「そして僕はチェコにやって来た。」

世界一周418日目(8/20)

 

ごく自然な
目覚めだった。

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iPhoneで時刻を確認すると7時前。

もう少し寝袋の中でウダウダしようか考えて、
やっぱり起きることにした。

ベンチがずらっと並んだ公園には
僕と同じようにベンチに
寝ているホームレスの姿があった。

向こうの方から警備員だか清掃員だかがやって来たが、
特に何も言われることはなかった。

 

 

ここはオーストリア、首都のウィーン。

もしかしたら
野宿に寛大な国かもしれない。

 

 

調べておいたトラムに乗って、
ヒッチハイクポイントまで移動することに。

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もちろんタダ乗り

特に何も言われないし、
現地の人もお金を払ったり、
チケットを機会に通すとかそういうこともしていない。

みんな無賃乗車しているんじゃないかって思う。

トラムの終点駅まで行って、
昨日買ったアメリカンスピリットを
箱から取り出し火をつけた。
朝方はけっこう寒かった。

 

 

今の日本はこれよりも
もっと暑いのだという事実が
イマイチ飲み込めない。
これは日本でいう秋の気温だ。

 

 

 

ここまでシェンゲン協定国再入国後、
ヨーロッパをぶっ飛ばして旅をして来た。

だけど、次に僕が向かう国は、
僕が行きたかった国だ。

ここに長くいるために、
他の国の滞在時間を削って来たのだから。

 

 

次なる僕の旅先はチェコ。

もう何回も書いているけど、
チェコは雑貨が
めちゃくちゃ可愛いのだ

 

 

その事実を僕は「チャルカ」という
大阪にある雑貨屋さんの出している本で知った。

あの本に紹介されていた雑貨たちに
会えるとなるともうワクワクがとまらない!

 

 

 

そんな僕の気持ちとは裏腹に、
空一面に薄い雲が覆っている。

歩いてヒッチハイクポイントまで向かった。

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今回のヒッチハイク場所は大型スーパーの前。

そこに「仕事待ち」らしい
アルバニア人たちがヒマそうに待っていた。

僕がチェコへ行くことを告げると、
以前にも同じようにここでヒッチハイクを
していたバックパッカーを見たそうだ。

ここでだったら車が捕まりそうだな。

 

 

タバコを一本プレゼントし、
僕はヒッチハイクを開始した。

手には「BERNO」と書いたボード。
ベルノはチェコの国境の町。

 

 

スーパーマーケットには
広めの駐車スペースがある。

そして二車線の道路から、
スーパーマーケットに入るための
スペースが用意されている。

バスの停留所のスペースを
イメージしてもらえればいいだろう。

 

 

一見、ヒッチハイクがしやすいように思えるのだが、
レスポンスは全然なかった。

『あれ?オーストリアって
ヒッチハイクしやすい
国なんじゃなかったっけ?』

っていうくらい反応が皆無。

 

 

そうこうしている間に一時間が経過し、
向こうから別のヒッチハイカーが二人やって来て、
僕の前を通り過ぎて行った。

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彼らはドイツに行くと言っていたが、
ここではヒッチハイクはしないようだ。

ヒッチハイカーの一人が
「グッドラック」と声をかけてくれた。
僕も「have nice trip!」と声を返した。

 

 

 

 

 

車はいつまでたっても止まらなかった。

そしてついに雨が降り出した。

スーパーマーケットの駐車場には
大きな屋根がついているので
僕はバックパックと一緒にそこに避難した。

仕事待ちのアルバニア人たちも
屋根の下へと避難する。

雨が降ったらヒッチハイクの成功率は
極端に下がる。雨がやむのを待つしか無い。

バックパックからパンとトマトを
取り出して食べていると、
アルバニア人のおっちゃんがソーセージをくれた。

タバコをくれと言ってきたので、快く応じた。

行き場のない雨の下、
スーパーの駐車場で僕たちの間には
どこかシンパシーみたいなのがあった。

 

 

 

 

僕は駐車場でチェコナンバーか、
もしくは、よりチェコに近い
オーストリアの町のナンバーの車を探した。

僕が乗せていただけませんか?と尋ねると、
運転手たちはみんな曇った顔で顔を横に振る。

 

 

雨が降るとヒッチハイクの
成功率は極端に下がる。

くそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒッチハイク開始から
3時間が過ぎようとしていた。

なんで僕は同じ場所にこだわっているのだろう?

 

 

そう言えば、さっき別のヒッチハイカーたちは
ここより先に行っていたな。

それを思い出して僕も彼らが
進んでいった方向に行ってみることにした。

 

 

雨はだいぶおさまったが、かすかに降っている。

スーパーマーケットから続く
ゆるやかな坂を上り切った所に、
ちょうど車が止まってくれそうなスペースがあった。

さっきのヒッチハイカーたちの姿はなかった。

きっとここでドイツ行きの車を
捕まえることができたに違いない。

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坂を上って来る車はそこまで速度が出ていない。

道も一直線なので、僕の姿も確認できるはずだ!

 

 

僕の見込みは正しかった。

ヒッチハイク開始10分で車が止まってくれた。

っていうか2時間も粘ってダメだったんだから
さっさとここに移ればよかったんだよ。

僕を車に乗せてくれたのは
チェチェン人のカサンさん
という名前の方だった。

 

 

ロシアとの小競り合いがあって、
オーストリアに逃げて来たらしい。
移り住んで3年になるそうだ。

イスラム教を信仰しているカサンさんは、
ドイツ国内に住む、同じ様なムスリムの人たち用の
食べ物を配達する仕事をしていると言った。

世の中にはそういう種類の
仕事もあるんだなぁと思う。

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僕がチェコに行くと告げると、
チェコの国境まで乗せて行ってくれると申し出てくれた。
ほんとうにこういう路線変更はありがたい!

オーストリアの郊外を抜け、
あっという間に国境を越える。

パスポートのチェックなんてない。EUだからね。

 

 

チェコ側の国境で免税店のような
格安のスーパーに僕らは止まった。

「ここで何か買って行こう」
とカサンさんは大量のコーラを買い物かごに入れた。

ムスリムでも…コーラ飲むんだ…。

なんとお子さんが5人もいるらしい。

イスラム教徒だからっていっても、
そこまで健康にシビアじゃないのか。

カサンさんは僕にも食べ物を買ってくれた。

遠慮しつつも、
チョコレートとスプライトを買ってもらった。

 

 

 

駐車場で誰かと電話しているカサンさん。

やって来たのは、仕事仲間の方で、
僕をベルノまで送ってくれるらしい。

運んで来たムスリムの人たちが食べれる
お菓子なんかをカサンさんの車のトランクに移す。

僕もそれを手伝った。

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最後にカサンさんは僕にホールケーキをくれた。

一人じゃ食べられないと思ったけど、
野宿してるし、何回かに分ければ完食できるだろうと、
ついつい食い意地を張ってもらってしまった。

 

 

「それじゃ、良い旅を」

 

 

優しい方だった。ハグをして別れる。

本当に、旅をしていると、
人の優しさが身に沁みる。いつも思う。

『あなたに会えてよかったです』って。

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ドライバーの方は英語を喋らなかったが、
気の訊く方だった。

途中にチェコの観光地に寄ってくれたりと、
いきなりやってきたアジア人の僕に
ずいぶんと優しくしてくれた。

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まだ自分の憧れだったチェコに
やって来たことが実感できない。

車の外には自然豊かな田舎が続いている。

車の中で寝落ちしつつも、
僕は目的地だったベルノにやって来た。

 

 

ドライバーさんに頭を下げてお別れした。

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さてとー、ついにやってきたぞ。
チェコ。

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僕の一方的な愛は君に届くのかなぁ?

雑貨を買うために1万2千円分の
2,600チェコ・コロナをおろしておいた。

最近バックパックに食糧も
いれるようになったから、また一段と重くなった。

トルコ以降の雑貨の入った
バックパックを背負って町をぶらついた。

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石畳の町にマクドナルドがあった。

東南アジアでは発展してないと
マクドナルドなんてなかったけど、
ヨーロッパだったら、小さな町でも
マクドナルドが一店舗くらいあったりする。

 

 

マクドナルドの前ではアンプを使った
年期の入ったバスカーが英語の歌を唄っていた。

とりあえずマクドナルドでコーヒーを注文し、
トイレを済ませようとすると
5コロナ(25yen)と書いてある。

マクドナルドの中に
有料のトイレがあるのなんて初めてだ!

 

 

LINEで相棒と連絡を取ったり、
情報収集を済ませると
僕はこの町でバスキングをしてみることにした。

ヨーロッパの路地はまさにバスキング向きだ。

それなりにボチボチとレスポンスが入る。

 

 

もっと唄ってたかったけど、
一時間で僕の喉がギブアップした。

モンテネグロで壊した声が
まだ元に戻っていないからだ。

地元のバスカーが
「ここで唄ってもいいかな?」
と声をかけきたのもある。

いいタイミングだった。

 

 

近くにあったお土産屋さんで
ベタな雑貨もいくつか仕入れておいた。

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宿をとらない僕は作業する場所が
だいたい決まっている。

カフェかファストフード店だ。

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ケンタッキーでコーヒーを注文して日記を書いた。
コンセントが確保できるのもいい。

閉店の22時ギリギリまで
お店のテーブルを使わせてもらった。

僕の他にいた最後のお客さんが帰るのと
一緒のタイミングで店を出る。
ちょっとした気遣いってヤツだ。

町の中心地のベンチに座って、タバコを吹かす。

若者が飲んだくれて、
大声で唄っているのが聞こえた。

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今夜はどこで寝ようか?

また雨がチラホラと降り出していた。

すぐに止むだろうと思ったが、
念のため近くに屋根があるベンチ
(ベンチの上には屋根はない)に寝床を用意した。

寝ていると雨が振り出し、
僕は急いで避難場所へと移動する。

すると雨の中、地元の若者たちも
同じ場所に集まって来た。

酒の入った彼らは僕なんかお構いなしで
ワイワイ、ペチャクチャ喋っている。

僕は隅っこの方で雨がやむのを待っていたが、
どう見ても彼らはここで酒盛りの
続きを始める気満々だった。

 

 

おいおい、
さっさと返って寝ろや!

と言いたいところだけど、
僕が部外者なんだよなぁ…。やれやれ。

荷物を背負ってせっかくの雨をしのげる場所を
移動しなければならなかった。

誰もこなさそうな公園へ移動し、
木の下のベンチで同じように寝床を作った。

 

 

 

 

数時間寝て、ふと目が醒めた。

寝袋がぐっしょりしていた。

 

 

木の下だとやっぱり限界があるよ!くっそ!

慌てて公園ないで
東屋みたいなものがないかと探す僕。

なんの建物が続いているかは分からなかったが、
ゲートの下に僕はブルーシートを敷いた。

濡れた寝袋に入ると足先が冷たかった。

 

 

バックパックがまるごと盗まれる3日前の話だ。

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なんかテンション低い日記だな。なんでだろ?

せっかくチェコに来たのに、
そこまでワクワクしなかったんですよね。
「やっと来たんだ!」みたいに書いたのに。

そういう予感みたいなのがあったのかなぁ?

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2 件のコメント

  • うわっ( ゚д゚)
    続きが気になる!

    雑貨の写真楽しみ♩相方さんのいい評価がもらえる仕入れ出来るといいですね♪( ´▽`)ふぁいとっ!

    • >れーな★ちゃんさん

      もうここからはギャグのような展開ですよ。
      マヌケ過ぎて自分でも笑けてしまうほどに…

      雑貨なぁ〜〜…、
      けっこう自信もって仕入れたんですよ?

      でもー…

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