「長い間、くそお世話になりました!!!」

世界一周505日目(11/15)

 

 

スプリンクラー
の音で目が覚めた。

 

 

30秒おきに

「パララララ…」
とテントに水がかかる。

うわぁ~~~…、
マジクソダリィ。

濡れたテントたたむと
テンション下がるんだよぉっっっ!!!

 

 

 

 

スプリンクラーそんなに強くないな。

 

 

よし!
寝よっ!

 

 

 

 

 

 

目を覚ましたのは10時過ぎ。

公園の清掃員らしき人の姿も見えたが、
起こされることもなかった。

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さっさとテントをたたみ、
ヒッチハイクポイントまで歩いていくことにした。

相変わらずブーツが足に合わず痛ぇ。

 

 

ここはスペイン、セビーリャの町

これからヒッチハイクでスペイン最南端の港町、
タリファへ向かう

 

 

 

 

途中のガソリンスタンドで
トイレを済ませると
お菓子や食パンを買っておいた。

カウンターでのんびりとコーヒーをすする。

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地元の小さなガソリンスタンド。

ヒッチハイクポイント前の
最後の食糧調達場所でもある。

おっちゃんがレジを叩きながら、
地元の人と楽しそうに会話を交わしている。

あぁ、なんかいいな
こういうのって。

旅をしていると、そこに根付く人の生活を
ほんの一瞬だけ覗き込むことができる。

 

 

僕がこれからヒッチハイクで
タリファまで向かうことをおっちゃんに告げると、
おっちゃんは僕の代わりに
行き先のボードを書いてくれた。

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「フンフフンフ〜〜〜ン♪」

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「できたっ♪」

 

あー、もう今日のヒッチハイクが
うまくいくことは間違いないな。

 

 

おっちゃんに「ハヴァグッデイ!」と言って
ガソリンスタンドを後にした。

 

 

 

 

 

地味にヒッチハイクポイントまでは
一時間かかった。

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ヨーロッパで今まで経験したことのない暑さだった。

バックパックを背負って歩いていると汗をかき、
ボタンシャツを脱いでTシャツ一枚になった。

 

 

セビーリャの郊外は中心地とは
比べものにならないくらい静かな場所だった。

途中に何かの工場があり、
道端には何話も鳥の死骸が落ちていた。

車の通りも少ない。

そうか今日は土曜日か…。
車捕まるかなぁ?

 

 

ひとつめのラウンドバウトを通り過ぎ、
ふたつめのランドバウトで
車にアピールできそうな場所を探した。

ドーナッツ状のハイウェイへと続く道の
手前にあるラウンドバウト。

車はカーブをスピードを落として走ってくるのがいい。
停まれそうな場所さえ見つければ
ヒッチハイクには最適だ。

ボードを掲げていつのもように
車に手を振ってみたが、
そこまでレスポンスはよくなかった。

 

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『もしかしたら
バルセロナの時みたいに
長期戦になるかもしれないな…』

バックパックにとりつけていた洗濯物を日に当てた。

 

 

 

 

 

「ブオオオオーーーーーン…」

 

 

ヒッチハイク開始20分。

うそぉ。

 

 

「せ、タリファまで行きますか?」

「行くわよ」

「May I get in your car?
(車に乗ってもいいでしょうか?)」

「シィー」

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マリアさんはこれから
タリファまでサーフィンの
スクールに通うところだった。

金髪のサングラスをかけた細身のお姉さん。
ちょっと古いTOYOTAの車を運転してた。

 

 

「あんな場所でヒッチハイクしていても、
タリファ行きは通らないわよ。
あなたは本当に運がいいわね」

「ありがとうございます♪」

 

 

 

これでヨーロッパの
最後のヒッチハイクが終った

なんだかあっけなかったな。

いや、またやるかもしれないけど、
シェンゲン協定のリミットである
三ヶ月後まではアフリカを旅する予定だ。

一通り自己紹介を済ませると、
会話はなくなってしまった。

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マリアさんはカーステレオのボリュームを上げた。

 

 

「あ、この曲有名なヤツですよね。
ヨーロッパのどこの国でも流れてましたよ」

「私はあまりこの曲好きじゃないのよね」

「…」

 

 

クールなマリアお姉さん。サバサバした感じ。

こっちから一方的に会話を振って
『あ~~~、コイツめっちゃウゼェ~。男のくせに』
と思われたくなかったので、
行儀よくそとの風景を見ていることした。

なんだかんだ、沢山ヒッチハイクしてきたけど、
会話術みたいなのはそこまで
上がらなかったかもね(笑)

 

 

いつものようにハイウェイ脇には
緑が広がっていたし、そういう景色を見るたびに
人間が栄えている場所って
そこまで広い範囲じゃないのかもなと思う。

 

 

どこの国だったそうだ。

あのロンドンも。パリも。バルセロナも。

大きな都市に人が集まり、
そこに足を運ぶとその国が
どこも栄えているように思えるが、
実際、自然豊かな場所の方が
その国の面積の半分以上を占めている。

そして、大都市の外では
人々が慎ましく暮らしている。

 

 

 

 

時々眠気を覚えると、顔をこすったりた。

寝落ちすることは何度でもあったが、
僕の姿勢は

「乗せてくれた
ドライバーにつき合って僕も起きてる」だ。

 

 

イヤホンで音楽聴くこともなければ、
iPhoneをいじったりすることも極力しない。

だってなんか失礼じゃん。

会話が弾むときもあれば、黙って窓の外を見ている。

そして何もすることがなくなって寝落ちするのだが…。

 

 

 

 

 

 

車の中で、この旅で一体何回
ヒッチハイクをしてきたのか考えてみた。

最初のヒッチハイクは
タイでラオス手前の国境の町まで行くのに、
お金をケチった時がそうだったな。

その時は地元の高校で教師をされている方に
乗せてもらったんだっけ?

 

 

その後アルメニアやグルジアなんかで
ちょこちょこヒッチハイクをやった。

トルコから本格的に始めて
移動のほとんどはヒッチハイクだった。

トルコからギリシャに入った時は
レスポンスの違いに驚いたし(マジ捕まらねえ)、
アイルランドでは黙って歩いていても
車が止まってくれた。

雨の中でも何度かヒッチハイクしたし、
何回か中指を立てられたこともある
(あれは一発目は正直こたえるよ)。

 

 

 

ロバート・ハリスのエグザイルス」を
読んだせいもあって、ニコニコしながら
親指を立てた。

たぶん100回以上は
ヒッチハイクしてきたと思う。

なかなか止まらなくて悪態をつく時もあったが、
基本的な姿勢は笑顔でパフォーマンスのように
ヒッチハイクをすることだった。

無表情で突っ立ってる
ヒッチハイカーなんて乗せたくないだろう?

ヒッチハイクをする上で危険な場面に
直面する時もあるかもしれない。

頭の片隅にはいつもそのことを考えていた。

だから明るい時間帯しかヒッチハイクしなかった。

だけど、僕を乗せてくれた
ドライバーさんのほとんどがいい人たちだった。

同じ様な波長を持った人が
乗せてくれるのかもしれない。

 

 

いずれにせよ、感謝の気持しか湧かない。
そして受け取った優しさを
次に繋げていくことが
僕のしなければいけないことなんだろう。

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「サーフィンの
いいところってなんですか?」

「そうね。
サーフィンをしていると
嫌なこととか全部忘れられるの」

 

 

外はいい天気だ。絶好のサーフィン日和。

風力発電の羽が気持よく回っている。
いい波があるはずだ。

 

 

 

タリファの町の
バスターミナルで僕はおろしてもらった。

「グレシャス!ありがとうございました」
と言って頭を下げた。

「それじゃあいい旅をね♪」と言って
マリアさんは去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてとー、

ここがヨーロッパ最後の町か…。

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タリファの町は
サーフ・ムービーで見たような
小さくても洒落たビーチ沿いの町だった。

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歩いているだけでウキウキした。

ここの旧市街にも素敵な路地がある。
スペインはこういう路地が多いのかもしれないな。

今はシーズンじゃないらしく、
開いていないお店も多い。

 

 

とりあえずタリファの
フェリーターミナルまで歩いて行ってみることにした。

次の目的地はモロッコのタンジェという町

 

 

フェリーのチケットは37ユーロ(5,378yenn)。

安いって聞いてたけど、そこまで安くないな。

モロッコまでは30分の距離だ。
国境を越える国際線ってことなのかな?
まぁ、いいさ。

シェンゲン協定のリミットも
あと4日あることだし、
明日はこのタリファの町を歩いてみよう。

 

 

二日後の朝イチのチケットを買って、
チケット売り場前の椅子に座って
一時間iPhoneをいじる。

気軽に近況を報告できるのが
Twitterのいいところだな♪

意識しないと時間を喰われるんだけどさ。

 

 

 

 

 

ブーツを履いたままビーチを歩いた。

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ここはウインド・サーフィンが
盛んな場所であることが分かった。

サーファーたちが
大きな凧みたいなのを操り波に乗っている。
海から吹く風は途切れることはない。

砂浜に腰を下ろし、
まぶしい波打ち際をぼぉ~と眺める。

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砂は全然水分を含んでいなかった。
手ですくってもパラパラと落ちる。

 

 

 

 

どうしようもない
25歳の漫画家は砂浜に穴を掘り出し、

たこつぼみたいな穴を作るのに
夢中になっていた。

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アホだぁ…。

 

 

 

 

 

 

バックパックを背負った
ままのんびりと町をブラついた。

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夕方になると、
Wi-Fiにありつくために
フェリーターミナルへと戻った。

 

 

モロッコへ最終便が出てしまうと
ターミナル内のカフェも閉店だ。

閉店後はベンチに座って
パソコンで作業していた。

 

 

これって
いつまでターミナルにいていいんだろう?
22時くらいには追い出されるのかなぁ?

 

 

ビクビクしながら
スタッフの顔色をうかがった。
だって僕はまだホームレスだから。

 

 

怒られる前にスタッフに
いつまでここにいていいのか訊いてみた。

 

 

「チケットは持ってるんだろ?
ノープロブレム。
別にここで寝たって構わないよ」

 

 

マジかっっっ!!!!

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ターミナル内で寝るなんて
楽勝じゃないですか!

うわぁ~~~~。くっそ快適!!!

 

 

 

 

 

24時過ぎに
朝イチのフェリーに乗るであろう、
大量のスーツケースを持ったお兄さんがやってきた。

しばらくすると、フロアに服を敷き、
イスラムのお祈りをし始めた。

僕も一時作業をやめて、
お兄さんの邪魔にならないように静かにしていた。

 

 

そうか。

モロッコはイスラム教の国なんだったっけ?

 

 

イスラムの祈りが終ると、

お兄さんはサンドイッチを少しわけてくれた。

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僕もお返しに名刺に似顔絵を描いた。

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いいことあるぜ。お互いに♪

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今までクソお世話になりました!(サンジ風に)

みなさんのおかげで
ヨーロッパ中を旅することができました。

みなさんから訊かせてもらった話の数々、
僕にとってはかけがえの無い財産です。

あの助手席から見える景色が
一度きりだってことは分かってたけど、
あぁ、なんで写真撮ってこなかったんだろう?

車に乗せてくれたみなさんに
「今日さ、こんなことがあってね」
なんていういい笑い話ができたらいいなと思っています。

みなさんがいつも
笑顔であることを心より祈ってます。ピース。 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!