★DAY PACK’s STORIES

 

▷はじめに

 

 

 

 

「旅する漫画家」

という自分の肩書きを思いついて
大学卒業後の2012年のフリーター時代から
「旅」を題材にした漫画を描いてきました。

フリーター時代は空いた時間に漫画を描き
3ページから10ページ以上の短編を
17作。

100ページ 以上描いてきました。
(そちらはFacebookページの方で見れます。
こっちにもアップしたいのですが、
Wi-Fiが早くないのでいつになるかは分かりません)

 

 

2013年の6月末に世界一周の旅に出てからは
その続きとして「訪れた国で一作」とルールを決めて
世界中で漫画を描いてきました。

時にはゲストハウスで。
時にはカフェで。

インドのバラナシにいた時なんか
カフェに居座り過ぎて
出入り禁止になったお店もあるくらいです(笑)

インド ようやく見つけた作業場/インド、バラナシ

 

 

 

旅に持っていた道具ですが
200枚の原稿用紙と
PILOTの製図用インクやGペン、丸ペン、
その他細かい消しゴムなどetc…
必要最低限の道具たちでしたが
クソ重かったです。

原稿用紙

B3サイズの原稿サイズ。バックパックの背中の部分に
ビニール袋で包んで防水して入れてました。

ペン入れ

これはバラナシの「ソナの何でも屋」を題材にした短編です。

 

 

 

まだまだレベルは商業誌に比べると、
ハナクソ程度のものなのですが、

それもちょっとづつ
レベルが上がって来たと思います。
(2Lvが5Lvくらいに…)

ちなみに旅で描いた作品は
ブログのカテゴリーの
Tabi-Manga
という項からご覧頂けます。

ヒッチハイク

 トルコ、イズミルからイスタンブールに向けてヒッチハイク。
一緒にヒッチハイクしたサジュークに撮ってもらいました。

 

 

 

そんなふうにして
旅をしながら漫画を描いてきたのですが、

忘れもしない2014年の8月23日、
チェコの公園で野宿をしていて寝ている隙に
バックパックをまるっと盗まれる事件に遭遇しました。

IMG_4138チェコ、チェスキー・ブドヴィチェにて

 

 

 

漫画の道具は全て失ってしまったのですが、
それは旅する漫画家の転機でもあったのです。

 

 

「紙とペンさえあれば
どこでも漫画が描ける

それこそが
旅する漫画家なのではないか?」

 

IMG_4165荷物失くなって落ち込んだりもしたけど…。 

 

 

 

今までのスタイルだと、どこかに4〜5日、
時には一週間以上滞在して集中して漫画を描いていました。
ただ、ずっと描いていると旅が楽しめないので
描かない時間も多いのが悩みの種でした。

 

盗難にあった後、僕に残されたのは
貴重品の入ったサブバッグと寝袋とダンボールのみ。

サブバッグの中には
トルコで買った手帳サイズの白紙のノートと
インクペンが数本。

 

 

 

そこから旅する漫画家の新しい試みが
スタートしました。

 

 

「小さいノートに
どこまでストーリーを描き込めるだろう?」

 

 

最初はシャーペンすらなかったので
ペンで一発描き。

当時はヒッチハイクもガンガンしてたので、
日本人以外の人にも理解してもらえるように
セリフは英語で。
間違っても今はデジタルで編集できますからね!

 

 

もう今までのような原稿用紙に描く様な
漫画は描けませんが
このノートに何を描くかは自分次第。

サブバッグから取り出せばどこでも
漫画が描ける。

僕のフットワークは以前より格段に軽くなりました。

かきかけ

相棒のまおくんがドイツに来てくれた時に
必要な筆記用具を持って来てもらいました。

 

 

 

サブバッグに収まる小さな手帳に綴った
旅のイラストや、短編よりも短い
ショート・ショート(超短編)の数々。

 

 

 

“DAY PACK’s STORIES”
(サブバッグ・ストーリー)

 

 

と名前をつけたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ついこの間、
ようやく100作目を描き終え、
(最後は下描途中で終ってますが)
買った雑貨と一緒に日本の相棒である
まおくんの家に手帳も一緒に郵送しました。

iPhone(4S)で撮った写真なので
指が映り込んでいたり、画像も綺麗ではありませんが
読む分には差し支えないと思います。

 

そんな旅する漫画家シミの新しい挑戦。
“DAY PACK’s STORIES”

楽しんでいただけたら幸いです♪

 

 

まだ僕の漫画がどのような形で
世に出ていくのかは形が決まっていません。

レベルもまだまだですし、
今出来るのはこうしてブログに
載せるくらいが精一杯ですが、

いずれもっとちゃんとした形で
届けられるように日々精進したいと思います。

 

2015.1/15  旅する漫画家 清水陽介(シミ)

ペトラ

 


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