「ジモッティーは”アディス”と呼ぶよ」

世界一周577日目(1/26)

 

 

同室

のイスラエル女子二人は
4時になるとさっさと支度を済ませて部屋から出て行った。

僕はルームシェアを持ちかけてきたラスタマンの隣りで
二度寝をしようと思ったのだが、
寝付くことができずにそのまま30分が経った。

ラスタマンがベッドから出て
荷物をまとめ始めたので、僕もそれに従った。

ってかなんでたって、こんなに出発の時間が早いんだ???

 

 

 

ここはエチオピアのどこか

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二日かけて首都まで行くバスの旅も本日でおしまい!

 

 

いよいよ今日は
アディスアベバに突入する。

 

 

 

 

身支度を済ませて僕もバスへ向かった。

インドだったら自分の席に
全然知らないヤツがいるんだろうけど、ここエチオピアにしてみたら
ちゃんと自分に割り振られた席を守っていることには感心する。

昨日賄賂(10ブル/58yen)でゲットした特等席に着いた。

 

 

 

5時半くらいにバスは町を離れた。

町というよりかは“通り”だった。

舗装されたコンクリートの二車線の道を挟むようにして
宿やレストランや、どこの国でも見る携帯電話ショップや、
小さな売店が並んでいるだけだ。

 

 

 

日の昇る前の車内は寒かった。

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僕の座っているのは窓際だったので、
風が吹き込んでくるし、鉄の壁の冷えが伝わって来た。

こいう時に内側の人間は、
外側に座っている人間の体によって
守られているんじゃないかと思った。

バスの中ではあまり眠れなかった。

そして8時過ぎには目指すアディスアベバに到着した。

 

 

「二日かかる」と言っても、
27時間そこらだったわけだ。

安い宿にも泊まれたし、今日一日の活動時間も多い。

なんだ。けっこうお得じゃないか。

 

 

アディスアベバはやはり首都ということもあって、
人の量は一気に増え、ごちゃごちゃと混雑しており、
車の交通量が多かった。そして地表では砂煙が俟っている。

そんな印象を受けた。

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バスターミナルを降り、
荷物をバスの上から降ろしてもらった。

朝のバスターミナルではバスの添乗員が
大声で行き先を叫んでいる。

次の町に移動するのであれば、またここから行くのかなぁ?
と思い僕はマップアプリにここの場所を記録しておいた。

オフラインでも見れるGPSのマップはこういう時にも便利だ。
ピンさえ打っておけば、迷うことなくこの場所に戻って来れる。

 

 

バックパックを背負うと僕はマップアプリを確認して、
安宿の集まるとされるピアッサ地区に向かった。

バスターミナルからピアッサ地区までは
2kmくらいの距離だった。
歩いて行けば30~40分で着く距離だ。

 

 

 

この街がどんな街なのかも見ておきたい、そいう気持もあった。

アフリカの首都は果たしてどんな場所なのだろうか?

アジア人のバックパッカーが歩いていたら
襲われるような危険な場所ばかりなのだろうか?

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エチオピアに関して言うと、
そこまで危険な感じは受けなかった。

 

歩いているとしょっちゅう
「チャイナ!」とか声をかけられる。

笑顔で手を振るとあっちも笑顔になる。

からかうというよりかはフレンドリー。

僕がそういう風に声をかけられるのに
慣れたってのももちろんあるだろう。

 

 

 

朝のアディスは活発にみんな動いていた。

ミニバスは乗客を確保するために、
大安売りのような大声をあげているし、
道端にはティッシュやチューイン・ガムや
タバコをなんかを売る人が等間隔にいる。

靴磨きの椅子には誰かしらが座っており、
革靴だろうとスニーカーだろうと
お構いなしに綺麗に磨いてもらっている。

特に野菜を売るマーケットは人で溢れていた。
道の両側にじつに様々な野菜が積まれていた。

そんな中を横切って行くと、また声をかけられる。

 

 

「おう!チャイナか!」
「まぁまぁ、こっち来いって!」
「へーーイ!!!」

ほんとうに朝から元気なエチオピア人たちだ。

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調べて

おいた宿に、僕は当たってみた。

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BARO HOTEL」という、
ごちゃごちゃしたアディスの街の中にある
心休まるオアシスのような場所だった。

入り口からすぐの所は
駐車スペースとなっており、開けている。

一階建ての建物には木々の葉っぱが
覆いかぶさっているため緑色が目立つ。

見る者を安心させるような宿だった。

僕はレセプションに行き、とりあえず一泊分の宿代を払った。
一泊200ブル(1,160yen)。

 

 

 

旅が始まった頃だったら無駄に節約して、
一円でも安い宿を探していたけど、

今はたかだか数百円くらいだったら
綺麗なところでもいいと思うようになってきたから不思議だ。

東南アジア、インドであんなに安宿を探し歩いた気力はどこへやらだ。

 

 

 

正直なところ、僕はエチオピアのトイレに根を上げていた。

昨日泊まった宿のトイレがあまりにも汚くて
用を足すのも億劫になるくらいひどかった。
ちょっとしたトラウマになったくらいだ。
もう二度とあんな汚いトイレには入りたくない。

これから南アフリカを目指すにつれて、
あの状態が普通になってくるのかもしれないが、
今はちゃんと掃除された清潔感あるトイレを使いたい!

 

 

それに水シャワーもあまり好きではなかった。

日中は暑いので汗をかくが、夜になると冷え込む。
シャワーを浴びたあと、寒さに凍えるのが嫌だった。

さらに付け加えるなら、シャワーは
トイレと同じ部屋に設置されている場合がある。

それが気の滅入るような空間だったら、
もう僕はシャワーなんて浴びない。それくらいの覚悟なのだ。

 

 

一泊10ドル以上もする宿だが、
ここには個室ひとつにつきトイレとシャワーがついていた。

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そして何よりWi-Fiがあるのがポイントだ。

スーダン以降、まともなWi-Fiにありつけてあいなかった。

こらからのルートのことも今回ばかしは
サボらずにちゃんと調べておきたい。

 

 

この200ブルはコストパフォーマンスがいいんだ。

安宿に泊まった挙げ句、
好き好んでベッド・バグに刺されるなんてあんまりじゃないか。

作業代と割り切って
そこそこの宿に泊まるのも悪い話じゃない(でしょう?)

 

 

 

 

 

チェックインを済ませると、
シャワーを浴びて、洗濯をし、服を着替えた。

洗濯物を外のブロック塀にかけて、
髪が乾くまでソファに座って
ジーンズのパッチの縫い込みを強化した。

 

 

それだけ済ませてしまうと、
僕はアディアベバの街を歩いてみることにした。

せっかく今日一日を思う存分堪能できるのだ。

ここがどんな街か覗いてみよう。それが旅なんだ。

一日ずっとネットなんかしてたら
『あれ?おれ何でここにいるんだろう?』って
疑問に思うこと間違いない。

 

 

 

 

BARO HOTELを出て、
そのまま街の大通りを僕は歩いて行った。

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アディスアベバのダウンタウンと
今いるピアッサチ地区は面白い位置関係にあった。

ピアッサ地区は山の上、ダウンタウンはその麓と言った具合だ。

ダウンタウンまで続く一本道からの眺めは
なかなかに見応えがあった。

太陽に熱されたアスファルトの向こう側には
陽炎が立っており、景色が少しぼやけた。

 

 

僕はとりあえずその”山”を
一番下まで降りていってみることした。

歩いてみると分かるのだが、いくら首都と言えども、
ここはアフリカの首都なのだなということだ。

ヨーロッパや欧米人向けに観光地化された
東南アジアの国々とは違い、街自体は味気ない。
観光地という括りで見たらだが。

 

 

住んでいる人たちからしたら失礼な話かもしれないが、
交通量が多くて、カフェや飲食店があって、
何かのオフィスがあって、まぁ、そこそこの規模の
ごくフツーの街といった感じだ。

まだ僕の地元の新百合ケ丘の方が
小さくても楽しめるような気がする。

 

 

途中で見つけた携帯電話屋で
(この国には至る所に小さな販売店があるのだ)
USBポートがついたプラグとマルチタップを買った。
120ブル(696yen)だった。

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学生のみんな。この一列に並んでいる感じがいい♪
バス待ってるみたいで、iPhone向けたら
「いやぁ〜〜!撮らないでぇ〜〜!」とか楽しそうにしてた。

 

 

 

 

一番下まで行くと、
僕は別の道からピアッサ地区まで引き返した。

どこの国でも、街には人がいて、
彼らは彼らの生活を毎日送っているのだ。

根本はどの国でも変わらない。

 

 

僕はそんなアディスの人たちを見ると一気に親近感が湧いた。

実際に足を運んでみないとやっぱりリアルには伝わらないし、
この世界を認識しているのはやはり自分だからだ。

 

 

藍坊主のhozzyが唄ってるけど、

自分のいない世界というのは想像できないのだ。

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「あさやけのうた」って曲ね。
ちなみにこの人は死んでないから(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、

僕の世界には
Wi-Fiが必要だった。

BARO HOTELにはWi-Fiがあるということだったが、
うんともすんとも言わない死んだWi-Fiだった。

スタッフは
「あれ?おかしいな。いつもは動くんだけど」
とのんびり気の無い返事をしている。

 

 

僕はここで色々やりたいことがあった。

情報収集もしたかったし、
誕生日のお祝いのコメントをくれた奇特な方々に
感謝のメッセージを返したかった。

 

 

 

そして結局、ここでも最終的な僕の行き着く先は
カフェだった。

宿の近くに「WUTMA HOTEL」というカフェ兼ホテルがあり、
ここでWi-Fiにありつけるということだった。

コーヒーだけ注文して、テーブルについたのはいいけれど、
何を思ったか、日が落ちるまでずっとノートに漫画を描いていた。

 

 

長旅で疲れていたんだろう。

 

 

 

僕はノートの上に”墨汁色の血”を吐いた。

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「ゴプッ..」

 

 

 

あまりのことのショックだった。

ノートの上にぶちまけられた僕の血は
後ろのページにまで裏写りしやがって、
お気に入りのノートだけあって、
なかなか僕のことを凹ませてくれた。

 

 

うん。

漫画家にとって筆ペンのインクは
まさに血液と一緒だからね。

キャップ外したら「ドパァッ…」って流れたよ…。

 

 

やはり絵を描くのにいい場所が見つかれば
可能な限り描きたいのだ。

移動の連続で描けてない日もあったから
腕が鈍らないようにすることも大事。

(と言うかここのWi-Fiもなかなかに遅かった)

 

 

 

 

18時を過ぎるとレストランは一気に混み始めた。

僕はベジタブル・パスタを注文した。50ブル(290yen)。

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出されたパスタには3切れのパンがついてきた。

パスタそのものの味付けは薄味だったが、
僕はそれをペロリとたいらげた。

 

 

 

そして宿に帰ってみるとWi-Fiが動き出していた。

早いとは言えない。だけど、なんとか作業できそうだ。

 

 

ふう。やれやれ

これでようやくブログが更新できる。

この無駄にクドクド書いている日記が
どのような形で自分のホームページにアップされようと
誰も気には止めない(だろう)

 

 

最近では3本くらい一気にアップするのが普通になったし、
読みたい人が自分のペースで読めばいいと思っている。

僕のブログを読んでくれている母親は、暇な時に目を通すだろう。

 

 

だけど、貯まってしまった日記を早く消化したいとも思っている。

せっかく書いた日記だ。アップはしたい。

この書いた日記は自分のホームページに反映されて、
ようやく形になるのだ。

デスクトップには書き貯めた
日記のファイルが日付ごとに並んでいる。

 

 

さてと。作業♪作業♪

 

 

 

CARAVANを聴きながらカチカチとキーボードを叩いた。

これは自分の旅の忘備録。これさえやっときゃ後で思い出せる。

 

 

この日は夜中3時まで遅いWi-Fiにイライラしながら、
ブログのアップに取り組んでいた。

————————————————–
★世界一周ブログランキングーーーーって、まぁ、売名行為ですね。言ってしまえば。

『あ、そんな人いたなぁ』って。これに参加しとけば、旅している上で認知度は高まるんですよね。

「あ!そのブログタイトル知ってる!」って方に会えれば僕も嬉しいですし、旅のルートとかも書いているので会える人も増えます。そいういうのがいいかな?

まぁ、レスポンスするかしないかは読んでくださった方次第っすーーー♪

コメントの方が嬉しかな?

 
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さりげやってるTwitter。毎回写真付きでアップしてたんだけど、
アフリカのWi-Fiが遅過ぎて苦戦しております。まー、こっちもよかったら♪

 

 

今日の読んでくれてありがとう♪

みなさんの一日がハッピーでありますように。

Thank you so much for reading this blog!!!

I wish your life would be better!

see you next time!


2 件のコメント

    • >JOSANさん!

      教えていただきありがとうございます。
      さっそく読みに行きました。
      ヒッチハイクに野宿とは、金丸節は健在ですね。

      金丸さんもブログに中でおしゃっていたように
      海外に出ると、日本を旅したくなる気持が分かります。
      きっと僕も日本に戻った後は
      日本が今までは違ったように見えることでしょう!

      あ〜〜〜…ラーメン食べたいなぁ…。

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