「ヒッチハイクの終わり。そしてLAへ」

世界一周717日目(6/16)

 

 

8時に

起きるとゆっくりと片付けをした。

そのままマクドナルドで
朝のコーヒーとクッキーを朝食代わりに取り、
マサトさんとのイラストのやり取りを少しだけした。

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意外と砂浜って寝やすいんですね。

 

 

 

またヒッチハイクで次の町に向かおうと思う。

目指すはサンタモニカ

そこで一泊して翌日ロサンゼルスに行こうと思う。
どちらもそこまで距離は離れていない。

 

 

 

「サンタモニカ」

と聞いてまず思い浮かべるのは
原宿にある古着屋の名前だ

サンタモニカ原宿

 

 

 

特にお洒落さんというわけではないが、
大学生の頃はファッション雑誌を買って、
どこそこに行けば洒落た服を扱っている古着屋が
あるという情報を得ていた。

いや、あれさ、モデルがかっこいいだけであって、

自分が同じ店で同じ商品が買えるかっていうと
全く別問題だよね。

とんだ詐欺だよ!

服に金使うんだったらもっと別のことすればよかった。

あぁ、あの時の僕のほっぺたを主っきりビンタしてやりたい!

 

 

まぁ、そんなサンタモニカという名前には惹かれていた。

僕はあまり情報収集というものをしない。
ロサンゼルスもビーチに寝れば安全そうだし、
治安面では問題ないだろう。

 

 

 

 

 

 

サンタモニカ

へと続くハイウェイの
どこからヒッチハイクをすればいいのか検討をつけると、
僕はそこへ向かうべくダウンタウンからバスに乗った。
値段は1.75ドル。

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乗り換えをしたのはいいが、僕は降りる場所を間違えた。

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「ぴゅ〜〜〜〜…」

 

 

 

汗を流しながら2kmほど歩き、
ようやくハイウェイの入り口へと辿り着いた時には
もう13時になっていた。

看板に「SANTAMONICA」と書かれているのを見ると安心する。
これならサンタモニカへ行く車は必ずここを通るだろう。

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ボードを掲げ元気よく親指を立てる。レスポンスはまぁまぁ。

時々、ハイウェイ沿いに済む地元の若者が
僕の近くを通り過ぎて行った。

ハイウェイ沿いに暮らすってのは一体どういう気持ちだろう?
やはり車の音がうるさいのだろうか?

 

 

ポジションとしては悪くはなかったのだが
車はなかなか止まらなかった。

時々車の中からサインが見が送られる
「ちょっとしか進まないんだよ」と。
距離にして100kmそこそこだろうか?

時間が遅過ぎたのか?
それともこの場所でヒッチハイクすること自体が間違っているのか…。

 

 

 

 

1時間半が過ぎたころにようやく一台の車が止まってくれた。
中にはサングラスをかけた女性が車を運転していたのだが、
最初見た時は日本人かと思った。

少し古い車を運転していたが、
車の中に置かれたちょっとした小物、口調から、
彼女の上品な感じが伝わって来た。

 

 

運転手はメキシコ人のエリザベスという名前の女性だった

「少ししか進まないけれどいいかしら?」と言うが、
ヒッチハイクに肝心なのは一番始めだ。
僕は車に乗せてもらうことにした。

走り始めて100mほどして僕は自分の選択が
間違いだったことに気がついた。

彼女の目的はハイウェイから離れた場所にあったのだ。

 

 

「すいません、ハイウェイから離れてしまうので
やっぱり降ろしてもらってもいいですか?」

乗せてもらっておいてなんだが、
気が急いてしまったのだ。すいません。

 

 

「あなた、あんな場所でヒッチハイクしたって、
車は止まってくれないわよ?
いいわ。私がバスのチケットを買ってあげるわよ」

「いや、いいですって!
ヒッチハイクが好きなんです」

僕はあわててその申し出を断った。

 

 

「いいから。
私が好きでやっているの♪」

 

 

 

エリザベスさんの口調は
不思議なパワーのようなものがあった。

ヒッチハイクをするのと、
バスのチケットを買ってもらうのは違う。

僕はお金の節約はもちろんのことだが、
そこにある出会いなんかを楽しみたくて
ヒッチハイクをしているのだ。

だが、この申し出に対しては自分が無理を言って
ヒッチハイクを続ける理由を思いつくことができなかった。

もし仮に強引に申し出を拒んだとしたら
逆に変な空気が流れるだろうなと僕は思った。

 

 

「ありがとうございます。
それじゃあ、お願いします」

 

 

僕はそう言ってバスターミナルまで
連れていってもらおうことにした。

 

 

 

 

 

つい1時間半前にここでバスを乗り換えたのに、
またこの場所に戻ってくるなんて。なんだか変な気分だ。
そういう定めだったのだろうか?

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エリザベスさんはスマートにバスのチケットを買ってくれた。

サンタモニカ行きというのはなく、
ロサンゼルス行きのバスということになった。
そして写真をお願いする間もなくクールに去っていった。

 

 

現在自分のいるオックスナードの町から
わずか17ドルしかかからなかった。

 

 

 

 

 

 

バスは16時にやって来た。

僕はそれに乗り込んむ時に気がついた。

 

 

『あぁ、あれが最後の
ヒッチハイクだったのか』

と。

 

 

 

ロサンゼルスの次はサンディエゴへ向かう。

メキシコ間近ということもあり、
車もなかなか止まらないことが予想される。
だからここはバスで行くつもりだった。

まさかアメリカ最後のヒッチハイクが
こんなにもあっけなく幕を閉じるだなんて。

 

 

 

思えばどれだけここで
ヒッチハイクをしてきただろうか?

沢山の人に出会った。
アメリカは州によってカラーも違う。人だって違う。

だけど、一人たりとて悪い人間はいなかった。

もちろん100%の安全なんて存在しないし、
単に僕が運がいいだけのかもしれない。

ただ言えるのはアメリカの人たちは
世界を旅して来た中でもずば抜けてフレンドリーだった。

 

 

そして僕は思う。

やはり人は人なのだ。

 

 

だから僕はこの先もこれを信じたいと思う。

メディアによって敵対心だか愛国心だかを煽られ、
会ったことのない人間を忌み嫌うよりかは、
僕は目の前にいる生身の人間を信じたいのだ。

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あぁ、南米が僕を呼んでいる。

 

 

 

バスの中で席を探していると、
黒人のおばちゃんがニコニコして
「隣りに座る?」と言ってくれた。

そして食べていたポテトチップスを分けてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロサンゼルス

へ入ると、バスは渋滞に巻き込まれた。

 

ゆっくりとしかバスは進まず、
終点のダウンタウンまではえらく時間がかかった。

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ダウンタウンにはホームレスたいが実を寄せ合うエリアがあった。

その周辺はシャッター街と化しており、
シャッターの降りた店の前の屋根の下でホームレスたちは
テントを立てていた。

そんなダウンタウンにグレイ・ハウンドの
バスターミナルはあったのだ。

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なんかここのホームレスは怖い。
コミュニティそのものがどこよりも大きいから。

 

 

 

僕は荷物を受け取ると、現在地を調べ、
Googleマップでルートを検索した。

これがWi-Fiのない時代だったら
よっぽど怖い思いをするんだろうなと思う。
自分がどこにいるか分かっているだけ不安は少ない。

グレイハウンドのバスターミナルを出ると、
ローカルバスの停留所へ向かって僕は一直線に歩き出した。

先ほどバスの中から見たスラムのエリアはそこにはなかったが、
周辺はやはり治安が悪い、というか金の臭いがしなかった。

 

 

『これがロサンゼルスなのか??!!』

僕は戸惑った。

 

 

向かい側から大きな声を出した黒人が歩いてくる。

目を合わせいようにして、全身全霊で
自分がホームレスの一員であるような演技(っていうかフリ)をする。

歩いている分には何ごともなかったが、
暗くなった時間にここは出歩きたくない場所だ。

 

 

 

バスはいくらか発展した場所にあった。
周りにはビルが立並び、ちょっと高そうなレストランさえある。

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地元のスケーターは車道なんておかまいなしに滑っていて、
道路はところどころボコボコしている。

道端にはゴミがチラホラと落ちており、
どこからか小便の臭いが漂う。

地面に置いたバックパックの隙間にゴキブリが
入り込もうとしたので、すぐの場所を移した。

 

 

ロサンゼルスといったらハリウッドとビーチのイメージしかなかった。
だからこんな場所を見た僕はすくなからずショックを受けていた。

手持ちに小銭がないことを思い出した僕は
ダメもとで近くのカフェで両替だけしてもらえないだろうかと
訊いてみることにした。

レジの黒人の女のコはケロっとした顔で
「sure!!!(もちろんよ!)」と言ってくれた。
こういうちょっとした優しさが安心させてくれる。

 

 

 

 

ローカルバスに乗ると僕はイヤホンを耳につっこんで
ジャック・ジョンソンの「Between the dream」を聴きながら
バスに揺られた。

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夕日がビルの谷間からまばゆい光を放つ。
空がオレンジ色に変わっていく。
あぁ、そろそろ日が暮れるね。

 

 

いつまでも変わらないもの。ずっと美しいもの。

 

 

夕日は好きだ。時に生の実感を与えてくれ、
時にセンチメンタルな気分にさせてくれる。

 

 

 

 

 

 

バスを降りる頃には辺りは暗くなっていた。

少し歩くと電飾が施された看板が見えた。

 

「VENIS BEACH」

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野宿をするならここらしい。

どこか疲れを感じた僕はどういうわけか
近くの売店でアメリカン・スピリットを買ってしまった。

店員のお兄さんが「煙草は高いだろうに?」と訊いてくる。
「ヒッチハイクしたんでいいんです」と思わず言い訳をする。

買った後で自分のしたことに少し嫌気がさす。
それでも煙草が吸いたかった。

 

 

 

ベニスビーチは店が軒を連ねる観光地のような場所だった。

近くにポリス・ステーションもあり、
寝床はどこか別の場所に探さなければならないようだった。

潮風に吹かれながら煙草をふかし、
灰皿代わりのオレゴンでヒッチハイクをした時に手に入れた
お菓子の缶に吸い殻を入れた。

 

 

 

時刻は21時過ぎで中途半端な時間だった。

あたりにあるのはサブウェイしかなく、
出費も抑えたかった僕はそのままビーチ沿いを歩いて寝床を探した。

適当な場所を見つけるとテントの本体を敷いて、
その上に寝袋を敷いた。

 

 

 

潮風と波の音。

ここはロサンゼルス。

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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!