「しょっぴ(かれる)」

世界一周758日目(7/27)

 

 

「ご機嫌斜め」
どころじゃない。

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自分のお腹だってのに、
しょっちゅう小言をつぶやくし、
僕に対して嫌悪感を抱いているような気さえする。

腹痛で朝食さえ食べる気が起こらないのだ。
おまけに頭痛つきなんだからマジでどうなってるの?

 

 

ここはメキシコシティ、「ぺんしょん・あみ~ご」

 

 

 

 

 

朝ご飯はパンにジャムだけ塗って食べた。
コーヒーを飲むと腹をくだすので白湯を飲むことにした。

白湯はいい。なんだかハマる。
体の内側がじんわりと温まるのが分かる。

マッチでコンロに火をつけてヤカンでお湯をわかす。
マグカップ一杯分しかお湯を入れないので、
すぐにお湯を沸かすことができる。

ヤカンの口からほんのりと白い湯気が立ち上ると
つまみをひねって火を消す。

マグにお湯を注ぐときにかすかな音で
「シュ~~~ッッ」と音がするのがいい。

 

 

 

 

いつもよりもキーボードを叩くのが楽しかった。

日記を書くのにノれる時もあるのだ。
いつもそうだったらいいんだけど、
「やらなくちゃいけないこと」のように
義務のように考えてしまいがちだ。

一番感じんなのは、やはり楽しむことだろう。

 

 

気分がノれない時はYouTubeにアップされている
中国語の字幕のついた「On the Road」の最後のパートだけ観る

主人公のサル・パラダイスがディーン・モリアーティと別れたあと、
自分の部屋でタイプライターを叩いて
アメリカを旅した自分の物語を書くシーンだ。

用紙を張り合わせて三週間で書いたと言われるこの小説。
映画のシーンを観ると『実際にそうだったのかも』とさえ思えてくる。

「タタタタッ」と鳴るタイプライターの音。
バックには映画の中に散りばめられた音が混じり、
生き生きとした表情でサルがタイプライターの文字盤を叩く。

それを観ると、自分もノって書けるような気がするのだ。

そういうテンションを上げてくれる
映像なり音楽って大事じゃないですか?

 

 

 

12時を過ぎると、外のテーブルで漫画の続きに取りかかった。

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スケッチ。

 

 

ただしこちらは最近描いていない日もあったので、
少しペンタッチが鈍かった。
あぁ、あっちもこっちもってわけにはいかないな。

言ってしまえば、
自分の日記をいつもこんなに馬鹿丁寧に書く必要なんてないのだ。
その日に何があったか覚えていればいいのだ。

ただ、僕はそんなに記憶力がよくないので、
こうやって書かなくては自分の旅を思い出すことができないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

16時に

外に出た。いつもと同じ流れだ。

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きっとこれがメキシコシティでやるバスキング(路上演奏)の
最後になるだろうな。

僕はそう思った。

 

 

イダルゴ駅からメトロに乗り、ベジャス・アルテス駅で降りた。

ここにはいい地下道がある。

昨日は日曜日ということもあり、
帰りにここを通ると警官がいたのだが、
今日はその姿を確認できなかった。

昨日はいなかった新聞売りが大きな声を出している。

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少し離れた場所で僕もギターを構えた。

壁に音が反響していい歌が歌える。
アコースティックギターは場所を選ぶ。
生音だったらこのような場所がベストだと思う。

レスポンスはそこまでよくはなかったが、
僕は気持ちよくパフォーマンスをすることができた。

余計なことは考えずに、いい唄を歌えることを心がける。

 

 

 

そんな時に警官たちがやって来たのだ

 

 

「あはは。ダメですよね。
そこに新聞売りがいるから、いいかなぁ~。なんて♪」

もちろんジェスチャーだ。だけど意図は伝わっている。

 

 

三人の警官は髪のちぢれたインド人くらいに
肌の色の濃い少年を連れていた

服装もインド人みたいな汚れなのか、
もともとそう色なのか分からない色の濃い茶系の服を着ていた。
手にはプレッツェルの形をした菓子パンを入れた
透明なビニール袋を持っていた。

 

 

僕はギターを片付けてその場を去ろうとした。

警官は僕にスペイン語で何か言った。

 

 

 

「ちょっと、一緒に来てもらおうか?」

 

 

 

もちろんスペイン語なんてほとんど分からないが、
ジェスチャーと雰囲気で分かる。

 

 

「え?ちょっと待って下さいよ!
そこで新聞売っている人はどうなんですか?」

 

 

頭によぎったのは
「罰金」
の二文字。

お金は、持っているっちゃ持ってるけど、
それを取られるのは痛い。

何より、僕はここの地下道で
まだ注意されたことは一度もなかった。

 

 

 

「いいから、いいから。ちょっと一緒に来なさい」

どこか口元に優しげな笑みを浮かべていた。
僕は警官たちについて行くしかなかった。

 

 

 

 

 

ベジャス・アルテス駅からどこか一駅行った場所で降りた。

そこまで緊迫した空気ではない。
地上に出ると、警官の一人が僕を呼び止めた。

他の二人に何か言う。
そして追い払うような仕草で僕に何か言った。

 

 

 

「今日はもういいから」

たぶんそんなだろう。

 

 

 

危機一髪だった。

あのあときっと警察署に連れて行かれるのは目に見えていた。
そこで罰金なり、写真を撮られるなりしたことだろう。

まさか摘発があるだなんて。
今まで注意されたことはあっても、
しょっぴかれることなんて一度もなかった。

地下道にはモグリで勝手に商売をする現地人もいるので、
僕は注意くらいで済むと思っていたのだ。肝が冷えた..。

僕は後ろを確認しながら逃げるようにして元の駅まで戻った。

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ベジャル・アルテス駅の地下道を歩いている時に
誰かに方を叩かれて飛び上がった。

そこには先ほど僕の演奏を聴いてくれた女のコが
声をかけてきてくれただけだった。脅かさないでよ。

 

 

 

そのまま僕はメトロに乗ってイダルゴ駅で降りた。

改札の外に続く地下道が一番安全なのかもしれない。
僕がメキシコシティで一番始めにバスキングをしたのが
この地下道だった。

レスポンスはよくなかった上に、
とうとう駅員にストップをかけられた。
ここでも注意されたことはなかったので、意外だった。
(後日ここでヴァイオリン弾き見たけどね)

アガリは235ペソ(1,794yen)。まぁそんなもんか。

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宿に戻って

ウダウダして、21時くらいに
共有スペースにパソコンを持っていった。

共有スペースには新しく来た大学生が二人と
韓国人のお兄さん、中国人のケンさん、そしてホソイさんがいた。

「やあやあようこそおいでなすった♪」とでも言うように
彼らは僕にビールとタコスを振る舞ってくれた。

 

 

医大生だという二人はたった二週間の旅行だったが、
これからカンクンへ行き、そしてキューバに向かうらしい。

韓国のお兄さんは中国語がペラペラだった。
上海や北京で働いていたことがあるらしい。
スマートフォンを5台も持って旅をしているという変な人だった。

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彼がその韓国人のお兄さんです。

 

 

 

「それじゃあ
“牛ゲーム”
やりましょうか?」

 

 

ホソイさんがニコニコしながら提案する。

何やら以前ここに泊まったらしいドイツ人が考案したゲームらしく、
トランプ二束分のカードに絵柄や数字に関係なく番号が
108まで書かれている。(あれ?108?どっか番号飛んでないか?)

各カードには「牛」の文字が書いてあり、
しちならべの要領で番号の降順に手札を置いて行く、
毎回10ターンで勝負が決まるようになっており、
プレーヤーの「牛」の数が66になった時点でゲーム終了。

わずか2巡目にして僕の「牛」の合計が66を越えた。

まるで負債を背負うようなゲームだった。

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「あれ?韓国の彼は?」「電話してます」「アイツやっぱりスパイなんじゃね?」

 

 

 

すぐにゲームに負けてしまうと
オブザーバーしかすることがなくなってしまう。
それに酔いもあったので僕は引き上げさせてもらうことにした。

 

 

日記はもちろん書いてない。まぁ楽しかったからいいや。

ブリトーごちそうさまです♪

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