世界一周813日目(9/20)
目が覚めると気持ちが悪い。
胃がどことなくムカっとする。
そんな気がする。
少なくとも食欲はない。
そう言えば夜中に腹を下して何度かトイレに走った。
下痢だった。
だから朝ご飯は食べないことにした。
というか食べられなかった。お湯を沸かして白湯だけ飲んだ。
窓から見る遠くの山には雨雲がかかっている。
今日もまたこの町に雨が降るだろう。
ここはコスタリカ、サン・ホセ。滞在5日目。
今日でサン・ホセは最後にするつもりだ。
僕が体調不良を訴えると、
同じドミトリーの台湾人シャンペンさんが胃薬をくれた。
ビーガンを広めている割には持っている胃薬はアメリカのものだった。
飲むと少しだ気分がよくなったような気がした。
そもそもこの身体的、心理的後退の原因は
「ガンカンジャー」という胃ガン患者の漫画を
読んでしまったことにある。
作者が本当に死んでしまったのか調べたくらいだ。
調べて分かったことは作者は韓国人でまだ生きているらしい。
あれ?
腹痛の余韻はまだ続いていた。
何も手に着かないまま昼が過ぎた。
それでも僕は13時に路上演奏をしに外に出た。
大声合戦で消耗するよりか、
国立美術館の前の方が音が届くのではないか?と思ったので、
今日はそこでやることにした。
体調不良もあって歌に力が入らなかった。
ただ覚えた歌をいつものコードでなぞるだけだった。
レスポンスはボチボチあった。
似顔絵も二枚描いたが、また雨が降って来た。
あぁ、いい感じで描けたのにな。写真撮るの忘れちった。
メキシコからの単身赴任のお父さん。
もう今は完全にバスカー殺しの季節だ。
あぁ、シンさんがここに来たのは数ヶ月前だもんな。
その時には雨は降っていなかったんだろう。
雨が上がると、僕は300コロン(67yen)でアイスクリームだけ買った。
食べ終わると腹がコロコロと小さく疼いた。
国立美術館近くのインフォメーションで
「TRACOPA」社のバスターミナルの場所を訊いて、
そこへ向かうことにした。
サン・ホセからパソ・カノイアスという国境の町まで
バスで向かうつもりだ。
コスタリカにはチキンバスのようなローカルバスはないようだ。
整備された値段が高めのバスしかない。
バスは翌日の5時発だった。値段は8065コロン(1,809yen)。
調べていたのよりもまた少し値段が上がっていた。
一体世界では何が起こっているのだろうと思う。
わざわざ2015年の情報に絞って検索をかけてみても
中米では値段が上がってるケースがほとんどだ。
宿に戻る途中でに1300コロン(292yen) もする
生絞りのオレンジジュースを飲んだ。
体によさそうなものを摂取しないと気が済まなかったのだ。
宿に
戻ると、稼いだコロンをアメリカ・ドルに両替をしてもらった。
次に向かうパナマで使われている通貨はドルだから。
ドルの準備もここではしてある。ありがたい。
稼いだコロンをドルに替えると、戻って来たのは104ドルだった。
まぁ、五日間でよくやったよ。
一番よかったのは二日目だけだったけどさ。
似顔絵もいっぱい描けたし、ここにいた意味がなかったわけじゃない。
その後はとくに何もするわけでもなく、ウダウダと時間を過ごした。
シャワーを浴び終ると、
スタッフから「誰かが尋ねて来たよ」と呼ばれた。
そこには路上演奏中に声をかけてきてくれたルビンがいた。
僕は「明日には行っちゃうんだよ」と言う。
ルビンは
「またコスタリカに来ることがあったら
いつでも連絡してくくれよ!」
と心がじんわりあたたまる言葉をかけてくれた。
僕も同じ言葉をルビンに返した。
「これ少ないけどさ」
と言って3000コロン(673yen)を僕にくれた。
両手で受け取って「ありがとう」とお礼を言った。
マジいいヤツだったな。
今日口にしたものと言えば、
白湯、アイスクリーム、生絞りオレンジジュースだけだった。
固形斑を口にしていない。プチ断食もいいところだ。
パッキングを済ませてフロアで
フリーのオーガニックの紅茶を飲みながらウダウダしていると、
だんだんと食欲が戻って来た。
キッチンにスタッフのまかないがあったので、
僕はそれを売ってくれないか?と尋ねると気の良いスタッフは
「全部食べちゃいなよ!」と優しく言ってくれた。
彼も僕の体調が悪いことは知っていたので、気遣ってくれたみたいだ。
時々、食べ物について考えることがある。
外で食事を済ませる場合、
贅沢じゃなくてそれを常食とする場合だ。
そこには安いケミカルなものしかないような気がする。
どこの国もフランチャイズ店だらけだ。
なぜだか中米ではチキン・フライの店が多い。
やはり自分で作った食べ物がベストなんじゃないかと思う。
野菜を中心としたヘルシーな食事。
あぁ、こういう時にトラベルクッカーなんてものを
買ったことを思い出すのだ。出発前に置いて来たけど(笑)
そしていかに母親の作るご飯が
栄養満点だったかを思い出すのだ。
ほんと、お母さんってすごいよ..。
いつの間にか夜更かししてしまっていた。
このまま出発まで起きているか、
少しでもいいから寝ておくか考えたが、
自分の体が弱っていることを考えて、ベッドに横になった。
それではお休みなさい。
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