「だからさ、何も喰ってないとイライラするんだよ」

世界一周815日目(9/22)

 

 

パナマシティ

にバスが到着したのは6時を過ぎた頃だった。

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冷房の効き過ぎたバスから降りると、
外の空気の方が健康的にさえ思える。

昨日チャイニーズ・レストランでコンソメ・ヌードルを完食したら
吐きそうになった。胃が弱っていることは分かった。

 

 

バスの荷棚に置いておいたチョコレートマフィンは
いい具合に固くなっていた。朝メシ代わりにそれを食べて、
僕はターミナルの中と入っていった。

パナマシティのバスターミナルはかなり大きく設備もしっかりしていた。

ここから宿のある場所まではローカルバスで行けるようだ。
2ドルでカードを買い、1ドル分をチャージしてもらった。

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行き先もバッチシ!

 

 

バスターミナルの目の前にローカルバスの乗り場はあった。

乗り場がいくつもあるので、
行き先を言ってどこから乗るのか何人もの人間に尋ねた。

暇そうにしているスマートフォンの
アクセサリーなんかを売っている物売りのヤツらは
何も知らないということが分かった。
彼らはただここで何かを売っているだけであって、
バスをどこから乗るかなんてちっとも分かっていないのだ。
自分の家にしか帰れないんだろう。

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やって来たバスは通勤ラッシュだか
長距離バスから自宅までの帰省ラッシュだかで
見事に混み合っていた。

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バスの中には料金を支払った者だけが通れる
回転式のバーが置いてある。邪魔としか言えない。

また中南米の女性は横幅がある者が多いので
それだけで人口密度が上がる。
彼女たちは気遣いというものをあまりしない。
いかに自分が早く乗り込むのかを優先している。
順番なんか無視して乗り込んだ時には

「オイオイ。待てよババア」

と言いたくなる。

が、日本語で言っても分からないだろう。

 

 

 

バスの運転手には自分の行き先を告げていたので、
降りる場所が近づくと声をかけてくれた。

目の前にいる横幅のあるおばちゃんが
「あんたここで降りなさい」と笑顔で言う。

 

 

「どうやって??!!」

 

 

とてもじゃないが、
人がすれ違うようなスペースは残されていない。
後ろには回転バーがある。

結局は入り口から降りることができたがいいものの..。
なんだか利便性に付随する不便利性をかんがえさせられたよ。

 

 

 

僕が降ろされたのは海沿いだった。

宿のある旧市街までは1km以上も離れていたので舌打ちを鳴らした。
ってか全然遠いじゃねえかよ..。

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海沿いの道ではランニングをしている人の姿をよく見かけた。
なんだか先進国のような感じがした。

いつもより重たく感じるバックパックを背負って
ヨタヨタと宿のある場所を目指した。
湿度と気温のせいですぐに汗をかいた。

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旧市街は観光地化されていることもあってか、
年季の入ったコロニアルな建物が立ち並んでいた。

掃除は行き届いており、歩いていると気分がよかった。

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目をつけていた宿は「Hospedaje Casco Viejo」というホステルだ
ブザーを鳴らして入り口を開けてもらった。

おばちゃんのスタッフがニコニコして対応してくれた。
ドミトリーで13ドルもするが朝ご飯もつくし、
Wi-Fiだってもちろんある。

ここまで来るのに疲れも溜まっているので、うん。
今はここが僕の泊まるべき場所だ。

 

 

ドミトリーには一人しか客がいなかった。
コンセントに近いベッドも残されており、
清潔感のあるドミトリーだった。

すぐにシャワーを浴びて体のベトベトを落とした。
水シャワーだったが気分は爽快だった。

 

 

シャワーを済ませるとちょうど朝食が始まったばかりで
外のテーブルには食パンやらバナナやコーヒーが置かれている。
ここも食べ物のレパートリーは豊富だった。

朝食が並ぶ小さな吹き抜けには欧米人たちが集まり始めたので、
僕はバナナとコーヒーを持って三階のテラスに上がった。

 

 

 

 

 

これで中米南下の旅が終ったのだ。

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そう思うと何かひとつのことをやり遂げた
達成感のようなものがあった。

ローカルバスだけで移動したり、
辺鄙な場所に足を運んでみるといったアドベンチャーはなかったが、
それでも陸路で移動して来たので旅をしてきた実感はあった。

テラスで煙草を吹かしていた欧米人の女のコから
ついついもらい煙草をしてしまった。
女のコは僕の労をねぎらうかのようにニッコリと笑って
優しく煙草を差し出してくれた。ざっす..。

 

 

 

 

ここに来て僕はすぐに宿のスタッフにチケットの手配を頼んだ。

パナマシティにも長居するつもりはない。
目指すはコロンビア。

それもボートで向かうのだ。

 

 

カリブ海に浮かぶサンブラス諸島を
スピードボートで走り抜けて行く旅には憧れがあった。
金丸さんのブログを読んでロマンを膨らませた。
ハードな旅だとブログには書かれていたが、
その情景描写から『いつかは自分も!』という憧れをいだいていた。

料金は187ドルもするらしいが、ツアーだと考えれば払える金額だ。
そのためにコスタリカでちょっとお金を作ってきたのだから。

 

 

今年同じルートで旅した人のブロブから
バッチシ情報もゲットしていたので、
チケット手配の説明も簡単だった。

スタッフは電話をかけてくれたが、
折り返しの電話はなかなか返って来なかった。

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仕事しているように見えるだけ。実際はマジ使えない。

 

 

 

まぁ急ぐわけでもないし、今日中に手配できれば問題ないさと、
その感僕はギターを弾いたり、電子書籍を買ってみたりした。

 

 

いつだったかネットで
世にも美しいガンの治し方
というブログを読んだことがあった。

食事療法だけで癌を克服するというものだった

科学治療で体がボロボロになって死ぬのであれば、
これに賭けてもいいなと僕は思ったものだ。

そのブログの中に
食べない健康法/石原結實(ゆうみ)著
という本が出て来ることを思い出したのだ。

この間マサトさんの電子書籍を読むのにあたり
Kindleのアプリはダウンロードしていたので、すぐにそれを買った。

僕がガンと決まったわけじゃないが、
この胃の不調をどうにかしなければ!と思ったのだ。

 

 

 

 

チケットの手配に時間がかかっていたので、
僕は外を散歩することにした。

小雨が降っていたので、
パタゴニアのアウターを羽織って旧市街をぶらついた。

 

 

歩いてみて分かったのは観光地化されているのはほんの一部に過ぎず、
少し足を伸ばせばローカルな人々の暮らしぶりを覗けるということだった。

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目の前に横たわる土管に子供たちが入っていく。
向こう側を覗くとまるで映画のワンシーンのようだ。

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なんだかこういう風に町歩きをした時、
異国の地に住む人々の暮らしの中に迷い込んだ時、
僕は旅を味わえる。
あぁ、こんなところにも世界は広がっていたよ。って。

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宿に戻るとようやくコロンビア行きのボートチケットの話が
旅行会社から戻って来ていた。

 

 

「それで187ドルでよかったんだよね?」

「いや、ここから港のカルティまでが30ドル。
カルティからプエルト・バルディアまでが125ドル。
プエルト・バルディアから
コロンビアの国境カプルガナまで115ドルだ。」

「は??!!!
さっき確認した時、
187ドルだっただろ?なんでだよ?」

「知らないね。向こうの旅行会社がそう言うんだ」

 

 

 

最初愛想がいいと思っていた宿のスタッフが
一気に「使えないヤツ」になった。

朝イチでチケットの手配を頼んでおいたのにも関わらず
6時間以上も経って話をまとめられない。
途中で確認した時は187ドルだと言ったのに。

 

 

 

情報も今年のものを他の人にブログで調べておいた。
たかだか3~4ヶ月で100ドル近くも値上がりするのか??!!

スタッフに別の会社を知らないか?だとか
なんとか安いチケットを手配してもらおうと働きかけたが、
愚鈍なスタッフは一向に重たい腰を上げようとはしなかった。
めんどくさがっているのはすぐに分かった。
てめぇの仕事だろーが!くそ!

 

 

時間のロスがしたくなかった僕は
雨の中、他の宿にも当たってみたが、
他はもっと高い値段だった。

おいおいどーなってんだよ?

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僕がここまでイライラして悪態をついているのには
まだ理由がある。

今朝からほとんど何も食べていないのだ。

昨日買ったチョコマフィンの残りと宿の朝食くらい。

胃が弱っているから、さ。しかたないだろ?

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