「まるで冬眠から熊が目覚めるように」

▷12月28日/ニュージーランド、ウェリントン

 

 

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朝起きて思い出したのは昨日のカフェにパンツと靴下を干しっぱなしにしていたということだった。

僕はたったの二枚しか下着を持っていないから、これでなくすとなるとまた新しいのを買わなきゃなんない。靴下も長持ちしているけっこういいヤツだからなくすと靴下がローテーションできなくなってしなう。

それでもあまり心配じゃなかった。誰が使ったかわからない汚いパンツなんて欲しがるヤツはいないだろうし、きっとああいったホステルは他の客のことを考えて取っておいてくれるだろうと思ったからだ。

 

予想していた通り、パンツと靴下は昨日と同じ場所にあった。人目を気にしてさりげなく椅子の下に干していたから、見つからなかったのだろう。

それを回収すると三階の個室トイレで朝シャワーを浴びさせてもらった。朝から気持ちのいい出だしだ♪

 

そして次に向かったのはバーガーキングだ。1.5NZドル(¥124)のコーヒーを注文してWi-Fiにありつく。

もうどこでWi-Fiが手に入るかもわかったし、快適な作業場も手に入れた。おまけにシャワーをあびられる場所まで見つけた。寝場所だっていくらでもある。

その街で過ごせな過ごすほど、待ちの勝手が分かってくる。

 

 

 

「この街を手中に収めた」

 

よくわからないけど、僕は勝ち誇った気分になった。いや、アホだよほんと笑。

 

 

 

あとはバスキングで稼げるなら完璧だ。クリスマスも過ぎ、街にはだんだんと人が戻ってきた。あとは描くだけだ。

この街には僕以外にももちろんバスカーがいるが、ほとんどが何かしらの楽器を演奏するるヤツらだ。中には四つのボールを二、三回トスするジャグリングとも言えないシュールなパフォーマンスををするおじいさんもいるだけど、街がこんな状態だからみんな稼げているようには思えない。

年末ということで人が捌けるのははやい。人通りは昼ごろがピークだ。オークランドでは日没までぶっ通しで描けていたけど、ここでは17時になるとゴーストタウンだ。やるのなら12時からがベスト!

 

 

 

サブウェイでハム・アンド・エッグのバケットを食べてえエネルギーを補充。文房具屋の前で準備すると、僕は膝の上で漫画を描き始めた。

一見地味に見えるこのパフォーマンスだけど、一旦人が足を止めればあとはギャラリーが増えてくる。一枚オーダーが入れば、相乗効果で次のオーダーにこぎつける確率も高い。

 

 

 

今日は色々な人に会えた。

どこの国籍かは分からないけど、ヒュウガさんと名乗る日本語がペラペラのお兄さんは美人のお姉さん三人をはべらせていた。観光して戻ってくるからと、オーダーだけ残して去っていったので、絵を描く時間はたっぷりあった。

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美女三人…。うらやまし…。

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留学をしているカレンさんは、真木よう子みたいな落ち着いた喋る方をする人で「ウェリントンというイメージで絵を描いてください」というオーダーをもらった。

話しているとカレンさんの絵を描くらしい。なんでも絵本っぽいタッチらしいんだけど、”Pixie me”で投稿とかしているヤツは上手いに決まってるんだよぉぉぉ〜〜〜‼︎‼︎あぁ、あれだよ!「はっ、お前こんなレベルで似顔絵なんてやってるの?」ってあとでほくそ笑むつもりなんだ!くっそ!

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下書きなし!

 

 

 

他にも、昨日あったカレンさん(上とは別の人)がチューイングキャンディの差し入れをしてくれたり、別の日にあったジュリアンはサンフランシスコ出身の彼女を連れてまたオーダーをくれた。違うタッチで描こうと、今回は筆ペンを選択。

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チリ出身のバスカー、マティアスはガットギターを持ったイカしたヤツだった。チリもバスキングにいい国だったな♪

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今日は再会が多い。前回もオーダーしてくれたギャツビーさんがまたのご来店。

「今回はこれに描いて欲しい」とギャツビーさんは(「王(ワン)」さん」)は僕にスケッチブックの差し入れをしてくれた。これでしばらくは紙の心配をしなくても大丈夫だ♪

バスキングが終わったあとにバーガーキングで顔を合わせたんだけど、ギャツビーさんはわざわざ額縁を買ってその中に似顔絵を入れてくれていた。いやいや、漫画家冥利に尽きますよ!シェーシェー!

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そんな風にしてようやく街でのバスキングらしくなってきた。アガリは160NZドル(¥13,261)

 

 

 

 

 

今日のシメもいつものホステル併設のカフェだ。

今日は稼げたので5ドルのサラダにレベルでアップだ。酒も飲まないし、物価が高いのでタバコもやめた。こういう贅沢もありだろう。お菓子は食べるけどさ。

今日はついつい遅くまで作業してしまった。こっちでも心配になるくらいに何時でだって入れてしまう。ラウンジには宿泊客が誰かしらいるのだ。

 

 

 

24時を過ぎた頃に僕はカフェを後にした。

そのまま道路を渡ってすぐのところにあるフェリーターミナルへと行ってみた。この時間でもフェリーターミナルは開いていた。夜の便があるらしいのだ。このターミナルはニュージーランドの北島(僕が今いる場所だ)と南島を繋いでいる。

僕は明日のチケットがあるか訊いてみることにした。

 

 

「すいませーん、明日の便ってありますか?いっちゃん安いやつで」

「何言っているのあなた?年末でソールドアウトよ!」

「うそーーーーーーん…」

「ち、ちなみに今日の便って買えますか?」

「73ドルね。それ以下はないわよ」

高っっっ‼︎‼︎

 

 

 

僕は考えた。

このままウェリントンに滞在し続ければ金を稼ぐことは容易だろう。だがニュージーランドを出発するまでの二週間、ずっとウェリントンにいるつもりか?飽きるに決まってる!

 

いつだって面白いことは自分が動くことによって得られるんだ。よっしゃ!行ったろうじゃんか!

 

ちゃんと帰りのフェリーの切符もこの時に買っておいた。出費は往復のチケットの合計で132NZドル(¥10,940)。バカたけぇぇぇーーーーーー‼︎

 

 

いや、大丈夫だ。

オーストラリアでだって、これから乗り込むサウスアイランドだって、僕は漫画と似顔絵で生きて行ける。

チケット購入後、手元あったニュージーランド・ドルを数えてみると795NZドル(¥65,891)になっていた。旅する上では大金に等しい。ニュージーランドにやって来た時は罰金もあってドル175NZドル(¥14,504)しかなかったのに。これでiPadも買ったのが信じられないや。

 

 

港に浮かぶフェリー。ライトの明かりが水面に揺らめく。乗客たちの列に混じって僕はサウスアイランド行きのフェリーに乗り込んだ。

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2 件のコメント

  • 久しぶり!中学時代の同級生のゲンタだよ。覚えてる??
    実はブロクは毎日見させてもらってるよ。
    仕事で海外行く事が多いから行った事ない地域の事はブロクを見て参考にさせてもらってます。
    清水がサンディエゴに居たときに3日遅れくらいで俺も着いてたんだ。
    来週からアイルランドに行くからアイルランドの記事を今改めて見させてもらってます。

    今洋服屋をしていて色々な若者と話す事が多いんだけど、本当に自分がやりたい事に突き進んでいる人が少ないんだ。
    世間体や保証を気にして自分が本当にやりたい事を見失ってるのかな。

    清水の様な生き方を皆に見せてあげたい。
    夢に向かって突き進んでる姿はかっこいいよ。

    色んな国の人々と話して、きっと色んな考え方や生き方を吸収してると思う。
    俺は本当に大切なのは人間の豊かさだと思うから、きっと漫画も成功すると思ってる。
    同級生とか関係無く世界を旅した旅人が書く漫画だったら少なくとも俺は読みたいからね。

    Caravanの音楽に何か感じる物があるのもきっと同じなんだと思う。

    是非日本に帰ってきたら色んな国の色んな話を聞かせて欲しい。

    身体に気をつけて旅を続けてね。
    帰ってきたら飯でも行こう!!

    ゲンタ

    • >ゲンタ

      もちろん覚えているさ!サッカーやってたろ。
      ずいぶんと昔にゲンタはB系のアパレル屋の店員やってるって聞いた。
      だけど、驚いたな。まさか服突き詰めて海外にまで行けてるなんて!
      しかもブログ読んでるって、ちょっとー笑。

      おれの場合は紆余曲折して、大学の時に漫画家になるって決めたんだ。
      ここまで来たらあとはやるっきゃないよね。
      マイノリティでも生きていけることをおれは自分で証明したいんだよ。

      やべ、バスに乗らなきゃ。
      続きは日本で話そう。

      おれはあさってオーストラリアだ♪

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!