2月24日/オーストラリア、パース〜クアラルンプール(トランジット)〜台北、台北
チェックインの二時間前に起きると、エアアジアのカウンターでチェックインを済ませた。
今でもギターを持って旅している。(何回か描いたけど、これで四台目のギターだ)
LCCを利用する場合、ギターの持ち込みをすることはできない。もしギターを機内に持ち込むのであれば、その分の座席のチケットを買わなければならないのだ。
だから僕は事前にギター分の荷物チケットを買っておいた。
これは利用する航空会社によってまちまちだ。前回、ニュージーランドからオーストラリアへ来る際に利用したジェットスターでは1500円もしなかったが、今回使うエアアジアでは荷物チケットを買うとなると7000円も払わなければならなかった。
ケッ!ヤクザな商売えいていやがるぜ!まぁ格安航空券なのでしかたがない。のか?
ギターは別の窓口で取り扱い注意のガムテープが貼られてベルトコンベアに乗って運ばれていった。
以前YouTubeか何かで、空港のスタッフが荷物を粗雑に扱う動画を見たことがあるが、今もそうなのだろうか?
ギターも十分壊れやすい楽器だけれど、WHALES AVEの二人が持っていたハンドパンとか、あれは一体どうやって持ち運ぶのだろうか?ハードケースのようなものに入れていたが、ハンドパパンは精密な楽器で落としたりなんかすると音程が狂ってしまうらしい。高価な楽器なだけあって気が気でないよな。
搭乗は何事もなくスムーズに。あまった小銭もほぼ消化できた。
次の僕の目的地は台湾だ。
この国を訪れるのに例のごとく特別な理由はない。「まぁ、日本との途中にあるから」と言った感じ。思えばグルジアとかそうだったよな。まぁ途中にあるからって感じで行ってさ、でもウシュグリとか面白かったな。
そんな軽い同期で僕はこれから台湾へと向かうわけだが、台湾に対してはいくつか期待がある。
まずそのひとつは人当たりの良さだ。
歴史的な背景もあり、以前から台湾が親日国だという話は聞いていた。
だが、そんなことよりも旅の中で出会った台湾人は「いいヤツ」しかいなかった。パースで出会ったニモや似顔絵の女のコもめちゃくちゃフレンドリーで僕は人の温かさを感じた。
そしてもうひとつは、台湾がバスキングのしやすい国ということだ。
僕の旅の最後のテーマは「バスキング」だ。帰国までぶっ通しで描いて、出会い、何かを掴んで成長したい。
まぁ、真面目な話をしますと、帰国後の活動の準備でMacBook Proが欲しいんですよね。今んところ貯めたお金も20万あるから、既に買えるんだけど、お金は貯めておきたい。なんてったって無職だからね♪
そんな期待を胸に僕は本日一本目の飛行機へと乗り込んでいった。
座席の間隔の狭いエアアジアのシートで僕はずっと眠っていた。気がつけば飛行機はマレーシア、クアラルンプールへと降り立っていた。
飛行機から降りると、まだそこは暑いままだった。
オーストラリアに比べてると湿気もあるような気がした。女性は頭にスカーフを巻いている姿が目立った。
そうだ。ここはイスラム教を信奉しているのだった。
次の乗り換えまでは五時間しかなかったので、空港の外に出ることはしなかった。まぁどこかでコーヒーでも飲んで日記でも書いていれは時間は過ぎるだろう気楽に考えていた。
僕はすぐに搭乗ゲートまで進み、近くの店で時間をつぶすことにした。
ゲートの付近にはいくつか飲食店があったのだが、例のごとくここも割高で販売されていた。それもオーストラリアの空港と変わらない値段で。
いくつかのカフェではオーストラリアドルのまま受け付けてくれる店もあったので、そこで何か買う分には問題はなかった。
非常に残念だったのはそのクオリティだ。
一応エスプレッソマシーンが使っているのだがその他のものは安物。たただそこが空港にあるからと言った理由で高いだけだった。高くて不味いコーヒーを飲まされた時のやるせない気持ちって言ったらないよ。
店のスタッフたちも客なんて飛行機の発着前後にしか来ないので暇を持て余していた。店のカウンターの裏で楽しそうに談笑をしている。そういうのを見せられて作られたコーヒーなので余計に安っぽく感じる。
僕は充電でもしながら日記でも書こうと思ったのだが、そこにあったコンセントは特殊な形状をしていた。マルチプラグはペルーで置き引きにあった際にサブバッグごと持って行かれてしまったのだ。
Wi-Fiも入らないような微妙な場所にある暇なカフェで、僕はパタパタとiPadのタッチパネルを叩いた。せかっく五時間もあるのだから書きたまった日記もだいぶ消化できるだろうと考えてはいたが、気分は乗らないまま時間が過ぎていった。
夕方18時前の飛行機乗った。
最後から二番目のフライト。これであとは台湾から韓国に行く飛行機乗れば僕はもうこの旅で飛行機に乗ることはない。
化粧の濃い長身のスチュワーデスとともに僕はエアアジアの飛行機へと乗り込んだ。
飛行機に乗ってい間に一度だけ食事が出た。あれ?食事なんて申し込んだっけな?エアアジアでよかった点はそのくらいだろう。
22時に台湾のタオヤン国際空港へと到着した。
荷物をゲット回収すると、僕はそこにシャワーがあるの見つけた。
まさか台湾の空港にシャワーがあるなんてな。まるでオーストラリアの延長みたいだ。
そこで僕は体をさっぱりさせると、髪を乾かしながら外でビュンヒーからもらった残りのタバコを巻いて吹かした。
外は雨が降っていたようで路面がいくらか濡れていた。
それに日本の冬ほどではないが、冷たい風が吹いていた。
そうか。台湾も冬なんだな。
適当はベンチに寝袋を敷いて寝た。
さぁてと、残りの一ヶ月。
一体この国で僕は何に出会うんだろう?
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