2月21日/オーストラリア、パース
8時半にはルークが僕にモーニングコールをしてくれた。
ホームステイは野宿の100倍くらい快適なので、ついつい寝坊してしまいそうになる。朝のコーヒーとフルーツをいただいて、一本ルークからタバコをいただいた。
10時にはウォールペイントの続きに取り掛かることにした。
下描きは意外とスムーズで12時には終えることができた。

昼食はボロネーゼ。美味。
美味なり。
下描きが終わり、ついにペン入れになるわけだ。
僕は色を塗ったりするスキルはない。
漫画の延長線上としてウォールペイントをしている。よく路上でこのすごい絵を見るけど、彼らと僕は勝負するところが違うのだ。
僕が使うのは黒ペンといくつかの色ペンのみ。「パーマネントマーカー」と呼ばれるペンしか使わない。パーマネント(permanent)は「ずっと変わらない」とかそういう意味だけど、素材は油性マジックとなんら変わらないだろう。つまり僕は油性 マジックで壁に絵を描くことになる。
だが道具にはこだわりがある。
今回使うのは「SHERPIE PRO」だ。このシャーピーってペンは比較的どこの国でも見かけるペンで、僕はコロンビアでもこのペンを買って似顔絵を描いたものだ。安いので100円ちょっとで買えたのだが、ここはオーストリア。しかもプロって付くもんだから値段もちょっと貼る。まぁ、あとは気分的な問題だ。MacBook Proも持っているだけでちょっと仕事ができるような気になる、でしょう?
壁とインクとの相性はヌーサでウォールペイントをした時にわかっていた。こいつは壁に漫画の絵を描くのには最高のペンだ!
僕は右利きなので、まずは左側から描き込みを進めていく。
一番上からでもよかったんだけど、壁とのペンタッチも確かめたかったので、簡単なコマから描き進めていくことにした。描きながらでも試行錯誤をしていくのだ。
ここから夕飯はいただいたり、タバコ休憩を挟みつつも、夜通し描き続けた。
途中でエネルギーが出なくなって、ついつい懐かしのアニメ「Panty and Stocking and garterbelt」をBGM代わりにYouTubeで流していたら、一時間くらい作業中断してたからね!アニメマジやべーーーー!
だけど僕は今日寝るわけにはいかなかった。
明後日(23日)の夜にはパースを出発しなけえばならない。フライトは24日の朝。
なんとか根性で持ちこたえて絵を完成させた。








絵を描いていると時間の感覚はほとんどなくなる。
だけど、僕の周りは時間に沿って動いているので、僕もそれに合わせなくちゃならない。
それになんだかんだ言って体は睡眠を必要としている。その日は大丈夫でも次の日には必ずパフォーマンスが落ちてしまうのだ。
完成した絵を見てルークもジュリアも驚いていた。
ルークとジュリア仕事は早い。6時には家を出た。
もちろん僕も一緒だ。

最後の写真すごくいいですね。
髪型も併せて、これぞ漫画家!
>あっきーさん
ありがとうございます!
でも、「これぞ漫画家」
って僕の髪型はそうですかね笑?
こんな漫画家、他にいたらウケるな。