▷長谷にある素敵なバー

 

 

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二日連続

で野宿しようとしたのには理由があった。

そもそも僕は鎌倉に用があったのだ。

 

 

長谷駅の近くにあるゲストハウス

「IZA 鎌倉」
(fecebook pageはコチラ
)

 

三周年のイベントに僕は誘われていたのだ。

誘ってくれたのは心の姉貴、ペルーで会ったアミさん

アミさんは「anoyo works」という名前で仲間とフラワーアレンジメントのお仕事をしている。

 

 

 

 

 

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ひとまず僕は夜のうちに長谷駅まで行ってしまうことにした。

野宿のことを考えて23時頃までは藤沢で待機することにした。早く行ったからといって、テントが張れるわけでもない。できるだけ人に気づかれないように「しれっ」と設営することが大事なのだ!

僕の中にある野宿ルールのひとつに「チェックインは11時以降」というのがある(笑)

 

 

また、こういう時にマクドナルドのような、安くコーヒーが飲めて、それでいて時間を潰せるような場所があることに、僕は感謝せざる得ない。

正直に打ち明けると、マクドナルドにいた時、僕はどこか心が落ち着いていたんだ。

座りにくいスツールに腰掛けて味のしないコーヒーをすすりながら、賑やかな繁華街を見下ろしていると、旅をしていた時のあの感覚がふと蘇ってくるような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マクドナルドを後にすると、そのまま長谷駅まで向かった。

 

江ノ島は旅情を感じやすい場所だと思う

江ノ電のあのデザインもそうだし、民家とすれすれで走る感じも好きだ。

 

そして馴染みのない土地を訪れると、僕の心はどこかソワソワした。

それは不安であったり、孤独であったり、期待であったりと、いろいろな感情が混ざったものだ。それがどういうものかをちゃんと理解し、その時の感情に流されてしまわないように注意する。

うん。僕は大丈夫だ。

 

 

 

 

 

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長谷駅は小さな駅だった。

駅のすぐ横が踏切になっており、やろうと思えばそこから無賃乗車が出来てしまいそうだった。まぁ、日本だったらそんなこと誰もやらないだろうな。

驚いたことはそんなローカルの駅でもフリーのWiFiが流れているということだった

ほんとうだよ!江ノ島はかなりバックパッカーに優しいんじゃないかな?困ったら江ノ電の駅に行けばネットが使えるんだからね!

 

 

 

それで僕はアミさんに一応連絡をいれておくことにした。

 

 

「ちょっと早いんですけど、長谷に前乗りしました!」

 

アミさんからの連絡はすぐに帰ってきた。

 

「え?もう着いたの?」

「はい。これから浜辺で野宿っすよ!」

「じゃあ麻心(マゴコロ)ていう店の下に”シタゴコロ”ってバーがあるからそこにおいで!」

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マゴコロの下にあるから「シタゴコロ」って..。ウケる。

 

 

 

そのバーは長谷駅から歩いて5分足らずの場所にあった。

海と向かい合うようにして海岸沿いを走る道路を挟んで立っていた。

店の前には数人の客が楽しそうに酒を飲んでおり、この時間でもずいぶんと賑わっている。

中からカホンを叩く音が聞こえてきた。

すぐにアミさんと友達のアスカさんが僕を迎えてくれた。そしてお酒を一杯おごっていただいた。あざっす!

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僕は思わず顔がにやけてしまった。

そこはまさに僕や相棒が地元で行きつけにしているChit Chatのような雰囲気の店だったからだ。

 

きっと、どんな町にもChit Chatのような店があるのだ。

そこでは気の合う仲間が集まり、酒を飲み、そして気持ちのいい音楽が流れている。

どの店でも共通しているところだ。

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アイゼンボーンという珍しい形をしたギターを持った奄美出身のケンゴさんと一緒に僕はディジュリドゥのセッションをした。

店のオーナーはそういう飛び入りのライブが大好きなようで、にこにこしながらカホンを叩いてくれた。

いいプレイができたのかはわからないけれど、グラスに入った日本酒のロックが手渡される。こういうのも最高だ!

ディジュセッション

ああいう風に膝の上に置いて演奏するのだ。なんと30万円のオーダーメイドのギターらしい。

 

 

 

 

遊びにはいろいろな種類がある。

今日の昼まで行った海もそうだし、今こうしてバーでも飲むのもそうだ。

ちょっと目を凝らして、自分の知らない場所へと足を伸ばしてみれば、どこでも旅はできるのだ。

 

 

 

店には夜遅くまで人が残っていた。

僕は深夜2時になると、店の前の砂浜にテントを張った。

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