アカモクプロジェクト。アカモクン

縁のつながりは縁になる?

 

誕生日の前日に、逗子にある「BLUE MOON」というオシャレなバーの前でフライヤーを見つけた。

そこには

 

 

「キャラクター募集」

 

 

の文字が見えた。

 

 

 

僕は一度店の前を通り過ぎ、何かがひっかかって、すぐに踵を返した。

こういう時ってちょっと他人の目を気にしてしまう。

店の中から開店準備中に店員さんに「なんだあの挙動不審の変なヤツは?」と思われているんじゃないだろうかって気がするからだ。

日常生活でUターンする人ってなかなかお目にかからないからね。

でも、僕の存在自体ギャグみたいなもんか。

 

 

 

 

 

僕は何食わぬ顔を装って(誰も見てないのに)フライヤーを手に取った。

そこには逗子市が手がけるプロジェクト

 

 

「アカモクプロジェクト」のイメージキャラクターを大募集する旨が書かれていた

 

アカモク?

これはネットに出てるもとのデータね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひそかなブーム。アカモク

 

「アカモク」というのは、逗子小坪沖で獲れる食材海藻だそうで、

健康食材としてひそかなブームをあつめているらしい。

「ひそかなブーム」ってブームとは言わないんじゃないの?

 

 

っていうか、そもそも、フライヤーそのものに作り手側のやる気を感じなかった。

安っぽい青い紙に、やる気のないフォントで書かれている。子供たちが応募するようなやつだろうか?

紙の中ほどに「最優秀作品 アカモク商品 プレゼント」

という文字書かれている。

 

心底お金が欲しい僕は「ちぇっ、賞金じゃないのかよ」と心の中で悪態をつき、フライヤーを戻そうかと思ったのだが、

応募要項に書かれた締め切りの日がなんと今日(誕生日の前日)の日付だったこと気がついた

そこに何か縁を感じてしまった。

 

 

 

そう。僕は致命的な運命論者なのだ。

ちょうど、その日は東久留米に「個性診断」を受けに行った帰り道。

これは何かが僕に「キャラクターを作れ」と言っているんじゃないか?と思った。

 

村上春樹が賞に応募した日に傷ついた伝書鳩を見つけた時に感じた

「あ!おれ、入賞するわ!ほんでもっていい作家になるわ!」

というエピファニーみたいなものを、僕も(かすかに)感じなくもなかった。

 

 

 

 

 

 

募集要項にはキャラクターの紹介文が書かれていた。

どうやらそれを読んでイメージキャラクターを作るらしい。

紹介文にはこう書かれていた。

 

 

逗子海岸の海底に転がる小さい壺(坪)に棲む妖怪アカモクン。

毎日海亀さんにまたがり、逗子の海をパトロールしている。

この海亀さんは、海に捨てられたごみにからまっているところをアカモクンが助けたことから大の仲良しに

最近、水温が温かくなってきて、海の仲間たちが苦しそう。

逗子の海の仲間たちを救うべくアカモクンが今立ち上がる。

 

 

ははぁ〜〜ん。

PRしたいのは健康食材海藻であるはずなのに、そこには子供にとっつきやすい「妖怪」という設定があり、ウミガメ(逗子にはいないだろう)が加わり、おまけに環境問題まで絡んできている。

なるほど。このアカモクンは赤藻のPRと、子供たちに環境問題を学んでもらう役割を担っているらしい。けっこうな重要だ。

 

っていうか、そもそも妖怪って。誰だよ?この設定考えたの?

これも一般応募だったのか?

いい歳した大人が考えてたら、

ちょっと微笑ましいw

妖怪ウォッチとかまだやってるのかな? 僕、名前しかしらないけどね。

 

 

 

 

 

ご存知の通り、日本中には様々なゆるキャラが溢れている。

それはまさに百鬼夜行の域。

中でも一番有名なのは熊本県のイメージキャラクター「くまもん」だろう。

てか、なんで九州に熊なんだ?いや、県名に入っているけどさ。あのフォルムから熊本を想像するのって難しいよね。シンプルなキャラクターだから兜をかぶせたり、はっぴを着せたり汎用性が効くんだろうけど。

っていうか、グッズ収益とかすげーだろうな。

 

 

逗子市観光協会はきっとくまもんみたいなキャラクターを作りたいんだろなと僕は推測した。

でも、

一体どうすれば、子供ウケするようなキャラクターを作れるだろう?

そう考えると、やっぱカワイイ系のフォルムだよな。

つーことはやっぱ二頭身?

キャラクター化できて、なおかつ商品化できて、

逗子市のJKたちが狂ったようにグッズショップに押しかける、そんなキャラクターじゃなきゃダメなんじゃないか!!??

うおっ!募集要項に「著作権は実行委員会に移る」って書いてある!抜け目ないな!

 

 

 

僕の頭の中では「アカモクン製作会議」が開かれていた。

その前にまずは「アカモク」がどんな海藻なのか調べなくっちゃ!

 

現在引き受けている似顔絵の依頼をほっぽらかして、

家に戻ると、さっそく作業に取りかかった。

 

 

 

 

 

 

最近はキャラクターなどの絵を描く時、A4の原稿用紙一枚を使うようにしている。

今までは紙の余白がもったいなくて、細々としていた落書きを続けていたのだけれど、それだと自分の作品として残らないことに気づいたからだ。

ガンガン絵を描いて、どんどん発表していけばいい。

 

 

キャラクターの製作に30分。

下書きが出来上がると、Gペンで線を入れる。☟

 

スキャナーで描いた絵をデータとしてSDカードに取り込み☟

 

 

漫画編集用のソフト”CLIP STUDIO”で編集。

手の指以外の部分に反応するから、ドライバー用のグローブ(183円)を買ってきて改造。あんま効果ない!

 

キャラクターを完成させた時は二時間が経過していた。

 

え?むっちゃ可愛くない?

 

 

 

 

出来上がったイラストは、果たして子供たちが親しんでくれるかわからないけれど、自分としては満足だった。

だっていつもなら

「こんなん、出すだけ無駄無駄。どうせ出来レースか何かで、僕の作品なんて選ばれっこない」

って勝手に辞退していたから。

 

 

今の僕は「試すこと」に意識を置いている。

だって僕のイメージする30代はバラ色なのだから。

それに向かって意識も着々とリニューアルを重ねている。

 

キャラクターを作ることも修行のうち。

とりあえずやってみよう!

なんだってやらないと上達しないし、次につながらない。

 

 

 

 

ファイルサイズを5MBギリギリまで調整し、募集要項に書かれたアドレスに添付して終了。

選考結果は2月初旬にホームページ上で発表されるらしい。

まぁ、期待はしてないけどさ。

それでも、作品を作り、世に送り出したことにはかわりない。

 

もしかしたら、そう遠くない将来、逗子市で僕がイメージしたキャラクターを見かけるかもしれないね。

 

 

 

 

 


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