今はこうして「CAMPFIRE」のクラウドファンディングに挑戦しようとしているのだけれど、
現在再申請中!バージョンアップ(というか修正)したプロジェクトの公開前プレビューはこちらから見られるよ!
僕が進もうとしていた方向はもっと別の場所にあった。
僕はモバイルハウスで日本を旅しながら漫画を描く生活を作ろうと考えていたのだ。
話はちょっと遡るけれど、
自分が免許取得にここまで躍起になるその理由はモバイルハウスにあったからだ。
そうそうブログのタイトルも変えていたっけ。
「モバイルハウス」を知るようになったきっかけはこのブログでも何度か書いているが、
坂口恭平のアート作品としての「モバイルハウス(移動できる家)」を知った時だった。
三万円で作れるというその車輪つきの家を見た時、僕は
「ああ、これさえあればどこにいても漫画が描けるな」と思った。
そうだ。漫画を描く上で必要なのは屋根と壁なのだ!
それは僕の旅の経験から来るところが大きかった。
僕は世界一周をしながら漫画を描いていたわけだけれど、旅の3分の1くらいは野宿をしていた(主に物価の高い国で)。
また、漫画を描くには勉強机のような高さのテーブルにありつかなければならず、だいたいはマクドナルドのようなファストフード店か、カフェのような場所に机を求めた。
そのような場所では何時間も作業することは難しく、時には店から追い出されることさえあった。
つまり僕は海外でホームレスのような生活をしながら漫画を描いていたわけだ。
その経験もあってか僕が理想とする旅をしながら漫画を描く生活様式というのは雨風しのげる屋根と壁があって、かつそれ(家)と共に移動できるということだった。まるでカタツムリだ。
テントで生活するにはキツく、自転車には魅力を感じず、(ならばやはり車か?)
坂口恭平の作ったモバイルハウスは可動式といえど、人力で引っ張ったり、自転車で牽引するのがせいいっぱいの代物だった。
移動できたとしても1〜2kmが限界だろう。長距離の旅には向かない。
彼も河川敷に住むホームレスの住居に着想を得たアート作品としてモバイルハウスを作っているため、実用には向かないようにも思えた。
何か代案がないものかとネットで調べた時にヒットしたのが軽トラックを改造した
「モバイルハウス」だった。
またの名を「軽トラキャンパー」。
さらに調べていくうちにわかったことは中古の軽トラックを使ったり、廃材を使うことによって安くモバイルハウスを作ることができるということだった。
僕はたまたま見つけたモバイルハウスのワークショップに参加し、そこでたくさんのファニーな人たちと知り合うことになった。それが去年の夏の話だ。
彼らのことを語ると話の本筋からぐんぐん離れて言ってしまうので、(今は僕がクラウドファンディングをする経緯みたいなことを話しているのだがー…、もうこの時点で離れている)
それについてはまた別の機会にすることにしよう。
モバイルハウスの作り方はネットで調べればいくらでも見つけることができる。
だが、ただ知っているのと、実際に作ってみるのとでは話は別だ。
実物はどれほどの大きさで、資材はどのように手に入れ、組み立てるのか?
それを学ぶことができたのは僕にとって大きな収穫だった。
ここまでは当初の目的とずれていない。
漫画を描きながら日本を旅するという計画に着実に近づいているような気もする。
一体どこからズレが生じたのだ?
下のイラストから今一度僕の思考を整理してみてほしい。
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そうだ。僕には「漫画を描きながら旅をする」という理想の「ライフスタイル」があり、
それを実現するためのには「モバイルハウス」が合っていると考えたのだ。
(ここまでいいよね?)
モバイルハウスの作り方を学んだ僕が次にすべきことはわかっていた。
僕が真っ先にしなければいけなかったこと、それは
免許を取ることだった。
何を隠そう僕は「生粋のペーパードライバー」だった(過去形)。
免許合宿で免許(普通車AT限定)を取った20歳の時から。ろくに運転したことがなかった。
もともと神奈川の上の方に暮らしていたこともあり、都内までは電車で30分という立地だったため、車を運転する必要性をこれっぽっちも感じなかったのだ。
世界一周の旅に出た時も「帰国後に好きなタイミングで更新すればいいや」と楽観的に考えてさえいた。
そのお気楽さ、情弱さゆえに僕は俗に言う免許の
「うっかり失効」という過ちを犯すのであった。
教習所に行く金もなく(だって30万もするんだぜ?)。
かと言って合宿に行く金もない(20万はちょっとー)。
残された手段は
「免許センターで一発試験を受ける」
ということだった。
免許センターで一発試験を受けるしか選択肢はなかったが、
この時はまだ「いずれこの経験も役に立つさ」と気楽に考えていたのだ。
あの時の自分を思いっきりビンタしたい。
「一発試験なんてやめて合宿行っとけ!一発試験に全て合格するまで4ヶ月以上かかったぞ!」
と言ってやりたい。
そうすれば僕もバイトをするなりしてお金を貯め、
免許合宿でサクっとMT車の免許を取って帰ってきただろう。
数回受ければ受かると思っていた免許センターでの一発試験は
予想していた以上に泥沼化した。
ネタにしようと考えていた免許取得漫画はいつの間にか僕のメインワークになってしまっていた。
あまりにニッチすぎる体験漫画を描きながら心のどこかでは
「一体誰が免許センターで試験を受ける漫画なんて読みたいと思うのだ?」
と思わずにはいられなかった。
そうして試験を受け続ける度、徐々に貯金が減っていき、
僕は収入を得るために電子書籍を作ろうと考えたのだ。
それは前回話したね。
次回は「どうして日本を旅するのか」について話したいと思う。
(続く)
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