旅行会社の
インビテーション(招待状)も
手に入れたというこで、
ロシア大使館
神谷町なんて行った事もなかったけど、
ここにはロシア大使館の他に
いろんな国の大使館があるみたいです。

並ぶのが嫌だったので
朝イチで行きました。
周りはサラリーマンやOLさんでいっぱい。
どこか居心地の悪さを感じなくもないです。
こんな朝っぱらから、
私服でPennyを持って
一眼を首からぶら下げたおれは
他の人の目にどう写っているんだろう?
2番出口から出ると、
そこにはビルの間から
東京タワーが顔をのぞかせます。

国道一号線なんて初めて見ました。

ここで気づいたのは
警官の多さ。

なんだこれ?

ちょっと楽しそう。
護送車もみかけました。
ロシア大使館に到着したのは
午前9時ジャスト。


シミの前には
ロシア行きに慣れた雰囲気まんまんの
おっちゃん一人。
2番目なんて早過ぎです。
おっちゃんは
壁につたうアリを指でつっついて遊んで
余裕さをシミに見せつけてきます。
のやろうっ…
ビザ申請の受付が
始まるまであと30分もあるので
「カウチサーフィン」
の本を読んで時間をつぶしました。
15分もするとシミの
後ろには人が並び始め、
30分くらいなら
待てなくもないなと思いました。
9時半になり、
メガネのイケメン大使館にいさんが
重たい檻のついた扉を開けてくれました。



『ここでおたおたしてたら
順番に抜かされちまうぞ!』
と、もう1人の大使館おばさんがいる
3番窓口に並びましたが
おばさんはシミを見るなり
手を横に振って何かサインを送ってきます。
ですが、向こう側を隔てるガラスで
何を伝えようとしているのかさっぱりわかりません。
なんだか後ろを指差してるようだけど…
….。
あっ、なるほど!
ビザ申請の窓口はここじゃないのか!
後ろに並んでいたビザの受け取りの人に
「すんませんっ!」と言い
2番窓口に並び直します。
言うまでもなく、
これはサービス業とかではないので
おばさんには愛想のかけらもありません。
しょっぱなでつまづいた…
もう家に帰りたい。
インドビザの申請の時もそうだったけど、
大使館の人と僕たちの間には
ガラスの隔たりがあります。
ここで伝えるのは
「ビザは2週間後の受け取りでいいです」
ってことだけなんだけど、
変に焦ります。
窓口にあるスライド式の郵便ポストに
必要書類を投げ込むと、
メガネのイケメンにいさんが
パスポートの代わりに
ビザ引き換え券の控えを渡してくれました。

『えっ?
これを2週間後にもってくればいいの?』
他の人のブログには
「ロシアビザなんてチョロいよ!」
なんて余裕しゃくしゃくな感じで
書かれていましたが、
よくわかりません。
慌ててインターホンを使い、
メガネにいさんに質問します。
「これを2週間後にもってくればいいんですか?」
にいさんはちょっと面倒くさそうに
日本語で
「隣の窓口にそれを渡して下さい」
と教えてくれました。
引換券の引換券なんて
なんてめんどくせえんだ!
愛想のないおばさんに
それを渡して、
ビザの引換券を渡します。
この黄色い紙を
2週間後にもってくればいいんだね。

ビザの受け取りは順番待ちの札をとらなくても
3番窓口にそのまま並べばいいみたい。
申請自体はたいしたことはなかったんだけど、
妙に緊張しました。
アホ丸出しです。
ビザ申請をする人たちは
ロシア渡航になれたビジネスマンたち。

なんだか質問する気にもなれません。
彼らは
「1週間で!」
の一言を放って
サクサクとビザ申請を
こなしていきました。

申請を済ませると
待ち合いスペースは埋まっていました。
ビザ申請を
済ませた後、
なんだかここは
おれが来ちゃ行けなかったとこ
なんじゃないか?
まじめに定職にもつかず、
「旅する漫画家におれはなる!」

とか言っちゃって、
今こうして、物見遊山的に
街をあてもなく歩く自分。
疎外感を感じずにはいられなくなると、
なんだか無性にタバコを吸いたくなって、
思わずタバコ屋さんに入ります。
タバコは辞める!とか
言ってたはずなんだけどなぁ…
NIXONのバックパックには
ライターが入っていませんでした。
タバコ屋のおばちゃんに
「ライターってもらえたりしませんか?」
と愛想良く訊ねると
「あ〜、2箱以上買った場合にあげてるんだよね」
とあっけなく要求を却下されました。
そうか。
ここはビジネス街だもんな。
こんな見るからに不真面目ニートくんには
ライターもあげられないよな。
なんだかますます惨めな気持ちになります。
タバコ屋の外には
サラリーマンたちがモクモクと
煙をくゆらせていました。

ちょっと気まずかったけど、
横でライターを取り出したおっちゃんに
すかさず
「火、貸してもらってもいいですか?」
と言って、なんとかタバコに火をつけます。
てか、ここの通りにでかでかと
「禁煙」

って書かれてるんだけどな。
どうやらタバコ屋さんの周りは
治外法権のようです。
神谷町には
スーツを着こなすビジネスマンの他に
飲食店や清掃業務に勤しむ
ブルーカラーの人たちの姿が印象的でした。

この街を支える人たち。
じゃあ、
おれは一体なんなんだ?
シミの持つiPhone4Sは
もう今までのようにどこでも気軽に
ネットに接続できませんでした。
そうだ。
ソフトバンクを解約したばかりだったんだっけ。
もう、3GとかLTEとかないんだった。
神谷町のビルの裏手にある空き地で
野良Wi-Fiを拾って
なんとかネットに接続します。


今まで、何も気にせず使っていたものが
急に使えなくなると
たとえそれが
あまり使わなかったものだとしても
不便さを感じずにはいられませんでした。
電話だって今更ながら
テレフォンカードです。
えっ?
どこに電話をかけたかだって?
それのお話はまた次回。
世界一周ブログランキングに参戦しております。
たかがロシア大使館に
ビザを申請するだけのことだったのに、
妙に打ちひしがれた気分にさせられました。
そんなシミに
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今日も読んでくれてありがとう。
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