世界一周101日目(10/7)
コラート
(ナコーン・ラーチャシーマ)
を訪れる日本人は大体は
「あるお寺」
を目指すと言う。
僕もその限りではない。
っていうかここに来て、
『あッ!そう言えばそんなのあったな』
って思い出したんだど。
朝早く起きると
僕はサブバッグだけ持ち出して
コラート駅から
ちょっと離れた新しいバスターミナルまで
Pennyをプッシュしていく。

地味に遠い。
他の旅人はトゥクトゥクやらバイタク、
地元の人が使うミニバスに乗るのだろうか?
やっとこさ到着したバスターミナル
27バーツ(81yen)で
ノーンタイ
までのチケットを購入した。

コラート街からおよそ40分。
バスを降ろされた僕はさっそく
お寺まで行くトゥクトゥクを
チャーターしようとしたが、
周りにいたおっちゃんたちの言い値は
一様に50〜60バーツ。

他の人のブログでは
20バーツで行けたというし、
僕は彼らがボッてきているのだと思った。
手持ちのメモ帳を使って
筆談で交渉し、
値段を下げていこうと思ったのだが、
おっちゃんたちは
頑として値段を下げようとしない。

ていうか
なに自分のケータイの番号書いてんの!
訊いてないっつの笑!
「あっそう!
その値段じゃ話にならないね!
他の人に頼むわぁ…」
という
相手が商機を逃すまいと
負ってようにしむける
ツンデレ作戦
も全く通用しなかった。
観光客慣れしてるのか?
物好きな日本人がここに訪れ過ぎなのか!?
僕はなんとか
お寺の方向のある位置だけ
聞き出し、
しかたなしに徒歩で向かうことにした。
なんとなく
お寺の場所は分かってきたのだが、
歩いて行くとなると
かなりの距離だということも
分かってきた。
そして
進めば進むほど、
バイタクやトゥクトゥクの姿は
見えななくなってくる
ヤヴァイ…
追いつめられた僕の取った手段は
THE ヒッチハイク!

まさか生涯初めてのヒッチハイクが
タイですることになるとは思わなかった。
てくてくと歩きながら
右腕を伸ばして親指を立てる。
気分はまさに
「Into the Wild」の
アレクサンダー・スーパートランプ!!!
おれ…
旅、しとんよ…
そんな旅人気分の僕とは裏腹に
車どころかトゥクトゥクですら
停まる気配がない。
微笑みの国の国民も
競争社会に疲れちまったのか!?
僕はヒッチハイクというよりは
自分からトゥクトゥクを捕まえ、
「ここまでヒッチハイクさせて!」
とタダ乗り気味で
トゥクトゥに乗り込んだ。

途中まで行ったら
他の車を捕まえようと思っていたのだが、
運転手は僕の行きたい場所を理解すると
お寺まで連れて行ってくれた。
「60バーツ…」
運転手はためらいがちに言う。
僕は笑顔で20バーツを彼に押しつけ
バイバイと手を振りその場を切り抜けた。
お寺の名は
「ワット・ポー
ラック・ローイ」

大好きな雑貨屋、VillageVanguardで
見かけたことのあった
「奇界遺産」
と言う題名の本にも
とりあげられるくらい
奇怪なワールドが広がっているらしい。
僕はワクワクして中に入っていた。

タイ人の間でも観光地として
有名なのであろうか?
小学生くらいの団体が
見かけられた。
入場料を取られることはなかったが、
ヘンテコなオブジェたちが
いたるところでお賽銭箱のような
コインを入れる容器を持っている。
中にはお金をいれると
動くオブジェもあるみたいだ。
もちろん僕は
一銭もお金を
入れていない!

だってどんな動きするのか
大体わかっちゃうんだもん。
てか小学生たちがお金入れてた笑。
セメントでできたオブジェの中には
フファニーなものから
残虐なものまである



最初は夢中になって
写真を撮っていたが、
SDカードの中が
奇妙なオブジェで埋まっていくにつれ
自分が何をしているのかが
分からなくなってきた。
このお寺のインパクトは
ものすごく強い。
来る人は
この奇怪なオブジェに
度肝を抜かれて
『あの寺、
マジハンパねえぇ!!!』
的な感想を抱くのであろう。
僕は自分よりデカい
グロテスクなオブジェに囲まれながら
思った。

これを作り上げた人は
一体何を考えていたんだろう?
何を表現したかったのだろう?
見た人に何が伝えたかったのだろう?
果たして
ひとつのオブジェを作るのに
どれくらいの時間と労力が
かかるのだろう?
そこまでして
表現したかったもの…
『これは
「アート」
なんじゃないか!?』

そんなことさえ思った。
これ見ると
「おしいれのぼうけん」
っての思い出す。知っとる?
デカいねずみが出てくるの。
一通り
お寺の中を見ると
ちょうど入り口の方で
車内と荷台に乗り込むご家族を発見した!
チャ〜ンス!!!
僕は運転手のお父さんに
「ノーンタイ?」
と聞き、
そこまでヒッチハイク
させてもらうことに成功した!
車の荷台には
おばあちゃんとお子さんが2人。

僕は笑顔で挨拶をした。
車が途中まで行くと
何やら急にごねはじめるお父さん。
警備員も加わって来て
メモ帳で筆談する。

どうやらこの車は
ノーンタイにはいかないようだ。
ナコーン・ラーチャシーマまで行くと言う。
って!!!
おれもそこに
行きたかったんです!
「そこまで乗っけてってもらえませんか?」
と尋ねるも、雲行きが怪しい。
大丈夫さ。
こういう事態も想定内。
またヒッチハイクするから大丈夫っす!
と車を降りて
日本スタイルで深々とお辞儀をすると
お父さんは気を変えたのか
「乗りな」
とジェスチャーを送ってくれた。
「…あ、
ありがとうございます!」

荷台で風をびゅんびゅん切りながら
僕は途中まで荷台に揺られ、
途中でご家族と別れた後は
ミニバス(8バーツ)で
宿のある場所まで戻った。


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いやぁ,,,
見応えありました。
ワットポーラックローイ。
最後の方なんてお腹いっぱいで
写真を撮る気力もなくなっちゃいましたけど…
あっ、それと
お寺で住職さんに話しかけられまして、
「ノーンタイまで戻るんだったら
ワシが電話でバイクを呼んでやるぞ。
60バーツだ」
とおっしゃってました。
やっぱ相場はそんなもんなんですね…
でも、ヒッチハイクは楽しかったです笑。
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