世界一周166日目(12/11)
AM4:00。
iPhoneのアラームを止めてパッキングをする。
宿の人には朝早くに
チェックアウトすることを告げておいた。
レセプション前で寝ている
おっちゃんを起こして鍵を開けてもらった。
4:30の外は明け方と言うより真夜中に近い。
電灯がついているだけありがたい。
ここから僕は歩いてハウラ駅を目指す。
昨日計ったら50分だった。
人も車も全く通ってないから
スムーズには進めるだろうけど…。
タクシーは使わない。
だって高いから。
宿の人は200〜300ルピーだって言ってたけど、
下手をすると列車のチケットよりも高くついてしまう。
ハウラから
次の目的地ブバネーシュアルまで
セカンドクラスで175ルピー。
気がかりなのは
野良犬だ。
昼間は死んだようにおとなしい彼らだが、
この国ではどうだろうか?
露店のおっちゃんは
彼らは吠えてくるだけだから
怖くなんてないよって言ってたけどー…
「ゔぉん!ゔぉんゔぉん‼︎」
「だ、大丈夫、通り過ぎるだけだからさ…」
「ゔぉんゔぉんゔぉんゔぉん‼︎‼︎」
「てんめぇ!ゴラァッッッ‼︎‼︎
やんのかぁあああ‼︎‼︎」
マジ怖ぇ。
犬を避けて
わざわざ道路の中央分離帯を歩いているのに
ここまで追いかけて来やがった!
しかも三匹!
気分はまさに
「バイオハザード」
噛まれたら終わる…‼︎!
前にかけているサブバックを
手に持ち替え盾にして
背中を見せないように距離を稼ぐ。
囲まれないように
中央分離帯の鉄格子に沿うように後ろ向きに歩き、
持っていた空のペットボトルをふりかざして
体を大きく見せる。
このシチュエーションも何回目だろう?
いつ遭遇しても怖いけどもう慣れた。
毎回アドレナリン大量放出。
ふふ。
今日はなんてラブリーな朝だろう♪
サダル・ストリートを抜けさえすれば
犬には吠えられることはなかった。
幸い車が全く来ないので、
吠えられても対応できる間合いを意識して、
ハウラ駅まで
最短距離、最安全ルートで進んでいく。
5:00を回る頃には
チラホラ人影が見えるようになって来た。
チャイ屋の露店からお湯を沸かす湯気が見える。
重たいバックパックを
背負って歩いていると自然と体温が上がる。
東南アジアより
涼しいインドがありがたい。
暑い時ならヤバかった。
ハウラ橋を渡ると電飾で光る
「HOWRAH」の文字。
近くの露店でエッグ・トーストを食べて
自分の列車のホームをチェックする。
濃い朝のスタートだったぜ…
「インドの列車が
時間通りにやって来ることはない」
と何かの本に書いてあったけど、
ここが始発だからだろうか?
30分前には列車は21番ホームで僕のことを
待っていてくれた。
こんな朝早くだというのに駅には沢山の人が。
車両に貼り付けられた名簿に
自分の名前を確認した時はホッとした。
ちゃんと予約できてたんだ。
これならネットとプリンターさえあれば
チケットが取れるぞ!
「excuse me!!」
と言いながら、
デカいバックパックを
ガシガシ他の座席に当てて
自分の席に到達すると、
僕の席にはメガネをかけたおっちゃんが座っていた。
バックパックを座席の下にぶち込み、
「交換ね」と言って僕は通路側に座った。
6:00になると列車はゆっくりと動き出した。
ほぼ時刻通りだ。
汗でベタベタする体を少しでも乾かすために、
開けっ放しになったドアから外を眺めると
そこには綺麗な朝日がいてくれた。
「やっとインドの旅が
始まるんですね」
朝靄に包まれたインドはどこか幻想的に見えた。
僕はタバコを一本吹かし旅情に浸る。
僕は今旅をしている。
どうしてだろう?
インドの列車にいると
青春18切符を片手に目指した
鹿児島までの旅を思い出した。
あの時もずうっと電車のシートに座ってた。
Donavon Frankenraiterの曲が列車の旅によく合う。
6時間の
列車の旅を終え降り立った駅は
Bhubaneswar(ブバネーシュアル)。
ハウラ駅の駅員がオススメしてくれた場所だ。
wikitravelで調べるとそこそこの街らしい。
お寺も有名なんだとか。
まずは宿探しだな。
チェックしていた宿を探してみるが
見つからないのはいつものこと。
住所がなぁ〜、わかりにくいんだよなぁ。
そのままコピペしたのを
Googleマップに貼り付けたのに、おかしい…。
色々な人に訊いて
バイクで近くまで乗っけてってもらったり、
10ルピーのサイクルリキシャに連れて行ってもらったりして
Anup guest house
サイクルリキシャのおっちゃんが
持っていた宿の名刺にはシングル
「250ルピー」って書いてあったのに、
いざチェックインしようとすると
350ルピーだとかぬかしやがる!
「その名刺は古いんだ。
今はレートが違うんだ」
「分かりました!
出直してきます!」
外でいたサイクルリキシャのおっちゃんに抗議すると
他にも安そうな宿をいくつか当たってくれたのだがー、
そのほとんどが
インド人専門‼︎
外国人は泊まれないって
どーいうことじゃああああ‼︎‼︎
「外国人を宿泊させるパーミットが高いんだよ」
とおっちゃんは言う。
おっちゃんの言葉が信じられなかった僕は
いくつかある宿を自分の足で
チェックして行ったのだが、
結果は同じ。
「部屋、ある?」
「(お前の泊まる部屋は)ない」
結局チェックインしたのは
Anup guest houseだった。
値下げしても300ルピー。
5ドルくらい。インドにしちゃあ高い。
ここに来て、
5ドルの価値が変わった。
もしこれがミャンマーだったら
「うひやぁおっ!
5ドルでいいんですか⁉︎
泊まります泊まります!
トイレ、シャワー別でも構いません!」
って泣いて喜んだであろう金額が
ここでは高く感じてしまう。
インド以降、
どんどん宿代上がっていくんだろうな。
そう考えると怖い。
サブバッグだけ持って近くを探索してみたが
この街には魅力を感じなかった。
いくら二ヶ月滞在できるとしても
わざわざ留まる必要もないな。
ここはサクサク進んで行こう。
次に行こうとしているプリーには
シティーバスというローカルバスで行けるらしい。
40ルピー。これなら列車を使わなくてもいいや。
そんな情報をゲットして
今日の締めくくりに僕が向かった先は
ブバネーシュアル駅。
あれだけ人がいるんだ。
レスポンスもガッツりだぜい‼︎
って意気込んで行ったのはいいけど、
アナウンスの音は大きいし
暗くなってくると
鳥の大群がギャーギャーうるさくて
ギターの音がかき消されてしまう。
人々は足を止めて
僕を囲うように演奏を聴いてくれるけど、
一時間歌って僕は諦めた。
宿の前で数曲歌って、
部屋に戻ると足元に見慣れた姿が。
黒くてシャカシャカ動く生命力の強いアイツ。
インドのゴキブリは
触角が長い。
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けっきょく彼女(ゴキちゃん)とは
一夜を共にしました。
(しとめようと思ったんだけど
ベッドの下に逃げ込まれた)
彼女にすこしでもじっとしていてもらいたかったので
部屋のファンをつけっぱなしにして
毛布をかぶって寝たのですが…
現在みごとに「鼻風邪」中です。
じゅる…
ごほっ、
せっかくの宿のごはんの味がしねえ。
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