世界一周220日目(2/3)
「出発は
あさってにした方がいいよ」
ビジェイ家の食事のあまり美味しさ
(そしてボリューム)に喰い過ぎてしまい
お腹を壊してしまった僕。
お言葉に甘えさせていただいて、
もう一日だけホームステイ
させてもらうことにした。
みんなより
ちょっとだけ長く眠らせていただいて
(てか最近睡眠時間長いな)
9時過ぎにベッドから出ると、
着替えて近くにある売店のクッキーと
チャイ(ネパールでは「チヤ」)、
パンとタバコ。軽めの朝食だ。
まぁ、いつもだったら毎日こんな感じで
3食だったり2食だったり。
朝昼で多めに食べて、夕飯は少しとかそんな感じ。
それがいきなり大盛りの美味しい食事プラス、
3~4回コーヒーになってしまったんだから
胃袋もさぞびっくりしたことだろう。
「今日もネパールガンジの方へ行くけど、
ヨスケもついてくるか?」
「ううん。ちょっと今日は休憩で」
せっかく一緒にいるのだから、
貴重な時間を共に過ごせばいいのかもしれない。
仕事の邪魔になってしまわないか
という遠慮もあったし、
ちょっとしたサプライズ
をしたかったってものある。
朝食がてらの散歩で見つけた
小さなビニール素材のサッカーボール。
90ルピー(93yen)。
あっ、このレート計算は毎回アプリで調べてます。
四捨五入して円に直して、レートもWi-Fiがあればリアルタイムで
変動したものを適応してます。
『これなら長く使えそうだ』
2歳のミーマンと1歳のビパスナは
元気いっぱいのいたずらっ子たち。
特にミーマン至っては
目を離すと何をしでかすのか分からない。
しょっちゅうお母さんやおじいちゃんに
怒られては大声で泣いている。
「ていうか二人とも
一日に何回泣いているの?」
ってくらい、怒られたり、転んだり、
兄妹でけんかしたりして泣いている。
まぁ誰にでもあるよね。
そういう歳なんだよ。二人とも。
「二人とももう少し大きくなるまでは、
おもちゃとかは
買い与えないようにしているんだ。
どうせすぐ壊してしまうものね」
とビジェイは言う。
おとといのお祭りで買ってもらった
おもちゃの車は既に
いくつかパーツが取れてしまっているし、
吹くとピロピロ~!と伸びる
(文章だと難しいなぁ。あのお祭りで見かけるヤツだよ)
鳥の形をした笛は
見るも無惨な姿へと変わり果ててしまった。
彼らにはもっと丈夫で
シンプルなおもちゃが必要なんじゃないかと
僕は思ったわけだ。
ボールをフリースの下に隠して
膨らんだお腹を見たミーマンは
「何それ?」と興味津々。
午前中はもっとゆっくりしていたかったので、
バックパックの中にボールを隠した。
ご近所の人たちと
一緒になって火を囲んで談笑。
こういうひと時もいいな。
おばちゃんたちは
僕のiPhoneの写真にめちゃくちゃ食い付いてた。
インド人顔のおっちゃんは
「これがネパーリ・ミュージックだ!」と
2つのコードを延々とリピートするだけだった。
それって弾けてるのかなぁ?
僕も何曲か
ジャイアニズム(ようは強制)に任せて
披露させてもらった。
おじいちゃんにつれられて
外に出て来たやんちゃ兄妹。
よし、そろそろかな。
僕がボールをプレゼントすると
二人とも「うわぁ~~!」となって
とても喜んでくれた。
ボールを大事そうに
ぎゅっと抱えるミーマン。そして、
同時に争いも生んでしまった(笑)
妹と一緒に遊ぶなんて考えは、
この2歳の男の子の頭の中にはない。
「ほら!二人で仲良く!」
と言ってボールを妹に渡せば、
兄は「それは僕のだ!」と泣き、
兄に渡せば妹は
「私のボール!」と言って泣く。
妹のビパスナが可愛かったので、
キャッチボールみたいにして遊んでいると、
アニキは妹の背後に回り込み
後ろからフックを食らわせる。当然泣く妹。
「ほら!ビパスナはこっち!」
そういうことなのであろうか?
石を妹の横に置くミーマン。
兄妹のおもちゃの奪い合い。
僕も記憶ある(笑)。
ホームステイ
させてもらっている間に
撮ったビジェイの家族の写真を
USBにコピーした。
ビジェイも僕にいろいろと
自分の働いている会社のことを紹介してくれた。
「これはマレーシアで
5つ星ホテルに泊まった時。
お金は全部会社が出してくれるんだ」
写真にはビジェイと仕事仲間たちが
楽しそうにビーチで遊んでいたり、
色々な国籍の社員たちと楽しそうに
ダンスしていたり。
ここまで来るの、
ほんとうに大変だったんだろうな。
「うちの会社は年に3回、
雑誌を出すんだよ。
ほらここ!
僕のことが書いてあるだろう?」
見開き2ページに渡って書かれた
ビジェイのサクセス・ストーリー。
やっぱすげえぜ。お前たちの父ちゃんはさ。
僕も久しぶりに名刺を描いた。
「明日出発するんだね?
2月7日まで泊まっていけば
僕も仕事で近くまで行くから、
一緒に送っていってあげるけど」
「いや、さすがにそこまでは
お世話になれないよ。
他にも行きたいところはあるしね。
ほんとうにありがとう」
次の目的地は、
ブッダが生まれたとされるルンビニという場所。
この温かい場所に明日僕はお別れする。
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★世界一周ブログランキングに参戦しております。
やっぱ兄弟っていいですね。家族っていいですね。
てかビジェイのお父さんっぷりは尊敬します。
まぁ、あのいたずらっ子たちをこの後
どうやって教育していくかは課題となりますが。
にしても、みんな言うことを聞かない子供をぶっ叩くこと!
パソコンやカメラが入った僕のサブバッグに
2回ダイブをかましてきたミーマンくんには
デコピンをほっぺに食らわせて泣かしてやりました。
一発で泣かせられる(笑)。
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