「ここはインドか!!??」

世界一周246日目(3/1)

 

辺りはモヤモヤ。

霧がかっているとは言えないまでも、
インドのラクナウから
ネパールへ向かう時と同じように背景が白い。
どこから空が始まっているのか
分からない不思議な天気だ。

 

『一体どこで降ろされるんだろう?』

バスの中で少し不安になった。

目的地はダージリン。
そう紅茶で有名なあの土地だ。
僕自身、紅茶なんて全然飲まないけどね。

 

とりあえずは近くの街から
バスでアクセスできるらしいのだがー、
情報収集ろくすっぽしないで
新しい場所に突入していくいつものスタイル。

まぁたぶん、それもインドまでだと思う。
次は中東だからね。
さすがにこんな気ままな旅は
できないんじゃないかなと思う。

 

 

バスは9時前に国境の町、
カーカルビッタに到着した。

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バックパックを背負い、サブバッグを前にかけ、
両手に仕入れたストールやら
ライトカバーの入った手提げを持って歩き出す。

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タクシーやサイクル・リキシャの運転手たちが
「ダージリン?シュリグリ?」
と声をかけてきたが、
僕は愛想笑いをして彼らをかわし、
イミグレーションを目指す。

 

 

ネパール側のイミグレーション・オフィスで

「あれ?今日は3月1日だろ?
ビザは2月28日で
切れるってことになってるけど?」

なんて言われたが、

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僕が持っていたのは30日分のビザ。

「ネパールガンジの
イミグレーション側のミスです。
電話して訊いてみてください」

と言ったら、あっさりとスタンプをくれた。

 

 

 

そして歩いて国境を越える。

インドへ架かる橋。

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橋を写真に撮っていたのを見た警備員が
「今すぐデータを消しなさい!」と言ってきた。

うむ。
ここは撮ってはいけいな場所だったのか。
だが撮ってしまったものはしかたない。

「あはは。ソーリー」
とやりすごそうとしたが、
彼らは僕の腕を掴んで
中のデータを確認させるほどしつこかった。

スパイ容疑とかうんたらかんたら、
いろいろとデリケートなんだね。こういう場所は。
次から気をつけるよ。
次からはね♪

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インド側のイミグレーション・オフィスの場所を訊いて、
すっとろいインド側の入国手続きを終わらせ
(なぜかオフィスでは一人の係員が
出国管理と入国管理をしていた。ヒマなんだろう)

 

僕はインドに戻ってきた。

IMG_1912 IMG_1914 IMG_1917

 

どうしてだろう?ワクワクしてしまうのは?
3年ぶりにコルカタを訪れたときも
ミュージカルばりにウキウキしていた。

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近くで宝くじを売っているお兄さんに
余ったネパール・ルピー2000円分ほど
両替してもらい、さっそく露店で
一枚5ルピー(8yen)のプーリーを食べる。

一ヶ月ぶりにカレーを口にすると胃袋が震えた。

 

大好きなビスケットも購入して

IMG_1918この容量でなんと10ルピー(16yen)!!!

 

僕はローカルバスに乗り込んだ。

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ダージリンまで行くためには
シュリグリという町で乗り換えるらしい。
バスの料金80ルピー(132yen)。

いくつも茶畑の間を通り抜けた。

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ダージリンに近づいている気がする。

 

 

集金係に最終的な
目的地を教えていなかったので、
ダージリン行きの車が出る場所を
通り過ぎてしまった。

10ルピーの乗り合いトゥクトゥクに乗せてもらい、
降ろされたのはボンネットに
「Darjeeling」と書かれた
小さな看板を乗せたバンが何台も停まる場所。

運転手たちは「ダージリン!ダージリン!」
と大声をだしている。
あれ?バスじゃないの?

 

ダージリンまで130ルピー(214yen)らしい。
もう少し交通費抑えられたかもなぁ。

そんなことを思いながらも
お金を払ってバンに乗り込んだ。

乗客が集まったバンは
ダージリンに向けて走り出した。

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ネパールからインドまでのバスの中で
あまり寝れていなかったので、
バンの中ではいつの間にか
眠ってしまっていた。

途中休憩でバンが停まり、
ダージリンがどんな場所にあるのか分かった。

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『こりゃぁ…
バスでは行けねぇな…』

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さっきまでいたシュリグリの
ごちゃごちゃした町とは打って変わって、
走っていたのは狭い山道。

いくつも急カーブがあり、
ガードレールなんて心もとないくらいにしかない。

雲が山にかかり、気温も下がった。

仕入れ持ってきちゃったけど、
ダージリンで日本に送れるのかなぁ…?

 

 

 

バンはどんどん山道を上がり続ける。

山に沿うようにしてできた町を通り抜け、
トイ・トレインの線路を辿るように
バンは山道を駆け上がる。

雲が自分たちと同じ目線にある。
開けっ放しの窓から入ってくる風が冷たかった。

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ここはインドなのか?

 

 

 

 

 

 

ダージリンの
バン乗り場に到着したのは2時間後だった。

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ここから宿を探すのが僕のインドの旅。

近くに「Hotel」の文字を見かけたが
こういう場所は安くはない。

運転手に「どっか安い宿ないかな?」と尋ねると
少し上に登ったところに
いくつかゲストハウスがあると教えてくれた。

ダージリンって名前は知ってたけど、
ずいぶんと山の上にあるんだなぁ。

 

 

急な階段を上る足が重い。

両手にはぎっしりと
仕入れの入ったバッグがあるもんだから、
なおさら重く感じる。

まるで僕は中国人旅行者の
荷物を背負わされた哀れなネパールのポーターだ。

中国人はトレッキングの際、
四人で一人のポーターを雇って、
えげつない量の荷物を背負わせる
という話を聞いたなぁ。

そんな光景が頭にありありと浮かぶ。

無駄に息が上がる。
そんな標高は高くないと思うんだけど、
荷物が重いのだ。

 

 

 

何人もの人にゲストハウスの場所を
尋ね歩いて行くうちに、
おせっかいな客引きが登場した。

僕の予算を聞くと頼んでもいないのに
「じゃあこっちだ!」
と僕の先に立って案内し始める。

いつもだったら
「や!自分で探せるから!」と断るのだが、
今回の僕は荷物の重さもあって、
ぶつぶつ言いながら客引きの後について行った。

見つけた宿は300ルピー(494yen)の
Wi-Fiつきシングル。
ホットシャワーも出るというもの。

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おお!なかなかいいじゃないですか。

 

 

 

客引きがハニカミながら言う

「バクシーシ…」

 

案内された時間はわずか5分足らず。
ぶっちゃけ自分でも見つけられたけどー、
まぁ…いいか。

僕はツンデレぶりを発揮して
20ルピーを彼に渡した。

 
僕は荷物を置いて外に出た。

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夕日が雲に飲み込まれていった。

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そして、
僕はギターを持って
ダージリンの路上に立つ。

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レスポンスは良好。
何人もの人が立ち止まって
僕の演奏を聴いてくれた。

そして分かったことは
この町には多くのネパール人が
住んでいるということだった。

彼らは自分たちの国を離れても
親切で優しかった。

 

日が沈んでだいぶ寒くなってくると
僕はバスキングで知り合った
フレンドリーなネパール人のおっちゃんと
一緒に露店でチョウメンを食べ、宿に戻った。

 

Wi-Fiは20時まで。

ホットシャワーはお湯を温める
タンクの分が尽きると
すぐに冷たくなってしまう。

寒さで頭を洗うのがやっとだった。

 

どうやらここに住む人々の一日は
すぐに終わってしまうようだ。

夜9時だというのに、辺りは静まり返っている。
通りからは犬の鳴き声が聞こえた。

僕は重ね着して毛布にくるまった。

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インドって「逆三角形」の
イメージがあったけど、今いるのはそれの右上。

ネパールとバングラディシュの間を細ぉく抜け、
ブータンや中国、ミャンマーに面したエリア。

にしても寒い!寒いよ!とっつあぁん!
お湯が出てもマジでシャワー浴びられない。
夕方ぐらいに意を決して浴びるしかないんだろうなぁ。

『えっ?ダージリンってインドだったの?』って君は
コンビニで午後の紅茶を。

『チャイ!チャ、チャァアアイ!』って
列車の中のアレが好きだったのに!って君は、
きっとインドを訪れたことがあるんだろう。
安心したまえ、ポチしたまえ!ここでもチャイは飲める!5ルピーだ!

さぁさぁ
『えっ?そこもインドだったんですかい?紅茶よりも僕はチャイ』編開幕です(笑)

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