「北アイルランドからフェリーでスコットランドまで」

世界一周466日目(10/7)

 

 

5時になると
僕はマクドナルドを
後にした。

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夜明け前のベルファストの町は
まだ深夜と言いくらいに
ひっそりと静まり返っている。

人の歩いている姿は見当たらず、そして寒かった。

口から行きを吐き出すと白く空気に色がついた。

 

 

これで野宿して旅を続けて行けるのだろうかと
少し不安になる。

これで天候まで悪いってんならもう絶望的だ。

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昨日ヒッチハイクした際に、
車に乗せていただいたクリストファーさんに
フェリーターミナルまで行ってもらったことが助かった。

どこでチケットが買えるのか
事前に知っておくことができたから。

これでマップアプリでピンを刺すだけだったら、
チケットを買う場所を間違えたかもしれない。

 

 

 

 

これから向かう先はスコットランドだ。

 

 

 

 

国としての独立は認められていない。

僕は事実上イギリスへ入国することになる。

あの入国審査の厳しいイギリスにだ。

 

 

 

 

イギリスには漠然とした憧れをいだいていた。

音楽やアート、ファッションなど
様々なカルチャーの発信地であるイギリスに
僕は憧れを抱いていたのだ。

だからイギリスに入国するための情報は、
めんどくさがり屋な僕でも少しは情報を調べておいた。

その情報源のほとんどは誰かのブログだが、
何人かは入国拒否をされてしまったとも書いてあった。

その原因は

「入国目的が不明瞭」
「滞在場所が曖昧」
「出国のチケットを持っていない」

だ。

 

 

そんなガチガチに
スケジュールが決まった旅なんてつまらない。

僕はもっと気ままに旅がしたい。

そこは譲れないところだ。

っていうか野宿しているから、
どこに泊まるだなんて事前に決めるのは
かな~~~り面倒くさい。

 

 

一応出国のチケットは入手しておいた。

23日の夜九時にロンドンからバスで
オランダへと抜ける。

なんだか格安のチケットなるものもあるらしいが、
よく分からなかった。

70ドルちょっとのバスチケットだ。
LCCよりかは安いかなぁ。

 

 

 

イギリスに入るための勝算はある。

以前インドのバラナシでお会いした
世界一周中の看護師の方は

「宿泊先は現地のインフォメーションに
訊いて決めます」

と言って入国した話を聞いた。

たぶんその人は出国のチケットは
持っていたのであろう。

そして、僕がこれから入国するのは
イギリスはイギリスでも、スコットランドだ。

 

 

なんだか、いっつもクソみたいなことしてるから、
僕がズルして入国するように思われるだろうが、
これは決してズルなんかじゃない。

アイルランドとの間には
「二国間協定」
なるものが存在するらしいのだ。

僕と同じルートでイギリスに入国した方
(つまりスコットランド入りだ)は
見事なスルーっぷりで入国できたという。

成功例もある。
僕もきっと入国できるはず。

じゃあ仮に入国できなかったらどうなるか?

 

 

その場で行きと同じ交通手段で
返されるらしいのだ。

フーン…。

 

 

 

 

 

 

 

早足で歩いていると、
寒さを感じなくなった。

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誰もいない映画のセットみたいな港を横切った。

大声でシャウトしても誰も僕のことを知らない。

いいじゃないか。
だんだん冒険みたいになってきたぞ!

 

 

ベルファストの中心地から
フェリーターミナルは徒歩1時間ちょっとの距離にあった。

ターミナルごとに行き先が異なり、
僕がこれから向かうCainryan(なんて発音するんだ?)
という港行きの船が出るターミナルは一番端にあった。

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手前のガソリンスタンのATMで
40ポンドを下ろしておいた。
ちなみにチケットは29ポンドだ。

ターミナルへは車での出入りがメインだったが、
徒歩で入っても、何も言われることはなかった。

 

 

 

 

そのままカウンターでチケットを購入する。

パスポートを提示して、情報を入力して
「はい」っと返されておしまい。

英語が何いているのかまるで分からない。

 

 

 

 

出発まで少し時間があったので、
トイレで洗髪と洗濯を済ませておいた。

飛行機のようにバックパックは
預け荷物扱いになり、サブバッグとギターと
洗濯物でフェリーへと乗り込む。

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ラウンジで充電をしながら、
摂り放題のマヨネーズを持ち込んだ
パンにつけて食べた。

パンとマヨネーズの組み合わせが
驚くほど美味しかった。
パンは貧乏食の王様かもしれない。

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7時半になりフェリーは
スコットランドへと向け動き出した。

僕は昨日から一睡もしていないので、
フェリーの中では爆睡だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に

フェリーは
スコットランドへと到着した。

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バックパックを回収して、
どこで入国スタンプがもらえるのか、
しばらくターミナル内をウロウロしたのだが、
イミグレーションのようなものは見つからなかった。

念のためターミナルの職員に
どこでパスポートにスタンプがもらえるのか尋ねたが、
職員は「スタンプはいらない」というのだ。

 

 

 

あれ…???

 

 

 

アイルランドの出国スタンプも
イギリスの入国スタンプもないんですけど…。

イギリスは入国審査には厳しいが、
出国はザルらしい。

 

 

っていうか…、え?

 

イギリス入国???

 

 

 

 

イマイチ実感のないままターミナルの外に出ると、
バスの運転手さんに呼ばれた。

僕のチケットはグラスゴーまでの
電車の利用も含まれている。

どうやら駅までバスで送ってくれるというのだ。

一応おっちゃんにもスタンプが
どこでもらえるか尋ねてみたのだが、
おっちゃんは「んなもんいらないよ」
と軽く言った。

あれ….????

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30分くらいバスに乗った後、
どこかの駅でバスを降りた。

フェリーのチケットを見せると、
駅員さんはグラスゴー行きの電車を教えてくれた。

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トントン拍子に移動が進む。

駅は今まで訪れたヨーロッパとは
また違ったおもむきだった。

いるだけでワクワクするような駅だ。

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そして電車の中でフリーの(鍵のかかっていない)
Wi-Fiにありつくことができたことも
僕には驚きだった。

グラスゴー駅の持つ空気に僕は一気に引き込まれた。

誰かがハリーポッターみたいと言ったのも頷ける。

たぶんイギリスまでずっとこんな感じなんだろう。

天窓やアーチがかかった装飾。
入っているテナントもお洒落に見える。

 

 

 

 

 

ここがどこかもわからないまま、
とりあえず外に出た。

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人の流れのある方へ、
自分のワクワクするアンテナが向く方へと
歩いて行く。

 

 

『あ、バスキングできそうんだな…。
あ、警官じゃん、ムリか…』

 

 

そんな中でストリート系の
にいちゃんに声をかけられた。

英語が早くてなんて言っているのか
分からないのだが、
手にはキャンディーを持っている。

分かったことは

 

 

「このキャンディーと
何かを交換してくれないか?」

 

 

ということだった。

兄ちゃんは
藁しべ長じゃ企画
みたいなものをやっているらしい。

サブバッグをあさって、
さっきフェリーに乗った時にマヨネーズを
沢山かっぱらってもらってきたのを思い出した。

 

 

「これでいい?」

「あ、ああ…いいよ」

 

 

ちょっと困った顔のにいちゃん。

あまったヘアゴムもつけようか?と
こっちも破格の提示をしたのだが、
兄ちゃんの企画はここで
終わりを告げてしまったようだ。

きっといくつかキャンディーを
持っているんだろう。次は何が手に入るかな?

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「それギターだろ?どんなヤツ?」

「アコースティックだよ。
そうだ。この町って
バスキングしていいのかな?」

「もちろん!そうだ。
そこで一曲聴かせててくれよ!」

 

 

リクエストされたら僕も応えなくちゃ!

2曲だけということで
メインストリートのはしっこ
やらせてもらった。

アジア人顔の女のコが
足を止めて途中まで聴いてくれた。

2曲唄って1.5ポンドくらい。

どうやらこの街でバスキングを
やっても大丈夫みたいだ♪

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僕はそこからフラフラと町歩きをした。

グラスゴーにある建物の一つ一つに
味があるなぁと思ってしまう。

 

 

見つけた文房具屋さんで
13.99ポンド(2,452yen)の
ペンセットを見つけた。

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0.05ミリから0.8ミリまでそろった
イラストを描くためのかっちょいいペン。

少し高い気もしたが、
そのペンホルダーのかっこよさから
『これを買えばテンションが上がる!』と
クレジットカードで支払いを済ませた。

イギリスのペンメーカーで、
ペン先は日本製で、
他はメインドイン・チャイナだった。

まぁ、イギリスのメーカーだったらいいかな。

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ほら見て、ステッドラーが500円以上するよ?
日本だったら半額くらいなのにね。

 

 

 

物欲も見たし、
バスキングができやしないかと
メインストリートで場所探しをしたのだが、

14時を過ぎるとどこからともなく、
地元のバスカーでいいポジションが埋まっていった。

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よそ者が入る隙なんてない。

ひっそりした通りで1時間半ほどやてみたが、
稼ぎはすべてマクドナルドの
サラダとコーヒーに消えた。そんなもんだ。

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一通り街も歩いた。

バスキングもした。

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日記を書いて絵も描いた。

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23時をまわってマクドナルドを出るとー…、

 

 

 

 

 

 

寒っっっっ!!!!

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な、なんじゃこりゃ!!!!

今まで旅してきた中で一番の寒さだ。

 

 

凍てつくメインストリートの建物の陰に
ホームレスが毛布一枚で風をしのいでいる。

おいおい。あそこで寝たら死ぬんじゃないか…???

町歩きの際に目をつけておいた川沿いにテントを張った。

最近サバイバルシートが大活躍だ。寒っ…。

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そしてマクドナルドで作業していた僕は
今日も寒空の下に投げ出されるのだ。

イギリス寒いぞこんちくしょ~!

にしてもなんで女のコたちは
あんなに薄着なんだ!バカか!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!