世界一周471日目(10/12)
あれ?おかしいな。
サバイバルシートを体にかけているのに、
寒くて眠れないぞ?
そして外が明るい。
前回のキャンプで地面からの冷えが
意外にキツいことを学んだ僕は、
ドイツで6ユーロで買ったペラッペラの銀マットを
二つに折って寝たのだ。昨日ね。
だけど、
どういうわけだか眠れねーんだよ。
こんちくしょう!
安心して二度寝できるのは8時以降なんだけど、
今日はイギリスに突入する日だ。
もうヒッチハイクじゃなくて
確実に行こうと思う。
ここはスコットランド、
国境の町、ホウィック。
バスは9時45分にやって来る。
それに合わせて撤収した。
今使っているテントのポールが
ちょこっと割れ目が入っている箇所を発見してしまった。
このまま放っておけば、
間違いなくポッキリいってしまうであろう箇所。
チェコ、プラハで4,500円くらいで買ったテントは
既に一本ポールがポッキリ折れてしまい、
現在は入り口用の短いポールで代用して
テントを立てている。
先日アイルランドで買った
1ユーロの瞬間接着剤で割れ目を修理した。
接着剤が乾いた後に、
具合を確かめるために連結させようとすると、
接着剤で数ミリ厚みが増したせいか、
うまく連結できねえじゃねぇか!!!!
なに!クッソ!やべぇ、
バスの時間あるんだった。急がねえと!
僕は土壇場になって、
全然関係ないことを初めてしまう男なのだ。
吐く息が白い。
ウィックロイのメインストリートは静まり返っていた。
フリーのWi-Fiがたまたま流れていたので、
iPhoneをいじりながらバスを待つ。
こっから宿代もグングン上がっていくだろう。
仮に一晩20ポンドとしよう。
えっと、1ポンドが180円くらいだから、
3600円…。一泊でか…???
もっと安いのあったけどね。
イギリス滞在期間は10月23日まで。
ということはあと10日あるわけだ。
もし、その全てを宿に泊まったら、うん。
3万6000円だね。
インドだったら何泊できるかなぁ?
やべぇ…、インドに帰りたくなってきちゃった。
そして僕はやって来たバスに乗り込んだ。
カーライルという町まで7.2ポンド。
日本円にして1,241円。
うん。国境越えだもんね。
ないようなもんだけど。
しっかし、それにしても高いよなぁ~~~…。
バスが走り出すと僕はすっかり眠りに落ちてしまった。
車内には暖房が効いており、
窓から差しこんでくるポカポカした太陽に、
もうイチコロだ。
夜が眠れない分、
こういうところで寝とかないとな。
もしかしたら昼寝も必要に
なってくるかもしれない。ふぁぁ…。
1時間くらいで
バスはカーライルに到着した。
聞いていた通り入国審査はなかった。
やはりスコットランドはイギリスの一部ということか。
日曜日ということもあり、
カーライルはずいぶんと静かな印象を受けた。
適当に歩いてみて、
たまたま見つけたテスコで
食糧を買っておくことにした。
テスコはイギリスで一番安いスーパーなのだ。
日曜日は閉店するのが夕方4時!
今ここで買っておかないとぉぉぉおお!
1ポンドの野菜セットと、
60ペンスの塩とブラックペッパーをひとつづつ。
同じく1ポンドのクッキーを買い込んで
僕は町歩きを再開した。
ここにはショッピングモールがあり、
そこそこに人がいる。
これってー…
もしかして
バスキングできるって
やつかぁっっっ!!!???
わかってる!わかってるって!
イギリスは夕方くらいから寒くなって、
みんなの財布の紐が閉まってしまうことはなぁ!
だからこのポカポカしている今なら!
行ける!!!
だけど、こんな静かな日曜日だ。
大声でシャウトするわけにも行かない。
オープンテラスのカフェがあるところは外し、
ショッピングストリートの端の方で
のんびりギターを弾いた。
日曜日のカーライルにあった静かな唄いだしだ。
アコースティックギターの音が気持ちよく聴こえる。
こういう時にCARAVANはハマるよなぁ~♪
最初、僕はイギリスに住む人たちのレスポンスって、
ほとんどないと思っていた。
hitixhwikiのイギリスの評価は
「Bad to Normal」だったし、
先進国の心の冷たさってやつかなぁと、
全然期待なんてしてなかったのにー…
みんなニコニコしながらコインを入れてくれる。
マジですかっっっ!!!
最近分かって来たよ。
バスカーがウジャウジャいる大きな都市よりも、
こういう小さなショッピングストリートがある
町の方がいいってことは!!!
っていうか唄うの気持ちええぇ~~~~!!!!
もうそれだけで、満足。
レスポンスがあればなおさら♪
一時間半くらいでバスキングを切り上げた。
コインは集計せずにサブバッグの
ボトルホルダーに突っ込んでおいた。
またカーライルの町をプラプラしてみたが、
やっぱりここはこれと言って、
観光名所のようなものはなかった。
大きな教会があるくらい。
教会はいつ入ったって
「おぉ~!」ってなるけどね♪
これ、籠の中に犬が二匹いるんだけど、
20歳越えてるらしい。魔女か!!!
それと、バスかなんかで町の外に脚を伸ばせば
ハイキングができそうな自然があるみたいだったが。
夕方にもう一度別の場所でバスキングをしてみた。
人の数もどんどん少なくなっていくというのに、
やっぱりここはレスポンスがいい。
「グッド!」とか良いながら
親指を立ててくれる人もいれば、
中にはオーストリア出身のバックパッカーの男の子が
足を止めて聴いてくれたり、
コナーという名前の韓国で英語教師を
していたというマッチョなお兄さんが声をかけてくれた。
コナーは韓国で英語を教えていただけあって、
英語が聞き取りやすかった。
英語を教えるために、発音も直したらしい。
「おれの兄さんも世界中を旅してるんだよ。
一ヶ月おきに別の国にいっててさ。
「今どこだい!」「ミャンマーさ!」ってな具合。
だから君みたいなの見ると
ついつい話かけちゃうんだよね。
ところで今日はどこに泊まっているの?」
「キャンプさ!」
「おいおい。寒いだろう?
ウチに来なって」
「(マジか!
そりゃ助かる!)
や~、悪いよ。
大丈夫テントも寝袋もあるから!」
「いやいやウェルカムだよ。
ちょっと待って、
うちに電話してみるよ」
ぬふふふ。
旅をしていて、
こういう申し出は
本当にありがたいっっっ!!!
やー、寒くて眠れなかったからさー。
はぁ~、寒さをしのげるんだったら
ソファの上でも床の上でもモーマンタイさぁ~♪
「あ、ごめん。
母親の調子が悪いんだ。
やっぱり泊められないよ」
「はっ、はへっ???!!!
あ、お、お母さんの具合は大丈夫なの?」
「ああ、二日前に
変な物食べてちゃったらしくてね。
ごめんよ!」
「ダイジョブサ!
ボクニハ、テントトネブクロガアルカラネ!」
ちょ、
お母さん!
何食べたんですかっっっ!!!
行き場をなくした僕は、
カフェでコーヒーをすすった。
日曜日で閉店時間が早く、
あっという間に出て行かなければならなかった。
さっきのバスキングの稼ぎは44ポンドあった。
僕が買ったロンドンからオランダ行きの
バス代が賄えてしまった。驚きだ。
こんなクソ寒いのに、そんな格好してる女のコにも。
「はぁー…」
外に出ると気温がぐっと下がっていた。
「モヘェ~~~…」と息を吐き出すと、
煙のような白いモヤが出た。
時刻は21時。
別の場所に我らがサブウェイを見つけたが、
日曜日で閉店間際。もうどこへも行けやしない。
歩いていると、
「Yha」を見つけた。
イギリスのユースホステルだ。
カーテンをかけていない窓窓ごしに、
学生らしき二人がパソコンでYouTubeを見ていた。
それを外から見るホームレスの僕。
あれ?マッチ売りの少女って
こんな感じだったけぇ?さみっ…。
見つけた大きな公園の
はじっこの方でテントを張った。
地面からの冷えがハンパない…。
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まぁ、楽はするなってことですね。
それにしてもなんでこんなにもイギリスポンドが高いんだ??!!!
強い!強いぞ!イギリス・ポンド!
貯金さえできればウハウハじゃないか!
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はじめましてパタゴニア好きと申します。いつも楽しくブログ拝見させていただいています。
これから、もっと寒くなってくるのでお身体に気をつけてください。旅の無事と成功を応援しています。
あと、ロンドンにパタゴニアのショップがあるので何かしら温かい服を購入しては如何でしょうか?
>パタゴニア大好きさん
なっ!名前からパタゴニアへの
愛が伝わってきますね…。
でも、僕も負けちゃぁいませんよ笑。
イギリスでもパタゴニアの店舗があるか検索したのですが、
現在、ロンドンのお店は閉店しちゃったみたいですね。
(ちょっとばかしリアルタイムと差があります)
むむ…、なんでだろ?
最近の防寒対策は
「寝袋、ブランケット、サバイバルシート」
の組み合わせです。
寝る時はもちろん重ね着です(笑)
シミさん、こんにちわ。
なんだか超寒そうですね(^^♪
日本も晩秋で朝晩はとても冷えてます。
雪の立山でテント泊したのを思い出しました(笑)
マットを敷いていたけど下からの冷え感、半端無かったですよ。
山男たちはさっさと寝ちゃったけど私は眠れなかった(^^;
その分昼間誰もいないテントでのうのうとお昼寝しましたけどね(^^♪
ユースホステルに泊まると言う選択肢は無かったの?
風邪引かないで下さいね。
>ミヤワキさん
日本の雪山を登られたことがあるんですか!
すごい!僕は登ったことないです。
日本の雪山は
「八甲田山市の彷徨」
のイメージが強いです。
僕は小学校の時にテレビで映画を、
大学のマーケティングの課題で
新田次郎の小説を読みました。
日露戦争前に冬の八甲田山で
軍のシュミレーションを2チームに別れてやるんですけど、
バッタバッタと人が死んで行くんですよ。
雪山…、怖いですよね。
シミさん、こんにちわ。
八甲田の話は知ってるけど小説も映画も見た事なくて(^^;
雪山は何回か登りましたが初めての立山・剣では八合目で
吹雪にあい夜中にテントの骨が折れて
顔の上にテントと雪!
もぅ、ほんと死ぬかと思いました(笑)
でも、山を下りてしまえば楽しい思い出ですね(^^)
無料のシャワー、有難いですね。
イギリスには行った事がないけど良さげな雰囲気だわ(^^♪
>ミヤワキさん
どうも!シミです。
遅くなりました!ルーブルです。
やぁー、雪山に何回もだなんて、
何か惹きつけるものがあるんですね⁉︎
テントの骨が夜中に折れる気持ちは
少なからず僕も分かります笑。
あれ、かなりドッキリしませんか?
シミさん、どうしよう・・困ったな(笑)
質問されると答えたくなる悪い癖。
迷惑でしょう?
ずうずうしくてすみません(^^;
あの時は一晩で30㎝の積雪で
登頂を諦めて下山しましたが
顔の上に30センチの雪が
落ちてきた時の衝撃・・忘れられません(^^)
でも夏よりも冬の登山のほうが好きですね。
もうフランスなんですね。
お元気で旅を続けて下さいね(^^♪
>ミヤワキさん
いやいや!そんなことないですよ♪
僕も雪山の話を聞きたかったもので。
「一晩で積雪量が30cm」って…。
そして「雪山」の方が好きって…。
僕には秋のヨーロッパを越すので
精一杯です笑。
ヨーロッパ滞在期限も残すところ
17日なので、駆け足でモロッコを目指します!
いつもコメントありがとうございます!
レスポンスあると嬉しいのは
バスキングでもブログでもおんなじです♪