「ヒッチハイクすんぞコラァーーー!!!」

世界一周490日目(10/31)

 

 

お父さんが
変なポーズをしていた。

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YouTubeでヨガを流している。

日本語で聞こえる
レクチャー通りのポーズをしていく二人。

朝食にヨーグルトとフルーツ、
フレントーストをいただいた。

 

 

旅ノートにどこからヒッチハイクできるのか、
調べたものを書きとめ、9時半には出発した。

 

 

 

「また遊びにおいで♪」

「ケヤキさんこそ
ここでの生活を楽しんでください!」

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ここはベルギー、首都のブリュッセル

昨日お会いしたバスカーの
ケヤキさんの家を僕は出発した。

ヒッチハイクで目指すはフランス、パリだ。

 

 

「そこを左に曲がればバス停だからね!」

と教えられた方向に進んで行ったのだが、
バス停を見つけることはできなかった。

そう言えば、ケヤキさん、
海外生活が長いせいか
「偶数/奇数」を間違えてたなぁ…。

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結局僕は郊外へ出るバスの停留所まで
歩いて向かうことにした。

街歩きも悪くない。

2日しか滞在しなかったベルギーだけど、
それ以上の体験ができたかしね!

 

 

途中、カフェでトイレを済まし、
無人のコイン収集のお皿に50セントを入れた。

ケヤキさんたちにお会いして学んだことは多い。

 

 

日本人としての在り方か…。

 

 

意識していくようにしよう。

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今日も一日頑張りましょーーー!

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は
ブリュッセルの街を歩いた。

 

 

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だけど、

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一向にバス停(ていうかトラム乗り場)
が見つから
ねぇじゃねえか!IMG_9254

 

あれ?これって
GPSを過信するがあまりに陥る
トラブルってやつですかい!コンチクショー!!!

なんだかんだで郊外まで出る
トラムに乗るのに一時間以上かかってしまった。

ブリュセルの市内を走るトラムは
書かれている行き先までは行かずに、
乗客が乗り換えなくてはいけなかった。IMG_9256

 

 

バスがトラムの線路を走るのだ。

これは一体どういう理由からなんだろう?

トラムで一発で連れてってくれよう!

 

 

 

チケットは一回券であれば
1時間(だったけな?)は乗り放題だ。

だけど、本数が少ない場所でかつ、
降りる場所を間違えると、

もう…、マジヒッチハイクダルイよ…。

 

 

 

 

ま、まぁ、街が見れるから
いいじゃないか。

途中で見つけたローカルなお店で
10個入りのワッフル(焼いてないヤツだ)を
2.6ユーロ(370yen)で買った。

まぁ、これでベルギーとお別れだし、
ゲン担ぎってことで。

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このあとフランスでもしこたま
喰えることになるとはー..。

 

 

 

 

 

ヒッチハイクできるポイントまでは
なかなか骨が折れる。

ひたすらとハイウェイ前の
ショッピングセンターまで歩いて行って。
段ボールに「Pairs」と書いた。

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さぁて、どこから
ヒッチハイクすんだコノヤローーー!

リーディングリストに残しておいた
「hitchwiki」の情報を確認すると、

 

 

あれ?
ヒッチハイクのポイント通り過ぎた??!!

 

 

や、文章に書くと
面白くもなんともないヘマなんですけど、
実際に経験するとモチベーションを
根こそぎもってかれるわけですね。

やれやれと行った感じで、
他のヒッチハイカーがヒッチハイクを
成功させた場所へと歩いて向かった。

途中、バス専用道路が止まる場所に向いているかな?
試してみたけどー…、

うーーーん、パリに行けそうな気はしないなぁ..。

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肝心のヒッチハイクのポイントは
こじんまりとしたガソリンスタンドだった。

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こんな場所で車が止まるのだろうか?と
不安になるくらいの場所だ。

道自体も幅が細く、
車がかなりゆっくりと走っている。

 

 

これなら僕がパリに行きたいってことは
すぐに分かるだろうけど…。

僕がヘラヘラしながらボードを掲げていると、
側を通ったお兄さんが、
「ヒッチハイクをやるならここから
5km行ったところにあるハイウェイ近くの
パーキングエリアだよ」と教えてくれた。

 

 

5km…。

歩きでー…一時間くらいかなぁ…。

はぁ。ますますパリに行けない気がして来た。

 

 

 

「あれ?なんかあの人たち
君のこと呼んでるよ?」

通りすがりお兄さんが教えてくれた。

 

 

ガソリンスタンドに止まった車から、
カップルが僕のことを呼んでいた。

と、途中まででいい!
パリに近づけるのなら乗せていってもらおう!

 

 

 

 

「えっとー、パリ行きますか?」

「あぁ。ただね、用事があるから、
それにつき合ってもらうけどいいかい?」

 

 

 

 

一発パリ行き!

 

 

「も、もちろんです!」

ここまで来るのに2時間以上。

ヒッチハイク開始からわずか3分。

ポルノグラフィティの
「幸せについて本気出して考えてみた」
っていう古い曲があるんだけど、
人生においての幸せと不幸はトータルで半分らしい。

歌詞ではそれを否定してたし、
僕もそうは思わないけどー…、

うん。釣り合いとれてる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルギー在住
のフランス人のお二人は、
一発では名前が聞き取れなかった。

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車を運転している彼氏さんは運転中、
車に取り付けたスピーカーで
しょっちゅう仕事のやり取りをしていた。

それに対して彼女さんは
そこまで喋る人ではなかった。

うん。釣り合いがとれてるなぁ。

 

 

車内でウトウトしながら、
まず立ち寄ったのはお母さんの家だった。

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家には漢字のかかれた絵や
テーブルクロスが敷かれていた。
アジアの文化が好きなのかなぁ?

コーヒーをごちそうになり、
僕もお返しに名刺を書いた。

今日はハロウィン。
ヒッチハイカーには無縁のお祭りだ。

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用事を済ませると二人のフランス人と
一人の日本人を乗せた車は快調に走り出した。

順風満帆とはこのことだ♪

コーヒーごちそうさまです。
ハッピーハロウィンを!

 

 

 

スムーズにフランスの
入国になるかと思われたが、

国境の前でまさかの
大渋滞。

彼氏さんの舌打ちが聞こえた。

もちろんここはEUなので
国境を越えるのに
イミグレーションなどは存在しない。

 

 

「どうやら事故があったみたいだね…」

僕は車の中では特になにもしない。
日記を書くこともしない。
せっかく車に乗せてもらってるんだし
悪い気もする。

だけど、後部座席では絡みにくいし、
人によっても会話が弾む人もいれば、
そうでない人もいる。

 

 

おまけに今回は二人だ。

前で二人が楽しそうに喋っていると、

まぁ、話の腰を折るのも悪いし、

眠くなるよね…。

 

 

顔を手のひらでゴシゴシこすったり、
深呼吸したりして眠気に抗ったが、何回も

『はっ!今寝てた!』

寝落ちしかけた。てか寝落ちしてたな。

 

 

 

 

 

 

 

降ろされた
場所はパリの郊外だった。

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どこか治安の悪そうな臭いが
車の窓ガラス越しにプンプン臭ってきた。

ハロウィンといえども、
フードを頭まで被り、
鉄パイプを持ってコソコソ移動する
黒人の2人組を見たら、

ごめん、差別はしたくないけど、怖いわ…。

 

 

「これから僕たちは
会社に届けるもんがあるから、
君とはここでお別れだ。よい旅を!」

「ほんとうにありがとうございます。
まさかベルギーからパリに来れるとは
思ってませんでした」

カップルさんとはメトロの前で別れた。

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イエローラインは街の中心まで
走っているらしい。

ドイツの地下鉄の分かりにくさから、
フランスのメトロも同じようなものなのだろうと
思っていたのだが、プラットフォームには
切符を機会に通さないと入れないようになっているし、
なにより駅に係員さんがいるのだ!

僕は中心地まで行くチケットとは別に
ウィークエンドチケットを買っておいた。
約19ユーロ(2,706yen)だ。

さっき僕を車に乗せてくれた彼氏さんが
ウィークエンドチケットは安くて便利だよと
教えてくれたからだ。

その時は何も考えずに買ったんだけど、
今思うと、市内だけ移動するなら買わなくても
よかったかもしれない。

だって普通のチケットだったら
1.7ユーロ(242yen)から買えるんだもん。
しかも時間制限だし。

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僕はとりあえず
街の中心地らしき場所で降りてみた。

今日はハロウィンということで、
街にはメイクをした若者たちを見ることもできたが、
そこまで盛り上がっているような気はしなかった。

まぁ、場所によるんだろうね。
日本も異様に盛り上がってるのって
渋谷だけじゃん?

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パリはどこか治安が悪い気がする。

今日は駅で野宿しようと考えた。

明日からウェイークエンドチケットが使えるから、
空港泊をしよう。

今日さえ、今日さえ乗り切ればいいんだ!

 

 

 

 

歩いて駅向かったが、
パリには大きな駅がいくつかあり、
どれが一番で大きく、
野宿ができそうなのかは分からなかった。

僕が行った駅には野宿できそうな場所はなかった。

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いつものように
マクドナルドで時間をつぶしたたが、
23時にはお店を閉め出された。

 

 

 

すぐ近くでテントがいくつも張られていた。

中には「Quechua(ケシュア)」のテントもあった。

いいテント使ってるな。
ホームレスなの…か…??

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一瞬僕もそこにテントを張ろうかと思ったが、
『知らないヤツがいる!』とモメごとには
なりたくなかったし、
テントを張れそうな場所を探すことにした。

そうだ今までだって
そうやって自分で探してきたんだから。

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『公園を探すか…』

 

 

いつものように野宿ができそうな
公園を探したが、どの公園も高い柵で覆われ、
侵入できないように先端は鋭利に尖っている。
エグいくらいに。

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僕は深夜のパリをウロついた。

こころのどこかでは、
襲われるんじゃないかと怯えていたので、
かなり早足だった。

柵が乗り越えられる公園を見つけても、
そこには既に先客がいた。

アルコールの入った若者がグダグダとしている。
こんなところで寝たら絡まれそうだ。やめ。

 

 

 

 

 

はぁ~~~~~…、

マジで寝る場所がない。

 

 

パリ。

野宿史上、一番場所が
ない国かもしれないなぁ。

そりゃそうだ。
こんな都会のど真ん中で
テントを立てようとしているのだから。

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深夜1時過ぎに見つけたのは
柵が腰くらいの高さの小さな公園だった。

遊具もあり、小さな子供が母親と一緒に
遊びにくるようなやつだ。

 

 

柵を飛び越え公園内の茂みにテントを張った。

はぁ。なかなか大変だったぜ…。

 

 

 

車の走行音や、
公園の外を誰かが横切る足音が聞こえた。

 

 

今日も静かになるまで眠ることはできなかった。

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はぁ…はぁ…、なんか毎日の日記書くのしんどくなってきたぞ。

あーーーーーー…、
なんで毎回毎回こんな長ったらしく書いてるんだろう?
でも他のヤツと一緒じゃつまらないしね。

 

 

いつもつき合ってくれてありがとさん♪

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