「1989年…」

世界一周550日目(12/30)

 

 

偶然

見つけてしまった一冊の本。

 

 

「ムーン・パレス」

ポール・オースター著。

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最初、題名からして惹かれなかった。

エジプトの日本人宿に置いてあるような本だ。

どうせ、どこかの砂漠にある宮殿を舞台にした、
パッとしない小説なんだろうなぁと、

最初の数ページをパラパラと読んでみて

 

 

一気に世界観に
引き込まれた。

 

 

 

 

舞台は1960年代、ニューヨークから始まる。

主人公はコロンビア大学に通う文学青年、
マーコ・フォッグというヤツで、

その当時は人類が初めて月に降り立ったり、
ベトナム戦争にアメリカが参戦したり、
それに付随して徴兵制があったり、

小説には関わってこないけど
ヒッピームーブメントなんかがあったりして
色々にホットな時代だった。

 

 

 

うちの親父もその時は不運な浪人生だった。

東京大学がデモ隊に封鎖されて
受験が行われなかった年がそこの頃のはずだ。

ストーリーの出だしは主人公の不遇な生い立ちから始まり、
物語が進むにつれて主人公のアホっぷり
徐々に明らかにされていく。

重度の運命論者である主人公、マーコ・フォッグは
日本の小説で言う森見登美彦の小説に出てくる
「先輩」にどことなく似ている印象を受ける。
「先輩」の方はもっと恋路を走っているけど。

頭が良くて硬派で、それでいてユーモアに溢れ、
自分ルールみたいなのを設定する変なヤツ。
それがマーコ・フォッグなのだ。

彼は親なしで叔父に育てられ、
無いお金を捻出して大学に通っている。

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物語が動き出すのがマーコの大学の最後の一年だ。

だが彼はバイトなんかしない。

残り少ない貯蓄と叔父から与えられた
ダンボールに詰まった本を読破し、
読み終わった本を古本屋に売りに行くことで、
なんとか大学卒業まで持ちこたえようとする。

その姿はコメディを読んでいる感じがした。

読んでいて
『アホかっ!』
とツッコミを入れたくなるような主人公なのだ。

 

 

 

小説のタイトルである「ムーン・パレス」は
テーマとしては活きているんだろうけど、
物語自体には全然絡んで来ない。

なんせ彼の家の近くにある
中華料理屋の名前だってんだから面白い。

まぁ、これはネタバレのブログじゃなからね。
ほんのさわりだけ書かせてね。

もし、この小説に興味が湧いたらコメントくださいな。
昔の小説だからね。ブックオフに売ってるんじゃないかな?

 

 

 

 

 

 

とりあえず僕は本(「ムーン・パレス」)を
サブバッグの外ポケットにつっこんで、
いつも通りにカフェにでかけた。

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最初の1時間は読書に当てて、
その後の活動内容はいつもと変わらない。

はい。絵描くかブログです。

何の気なしにWikipediaで
この小説と作者のことを調べていると、

衝撃の事実
が分かった。

 

 

 

なんとこの本が出版されたのは1989年

 

 

僕の生まれた年だ。

 

 

 

いや~~~、2014年も
そろそろ終わるってのに

(ああ、すんません、この日記が
公開されるころは西暦が変わっちまってますね)

なんて本を見つけちまったんだぁ、僕は。

 

 

運命としか
言いようがない。

 

だってそうだろ?

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アップルケーキ美味ぇ!

 

 

 

 

 

 

カフェから帰ってきた後も、黙々と読み進めた。

宿には新しく韓国人のお兄さんが一人やって来ていたが
(っていうか最初日本人かと思った)、
僕は全く会話をしないでひたすらに本を読んでいた。

グルジアで韓国人のグループが
あんなにフレンドリーにしてくれたのになぁ。

ごめんよ。今、僕は本読むのに夢中なんだ。

 

 

 

ちなみに今日の晩ご飯は
ダイキさん、ノリコさん夫婦が作ってくれた
グリーンカレー

お値段わずか5ポンド。

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安過ぎます(涙)!!!
いつも美味しいご飯、ありがとうございます!

 

 

 

 

物語は三つのパートに分けられるようだ。

最初のパートはマーコの生い立ちと貧窮した大学時代。

もうひとつは、彼が見つけ出した
住み込みのバイトにまつわる話。
(全盲車椅子の変な老人が出てくる。
ここが話のメインと言ってもいい)

そしてもうひとつはバイトが終った後の
“後日談”のような話(地味に長い)だ。

 

 

 

ストーリーがどんな方向に行くのか、
読んでいて全く想像がつかなかった。

この結末はハッピーエンドなのか?
それとも読者を放置するような不思議な展開なのか?
はたまたバッドエンドなのか?

どこが物語のメインなのか?
どこまで書かれるのか?

 

 

読んでいて方向性が分からないのも面白いかった。

ひたすらにストーリーを追って行った。

 

 

作中にヒロインに
ダンスを勉強する美人の中国人、キティ・ウー
という名前の女のコが出てくるが、
話の大半はほったらかしだ。
主人公とイチャつく部分でしか登場しない。

 

 

作者本人もこの小説を
「コメディ」と位置づけているらしい。

それより、まだご存命なのですね。
ポール・オースターさんって。現在67歳。

 

 

 

 

ぶっ通しで本を読み、
読み終わると疲労感を覚えたが、
同時に達成感も味わった。

読み終わった文庫本を
談話室のテーブルの上にバサっと置いて
あたりを見渡したが、
僕の回りはなにも変わっていなかった。

そりゃそうだ。

 

 

ご飯を食べた後のみんなは各々に
スマートフォンをいじくったり、
くだらないお喋りをしたり、漫画を読んでたりする。

あぁ、誰か共感してくれねーかな?

一冊の本を読み終えた後の現実に戻って来た感じ。

 

 

 

「銀魂」のコミックスに収録されている
作者、空知英秋の3万字のインタビューを思い出した
(三万字もあるくせにほんっとどうでもいいことが書いてあった。
これなら銀杏ボーイズの峰田くんのインタビューの方が面白かった)。

 

 

「映画とか観終わると
置いて行かれた気になるんですよ」

 

 

と作者は言っていた。

その意味が少し分かる気がする。

あまりに感情移入すると、ストーリーが終っても
『あの話の続きはどうなってしまうんだろうか?』
なんて想像したりするから。

たしか自分のインドあたりのブログでも
「耳をすませば」のその後が気になるとか
そんなこと書いた気がするもん(笑)。

宿のみんなでそこまで読書が
好きな人がいないのが、非常に残念だ…。

 

 

ダイキさんが
「村上春樹の作品だったらほとんど読みましたね」
と言ってたけど、

今はどっかの電気屋で買ってきたという
USBで接続でくるプレーステーションのコントローラーで
ノリコさんとプヨプヨしてるから、
そんな読書トークができるような感じではないことは
一目瞭然だよぅ!

 

 

 

なんだか目が疲れたな。今日は寝るとしよう。

シャワーも浴びずにベッドにバタンキュー♪

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まとめて日記をアップしている今日この頃ですが、
宿のWi-Fiちゃんがクソご機嫌斜めなので、
とりあえずカフェや談話しスペースでシコシコ日記だけ書いております。

 

 

今日も読んでくれてありがとさん♪
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