「医大生っぽくない医大生にインタビュー」

世界一周594日目(2/13)

 

 

ガクくん

という年齢がひとつ下の
医大生が同じ宿に泊まっている。

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(彼はテントを持っているくせにドミトリーで寝ていやがる!)

 

 

 

彼とはダハブでほんの二~三回しか
顔を会わせたことしかなかった。
お互い別々の日本人宿に泊まっていたからだ。

ウガンダのカンパラで再会した時は、
『あ、会ったことありますよね』
くらいの印象しか持っていなかった。

 

 

僕は彼のことを「医大生」として記憶していた。

だって医大生で世界を旅している人になんて
そうそういるわけじゃない。

人間とは面白いもので、話す機会が増えれば、
より一層その人間に興味を持つ場合がある。

(もちろんその逆もあるけれど)

 

 

ガクくんは話していると
ジワリジワリと興味が湧いてくる、そんなヤツだった。

彼のここに来た目的は、
コンゴ民主共和国のビザを取るというものだった。

ガクくんの旅はアフリカをメインとしたもの。
しかも可能であればアフリカを“横断”したいと言う。

 

 

「なんでアフリカを旅しようとしたの?」

「だって、アフリカですよ?面白くない?
コンゴって名前に惹かれるよね」

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ガクくんは有名な国立大学に通っている。

だが、全く医大生という感じがしない。

いつもタンクトップにハーフパンツを穿いた超軽装で
(コンゴ大使館に「正装で来い」と門前払いを受けたらしい笑)、
見た感じは少しチャラい旅人。長い髪の毛と髭。

写真を撮ろうとするとカッコつけたポーズを取るが、
それがなぜかカッコよく見えない。

 

 

 

昨日の夜も、僕はガクくんに

「集中することとはどういうことか?」

「勉強するという意味において、
パフォーマンスを発揮するというということは
どういうことか?」

などと、頭の良い人にしか
聞けないような質問をして、彼を混乱させた。

 

 

僕が考えるに、学校の中での「勉強」とは、

「ある一定の知識を頭に詰め込み、
その知識について尋ねられた際に、
自分の知識として再構築できるか」

だと思う。

 

 

そして、学校の外に出た後も、
「勉強の仕方」を身につけておくことは
大事なようなことに思える。

僕は大学には行っていないのに、
僕より頭のいい人たちを何人か知っている。

彼らはみな頭の回転が早く、
僕が考えなかったようなことに着眼点を起き、物事の考え方が深い。

言うまでもなく
自分が頭がいいとは思ったことは、ない。

 

 

 

 

 

僕は学生時代、勉強の仕方が分からなかった

高校生までは詰め込み式でなんとか凌いだが、
大学受験に失敗した
(っていうか数学嫌いなのに
選択してしまったのが一番の原因だ)。

浪人時代はがむしゃらに勉強したが、
かけた時間に見合うだけのパフォーマンスを
発揮することはできなかった。
これは僕のささやかなコンプレックスのひとつでもある。

がむしゃらに筋トレしても、効率的に筋肉がつかないように、
勉強にも何かコツのようなものがあるんじゃないか?

そんな疑問をガクくんにぶつけて見たのだのだ。

 

 

 

 

ガクくんは自分のことを「頭がいい」とは言わなかった。

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もちろん謙遜の意味もあるのだろうが、
自分が頭が良いという実感はないということなのだろう。

話していて面白かったのは

 

 

「どんなにつまらない物事に対しても
興味を抱けるのが自分の才能だと思う」

という言葉だった。

 

 

人間の興味があるもの、
ないものに対する向き合い方の温度差はひとそれぞれだ。

僕は自分の興味の持てなかった分野の知識を
頭に詰め込もうとしても、内容がほとんど入ってこなかった。
今もそうだ。

 

 

ちなみに僕は物を考える時に、
「配置図」のようにして、物事を系統づける時がある。

高校生の時に選択してしまった数学では、
数式を形として覚えていた。

 

 

 

 

 

また、ガクくんは勉強をするにあたって、
「波」があると言っていた。

もっと崩して言えば
ノれる時と、そうでない時がある」だ。

自分の調子がいい時にはトコトン勉強したそうだ。

そしてその「波」を意識的につかむようにしていたと言う。

 

 

「色々と試してみましたよ。

高校生の時には
『朝が自分の最も集中できる』
って気づいてからは、
毎朝5時に起きて、学校で勉強してましたね」

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この「波」というのは、僕も感じることがあった。

いや、誰だって
『うわ~~!今なんかめっちゃ調子いい!』
と感じたことがあるのではないだろうか?

 

 

 

ただ、どうやって
自分の調子(コンディション)を高くキープするのか?
それを完全には分かっていなかったと思う。

 

 

大学時代、そういうモチベーションを
高く保つための本なんかを何冊か読んだ。

だけど、今はではその内容はすっかり忘れてしまているし、
考えさえしなかった。

「頭のいい人」というのは、
きっとそういうことに着目する人たちのことなのだと思う。

そして、考え、工夫し、修正していく。

 

 

 

なかなかに面白いトークセッションだった。

「普段なら、こういう話はしないんですけどねー。
僕も興味のない人とはこういう話はあまりしないですから」

そうガクくんは言っていた。

 

 

僕も『今がチャンスだ!』と思ったのだ。

いつもこんな話ばかりしているわけじゃない。

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もらいタバコは吸ってもいいルールですから。
もう肺まで吸い込まないで口でくゆらせるだけだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日

は雨が降った。

雨

 

 

 

朝から天気が悪かったため、
朝日に叩き起こされることはなかったため、
ぐっすりと眠ることができた。

朝飯とも昼飯とも分からぬ
(こういう時に英語は便利で「ブランチ」という言葉がある)
ご飯を外で済ませて戻ってくると雨が降り出した。

 

 

僕はキャンプサイトに立てているテントを
どうしようかと迷っていると、

ここに泊まっているノルウェー人のお兄さん
テントを移動させるのを手伝ってくれた。

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チェコで4千円で買ったテントはもうガタが来ていた。

防水機能はほとんど落ちてしまっていたし、
ついにポールの一部がポッキリと折れてしまった。

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こんな感じ。

 

 

 

雨のしのげる屋根の下でテントと
にらめっこをしていると、ノルウェー人のジョルキンは
自分のガムテープを取って来て、

何を思ったか、折れた部分をグルグル巻きにし始めた。

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一見親切のように思えるのだが、よく考えてみて欲しい。

ポールは筒状になっており、9つの節に別れている。
中には節同士が分かれてしまわないようにゴムが通されている。

これらはポールを折りたためるようにするためだ。

だからさ、ジョルキン、
そこをガムテープでグルグル巻きにしちゃったら、
僕は一体どうやってソイツを持ち運べばいいのかな?

 

 

 

僕がそう説明すると、ジョルキンは
「あ、そうか。考えてみりゃそうだな」
と自分で巻いたテープを自分ではがした。

外を降る雨をぼんやりと眺めながら
ジョルキンとたわいもない話をした。

ジョルキンは
「初対面のヤツにはビールをおごるのがノルウェー人なんだ!」
と僕に瓶ビールをごちそうしてくれたばかりか、

僕の旅の話を聞かせると、
面白がって50000シリング(2,095yen)をくれた。

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ジョルキンは僕と同い歳の26歳で、パイロットだった。

ウガンダには職探しに来たようだ。

「2000時間以上のフライトの経験がないと
雇ってもらえないんだけど、
おれは200時間しか経験がないんだ」

「え?!それで仕事見つかるの?」

「ダメなら今度はルワンダさ!」

 

 

という随分マイペースなヤツで、
いっつもビールを飲んでいる。

いやさ、いいヤツなんだけど、
パイロットがそんないっつもビール飲んでたら、ねぇ…???

 

「まぁ、なんとかなるさ」
というお気楽さに悲壮感なんて微塵も感じられなかった。

 

 

 

 

 

僕はテントを修理しなければならなかった。

仕組みは分かっているのだが、
一度ゴムを切ってポールを分解しなければならない。

最初は苦戦したが、なんとかポールを元の状態に戻すことができた。

 

 

ジョルキンの持っていたガムテープは
日本のそれと変わらない品質っぷりで、
僕がそれを褒めると彼はガムテープもプレゼントしてくれた。

テントを入れるケースももう穴だらけで、
それをガムテープで塞ぐとジョルキンは
「旅が終る頃にはガムテープでできたケースになっているぜ!」
と冗談を飛ばした。

このテントにはもう少し頑張ってもらわなくちゃならない。
まぁそうなっちまうだろうね。

 

 

 

 

今日はこれと言って活動らしいことはしないかった。

ウガンダには沈没節約しにきたのだから。

 

 

 

雨がやむと僕は昨日のフードコートで夕飯を済ませた。

そんな一日。

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2 件のコメント

  • シミ君「勉強が出来る。」のと「頭が良い。」とはまるで関係ないからね。(マジ)

    私の友人で20年以上前からソルボンヌ大で、物理を教えている教授が居ますが、頭が良いと思った事は1度も有りません、俗に言う専門馬鹿ですね。(笑)

    • >JOSANさん

      うーむ。

      僕はそのどちらかが優れている人に興味を持つんですよね。

      やっぱり、頭が良くて、その上勉強ができることに越したことはないし、
      それってセンスがいると思います。
      もしくは生まれ育った環境だったり。

      特に「勉強する」スキルは欲しいと思ってます。
      いや、どっちのスキルも欲しいな(笑)

      あと、タイムスケジューリングも苦手なんですよね。僕。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!