世界一周611日目(3/2)
テント
から出るとマラウィ湖の水面近くに雲がかかり、
どこか幻想的に見えた。
![IMG_7373](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
僕はジーンズを穿き、歯を磨くと、
湖沿いを歩いてみることにした。
時刻はまだ7時前だったが、宿のスタッフの何人かは
起きて仕事を始めている。
ここの人たちは朝が早いのかもしれない。
ここマラウィ。カロンガ。
人はこの国を
「ハート・オブ・アフリカ」などと言ったりする。
宿のスタッフのバスコも僕についてきた。
フレンドリーな彼は、僕が宿からでかけようとすると
「どこに行くんだ?」と尋ね、何かと案内をしてくれる。
別にチップが目的とかそういうのじゃない。
そこが彼のいいところだった(昨日はジュースねだられたけど)
バスコと一緒にレイク・サイドを歩いた。
![IMG_7386](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
マラウィ湖はまるで海のようだった。
![IMG_7372](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
僕はいまだかつてこんな大きな湖を見たことがない。
マラウィの国に沿うようにして位置するこの湖は、
ここに住む人たちの生活に切っては
切り離せない存在なのかもしれない。
そうやって、この国では、
いや、国というものができる前から、
ここに住む人たちの生活を潤してきたのだろう。
雲の隙間から差し込む太陽の光で、湖の水面がきらきらと光る。
何席かの漁をするためのボートが浮いている。
レイク・サイドの砂浜を地元の人たちが歩く。
宿から少し歩いた場所に獲れたばかりの魚も売られていた。
朝から人で賑わっている。僕はそれをiPhoneの写真に収めた。
![IMG_7387](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_7389](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ここでもアフリカ布が大活躍ですね。
写真を撮るたびにバスコは止まって僕を待ってくれ、
僕が写真を撮り終わると僕の二歩先を歩き始めた。
レイク・サイドには僕が今泊まっている宿以外の宿もあった。
門から出れば5秒で湖に泳ぎに行けるような立地だ。
ここから先、このようにして
レイク・サイドに宿があるのかもしれない。
バスターミナルからは少し歩くことになりそうだが、
水辺の近くに宿があるというのは気持がいいものだ♪
僕はまだ起きてから何も食べていなかったので、
体に全く力が入らなかった。
きっとここら辺が「食べないこと」のボーダーなのかもしれない。
つまり体が何かしらのエネルギーを必要としいるということだ。
ここ数日は一日三食食べるということはほとんどなく、
しかも朝はバナナとクッキーなどで済ませてしまうこともあった。
帰りは湖近くの村を通って宿まで戻った。
![IMG_7394](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
子供たちも朝が早く、外国人の僕を見ると
恥ずかしそうにしながらら僕に手を振ってくれた。
村のあちこちに彼らの身長よりも
高いトウモロコシは畑が生えている。
こちらでは「コーン」と「メイズ」は使い分けられており、
食用なのかな?「あれはメイズだよ」とバスコは教えてくれた。
![IMG_7398](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
藁葺きの垣根なんてのを見ると、
僕はやっぱり田舎の良さみたいなものを感じてしまうのだ。
こう感じるのは僕が家族と住んでいた場所が
都市部に近い場所だったということもあるだろう。
小田急線新百合ケ丘駅から30分で新宿にアクセスできる好立地。
地元にはあまりパッとしたものはなかったけど、
それでも誰もがイメージする田舎というわけではなかった。
ここで生まれ育った人たちからしてみたら
「だからなに?」って感じなんだろうけどね。
やっぱ十分な自然や緑がある方が体にいい気がするよ。
![IMG_7399](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
昨日サッカーの試合が行われたコートではごみが散乱していた。
それだけが少し残念だった。
![IMG_7404](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
真顔からの〜…
![IMG_7405](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
「ざんねんです!」って感じだよね。うんうん。
朝食は宿の近くの小さな露店で
白米と豆と野菜のご飯を食べた。
200クワチャ(54yen)で一人前の量なのだが、
それだと多過ぎるので、100クワチャで
丁度いいくらいの量をよそってもらえる。
そういう融通が利くのもいい。
そして、
白米を食べると心なしか体に力が戻った気がした。
やはり日本人はお米を求める体になっているのかもしれない。
![IMG_7410](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
シャワー
を浴びて体をスッキリさせると、
僕は一人で町の中心まで向かうことにした。
昨日は日曜日ということもあり、ネット屋がしまっていたが、
今日なら大丈夫だろう。
バスコはまた僕について来てくれようとしたが、
「大丈夫。ひとりで行けるよ。別についてくる必要ないからね」
と言って申し出を丁寧に断った。
まだ体はまだ本調子といわけではなく、
どこか体がフワフワしているような感じがした。
体を動かしている実感が少し薄れた状態。
逆にそれを楽しみながらネット屋まで向かった。
![IMG_7416](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
最初に訪れたネット屋は”Internet”と書いてあるのにも関わらず、
ネットが使えなかった。
お店のスタッフは
「ここはタイピングしかできないのよ」
と困ったそうな顔をして言った。
タイピングって一体なんのために使うんだろう?
書類を書いたり…、とか?
一応、カロンガの町には他にもネット屋があるらしかった。
教えてもらった場所はナショナル・バンクの
すぐ近くにある文房具屋さん。
そこに3台のデスクトップと三席分のLANケーブルがあった。
気になるお値段はなんと一時間600クワチャ(163yen)。
二時間半で今の宿代に到達してしまう。
それでも哀しきブロガーの性とでも言おうか、
僕はとりあえず一時間だけネットにありつくことにした。
![IMG_7426](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_7425](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
一時間でできることは限られている。
メールをチェックして、ブログをアップして、
簡単に情報収集をしておしまい。
もしかしたら、
また絵や漫画を依頼されて描くかもしれない。
ひょんな”縁”からまた、また依頼が入りそうなのだ。
それも今回はちょっとしたギャラが出そうだ。
自分の絵に価値をつける。
それを意識してメールのやり取りをした。
![IMG_7428](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
一時間きっちりで作業を終え、
そのまま歩いて宿まで戻った。
道端の至る所で売られているバナナを
二本ほど買い求めてエネルギー補給を済ませた。
僕が買ったのは日本のスーパーで見かけるような綺麗な形ではなく、
少し横に広がったバナナ。
見た目はともかく、味は濃厚だった。うん。栄養価高いね。
宿に戻った僕は
誰もいないレストランで絵を描くことにした。
僕は急にコーヒーが飲みたくなった。
「ハウマッチ?」とスタッフに訊ねると
「1500(406yen)」だと言う。
え?「150」の間違いでしょ?と訊いても、
「これは宿の決められた価格なのだ」と言う。
いくらなんでもあんまりだ。
だって、今僕が泊まっているテント泊の値段が
1500クワチャという金額なのだ。
コーヒーと宿代が一緒だんてあんまりだ。
ただ、宿から食糧が売られている場所が地味に遠かった。
仕方がないので、普段なら160クワチャ(43yen)で買える
瓶の炭酸飲料を、250(68yen)で注文した。
ホテルで食事すると高いのは物価の低いここでも同じか。
出て来たスプライトには王冠がついていた。
「え?オープナー(栓抜き)はないの?」
「ないわ」
スタッフのお姉さんが当然のように言う。
「いやいや。
じゃあどうやって開ければいいのさ?」
「こうやって!」
と言って歯で開けるジェスチャーをする。
これには僕は苦笑いするしかなかった。
![IMG_7359](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
いやいやポーズされても困りますって!
自分の歯の丈夫さをアピールするパフォーマンスとして
栓抜きを使わずに王冠を外すヤツがいることは知っていた。
それと同時にそれがかなり歯にダメージを与えることも知っていた。
自慢じゃないけど僕の歯は強いというよりかは、
むしろその逆だ。
くっそ、お菓子って麻薬だよな。
おれの子供には3歳になって口内環境が整うまでは
お菓子は与えないようにしよう!
「無理だよ。探してきてよ」
僕は栓抜きを持ってきてもらおうとお姉さんにお願いした。
「ないものはないのよ」
「いやいやいや、ちょっと待ってください?
だって、瓶のジュースだったら外に行けば
160クワチャで手に入るんですよ?
それがここでは250ですよね。
それって、サービス分の価格なんじゃないですか?」
そう抗議すると、お姉さんは
渋々オープナーを探しに行ってくれた。
5分ほどして別のスタッフがオープナーを持って来てくれた。
なんだよ。あるじゃねえかオープナー。
レストランの窓際の席で薄暗くなって
細い線が引けなくなるまで作業していた。
割り当てられたシングルルームでシャワーを浴び、
日記を一本描いて、テントに戻った。
オープナー、必要っしょ?
![IMG_7429](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
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栓抜き、実を言うと持ってたんですけどね。
テントの中に忘れて来ちゃったから、
そこはなんとしても開けてもらいたかったのです。
あ~~~、それにしてもコーヒーがなんであんなに高いのだ???
コーヒー飲める国は次はどこだろう?
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って久々に書いてみます♪
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ほいっ!今日も読んでくれてありがとさんでした!またね!
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