「雨が降る。「できる!」ことについて考える」

世界一周613日目(3/4)

 

 

風が

吹き始めテントのフライがバタバタとはためいた。

 

 

徐々に風は勢いを増し、雨も降り出した。

雨は風に乗り、僕がテントを立てている
コンクリートの東屋にまで吹き込み、
「パタタタッ!」とテントを打つ。

風に吹かれてテントのポールがしなる。

折れてしまうんじゃないかってくらい。

 

 

僕はTシャツのボクサーパンツの姿で内側から
テントを抑えながら必死に考えた。

 

 

 

『撤退か、否か?』

 

 

 

15分僕は待った。

暴風雨は収まるどころか勢いを増す。

 

 

 

 

ここはマラウィ、カロンガ

昨日JAICAのみなさんと一緒に中華料理を食べて、
いい気分になって帰ってきて、

「あー、今日は日記なんて書く気しねぇ~~~!』

と寝袋に入って、

日付が変わって

深夜3時半

 

 

突然始まった暴風に
僕は泣き出したい衝動に駆られた。

 

 

 

 

 

「クッソ!」

 

 

ひとまずテントの外に出て、ポールの節をバラし、
テントをわざと崩した。ポールが折れてしまうことを防ぐためだ。

伸ばした髪が風にあおられ、僕の顔に垂れてくる。
視界の妨げでしかない!

かき上げところでそれは変わらない。
風に吹かれてまた僕の視界を40%くらい見えなくさせる。

もう!髪長いってなんでこんなにウザったいんだ??!!

kaminagai

 

 

 

テントを立てているコンクリートの東屋は水はけが悪かった。

テントの中に浸水してくることを恐れた僕は、
東屋内の別のスペースにテントをひきずって避難させた。

雨の日のテント泊ってどうしてここまで
惨めな気持にさせてくれるんだろう?

 

 

シングルルームの鍵は持っているけど、
ここでテントを放置した場合の惨劇は目に見えていた。

『残ってテントと一緒に雨をしのぐしかない!』

それが僕の下した決断だった。

 

 

 

 

頑張ってテントを50cmほどずらした後、
すぐに中の状況をチェックした。

うっすらと水たまりができていた

持っていた数枚のティッシュは
全てを拭き取ることはできなかった。

ナイロビで買ったタオルを使って水を拭き取った。

昨日の夜に選択して干しておいたTシャツは風に吹かれて、
外に落ちており、パンツは雨を吸い込んで
たっぷり水分を含ませた雑巾のようになっていた。

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あぁ、また洗い直しかよ…。

 

 

 

頑張ってテントを移したタイミングで
暴風雨は向こうの方へと去って行った。

さっきの場所でもう少し耐えていれば
こんな苦労はしなくても済んだのかもなぁ…。
そう思っても天候は読めない。

 

 

iPhoneで時刻を確認すると4時を回っていた。

少ししっとりする寝袋の中に入って目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8時に

目を覚ましても、依然として雨は降り続いていた。

 

 

雨脚は昨日の夜ほどではなかったが、
宿のスタッフたちは雨具も着ないで働いている。
彼ら頭上には雨なんて降っていないようにも思えた。

僕は歯を磨くためにパタゴニアのアウターを羽織って外に出た。

預かったシングルルームの鍵を使って、
割り当てられた「17」番のシングルルームに入り、
歯を身勝手、Tシャツとパンツを石けんで軽くもみ洗いした。

 

 

それを済ませてしまうと、もう何もする気が起きなかった。

貯まった日記を書くにしても、
絵を描くにしても、ギターを弾くにしても。

この雨が僕の活力を吸い込んでしまったようだ。

 

 

力なくベッドに仰向きで倒れ込んだ。

目を閉じて、何も考えないようにする。

聞こえてくるのは完全に雨の音だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ザーーーーーーーーーァァ…

 

 

 

 

 

 

ここまで雨の音を聞いていたことはあっただろうか?

雨の日特有の、どこにもいけない閉塞感や
寂寥感に似た感情が浮かんだ。

でも時々であるならば、この感情は嫌いじゃない。

 

 

 

頭に浮かんだのは、改装工事がされる前の
下北沢の駅から見る雨だった。

日本の外にいても、ある条件を満たした環境が
日本のある場面と重なる時がある。

それは天候はもちろんのこと、湿度や匂い、
人だったりタバコの味だったりする。
僕は今でもラオスの国境の町で吸った
メンソールのタバコの味を思い出すことができる。

 

 

雨のここには誰もいないようだ。人の声が全くしない…。

 

 

 

再び目を覚ましたのは11時過ぎだった。

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朝から

寝過ぎてしまったことに対して、
罪悪感のようなものを覚えたが、

雨だったのだ。しかたあるまいと自分を納得させる。

 

 

ようやく雨は止む気配を見せていた。

ハーフパンツに履き替え、アウターを来て外に出た。

どうしたものかと外を歩いていると、
行きつけの食堂の前で地元の人が
「送っていこうか?」と声をかけてきてくれた。

町まで100クワチャ(27yen)だという。
僕は後ろの荷台にまたがった。

歩いたら20分以上かかる距離が、自転車だとあっという間だ。

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カロンガの町にはなんと”TESCO” もある。

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テスコと言えば、 僕が思い出すのはタイだ

この世界展開されている大型スーパーを知った時は、
そのリーズナブルな値段と品揃えに、
貧乏バックパッカーの心がくすぐられた。

イギリスでもあったな。

 

 

そのテスコがマラウィの辺鄙な田舎町にあるのだ。

これはただ単に名前が同じだけかもしれないが、
地元の人たちからの信用は厚い。

入り口には警備員がおり、入ってすぐのろころにクロークがある。
大きな荷物はそこであずけるようになっている。

値段も最安値で販売しており、
さらに説得力を増すために中国人が働いている。

や、ゴメン、
自分が「チャイナ!」って呼ばれることには抵抗があるけど、
おれも彼らがどこ出身だか分からないや。
ただ、タイ人はここにはこないかなーって。

僕はビスケットと瓶の紙パックのフルーツジュースを買った。

160クワチャ(130yen)の瓶に入った
手軽に飲めるジュースがよかったのだが、
どういう訳か瓶に詰まったジュースは炭酸飲料しかない。

いつも炭酸飲料飲んでいると飽きるよねぇ。

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テスコで買い物を済ませてそのままネっト屋に向かった。

昼前の時間帯ならまだ営業していた。
そこでいつものように一時間半作業をした。

 

 

作業をするうちにようやく太陽が顔を出した。

歩いて宿まで帰り、ギターの練習や
絵を描いてその日の夕方まで過ごした。

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タンザン鉄道のお話。

 

 

 

 

シャワーを浴びようとシングルルームに入ると、
「ムッ」と室内干しの嫌な臭いがした。

その臭いはどこかホームレスの臭いとよく似ていた

僕がヨーロッパでホームレスをしていた時に、
相棒が指摘した臭いはもしかしたら
この臭いだったのかもしれない。

日本の路上で暮らしている人たちは着たきり雀で
風呂も入らなければ、服も取り替えないのだろう。

一年中彼らは室内干し状態なのかもしれない。
いや。体くらい洗うか..。

 

 

 

19時になると停電がやって来た。

パソコンを広げて『よし!日記を書くぞ!』と
意気込んでいた時だった。

もちろんパソコンは電気がきていなくても起動できるが、
そんな真っ暗闇で日記を書く気にはなれなかった。

僕は何をするでもシチュエーションに左右されてしまう男なのだ。

 

 

 

ベッドに横になって、耳を澄ます。

あまりの暗闇に、目を開けているんだか、
開けていないように思えてしまうくらいの暗闇だった。
外の夜空の方がまだ明るいくらいだ。

 

 

目を開いたまま、ぼんやりと物思いに耽る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと

思いついたのは、

ポジティヴにするマインドや
自分が「ツイてる!」と思う精神の在り方とは、
意識的によるものなのではないかと考えた

 

 

僕の好きな大人たちはみな、異様に自信のあるヤツらばかりだ。

実績、キャリアのある者もいれば、
中には根拠のない自信を持ったヤツもいる。

彼らの自信がどこから来るのかは分からないが、
それは願掛けやこじつけだったりする場合がある。

それでも、
彼らは働くことどころか生きること自体を楽しんでいるように見える。
僕もそんなヤツになりたいと常々思っている。

 

 

ここで考えたのは、

まず「できる!」と考えることが、
このポジティヴ・マインドのスタート地点
なんじゃないだろうか?ということだ。

英語で表すと「can」。
「アイ・キャン・フライ」のキャン。
前向きな気持になるためのスタート地点についての考察。

 

 

 

まず「できる!」と考えるかそうでないかで、
その人が行動を起こす確率は大分違ってくるはずだ。

成功する確率とも言っていいだろう。
だって、そう思わなかったら行動すらしないだろうから。

何かを成し遂げたヤツらは「できる!」と考えた上で
(きっとあたりまえ過ぎて意識していないんだろうけど)
アクションをとっているはずだ。

 

 

 

反対に「できない」と思うことはポジティヴの対極の位置する。

分かりやすい例が「予定が」とか「時間」がとか、
手頃な理由をつけて行動に移さないための言い訳だ。

行動を起こす前提として「できる!」と考えていた方が、
ずっとアクションを実行しやすいのだ。

ただ漠然とした自己暗示のようなものでもいい。
「できる!」とさえ思っていればいいのだ。

 

 

 

そう思うことによってのメリットを挙げよう。

まず言うまでもなく自分の心の構えかたが「前向き」になる。
この時点で行動に移す確率はぐっと高まる。

そして、「できる!」ようにするためには
どうするのかを考えるようになる。

 

 

ざっくりと頭の中でイメージしたあとは、
そのイメージに徐々に肉付けしていき、
どうすれば「できる」ようになるのかを考える。

そうすれば、次に自分がどのような行動を
とればいいのかが見えてくる。

ボルダリングの次の掴む箇所を見つけたように。

 

 

「できる!」こと自体も、
その対象の難易度というものがあるだろう。
身近なことから野望めいたことまで。

 

 

ここで一番大切なのは”心の在り方”なのだ。
それができようができまいがどうでもいい。

 

 

 

『根拠のない自信は
どこからくるのか?』

それが今回の始まり。

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日本にいた頃、相棒は僕のことを
「スーパー・ポジティヴ・シンキング」と言った。

当時は高橋歩やらモチベーションを上げる本を読んでいたので、
ポジティヴになろうと心がけて履いたが
自分ではそんな自覚はなかった。

ポジティヴなスタンスをとっていることは、
周囲の人間に自分の印象をプラスに見せる作用があるのかもしれない。

失敗やできないことを恐れるよりも、
「とりあえずやってみよう。できるだろう」と気楽に構えて、
行動を取るのがいい♪

 

 

 

 

 

 

 

「パッ…パパッ…!」

 

 

一時間ほどで電気が復旧した。

僕はその思考を旅ノートに殴り書きして、
「できる!」とブログを一本書いてテントへと戻って行った。

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★世界一周ブログランキングに参戦しております。

僕は何をやるにしても重い腰がなかなか上がらない男なので、
『どうしたら行動力を発揮することができるだろう?』と考えます。
マジ無駄です。言ってねーでさっさと行動しろよです。

ただ、この高いモチベーションの維持なり、
ポジティヴ・シンキングなりを考えて行き着く先は、
結局は「日々の心の在り方」なのだということです。

そして、僕は意識的にその状態になっていたいのです。
たぶん、スポーツ選手のメンタルトレーニングとか一緒なのかな?

まー、なんとかなるよ。


戦争をなくすとかそんな大げさなことじゃなくても。
いいのいいの。目の前のことで。

難しく考えないで気楽に行こうぜい♪
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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!