「ポートランド街歩き♪」

世界一周687日目(5/17)

 

 

最近自分の臭いに気づくようになってきた。

これも成長のひとつと言えるだろうか?

 

 

ヨーロッパを4ヶ月旅した時は、
相棒に言われるまで
(新しい仕事が決まって二週間だけ
僕とドイツ/デンマークを旅した時だ)

自分では気がつかなかったのだが、
都市型キャンプ生活がシーズン2を迎えて、
僕は自分の臭いに少しだけ気づくようになった。

 

 

 

ここはアメリカ、オレゴン州ポートランド
最後にシャワーを浴びたのは5月11日。
ヒッチハイクでトラックに乗せてもらった時、
立ち寄ったレスト・エリアでのことだ。

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あ〜〜…、昨日はあの木の下にテント張りました。

 

 

ボタンシャツの臭いを嗅ぐと背中の部分から変な臭いがした。

「トイレの臭(にお)い」
というのが一番近いだろう。

この都市型キャンプの最大の課題である
「体臭問題」をどうクリアしていくかが今後の僕の課題だ。

 

 

 

 

 

ひとまず寝床にしているワシントンパークから町に降りた僕が
まず一番先にしなければならなかったことは
テントのポールを修理することだった。

実は二日前に野宿をした際に、
ポールを二本なくしてしまっており、
さらに追い打ちをかけるように劣化したポールの一部が
「ポキッ」と折れてしまっていた。

シカゴでカールから予備のポールをもらっておいて助かった。

中のゴムをはずして、折れた部分と別のパーツを交換する。

 

 

ゴムをポールに通す作業はコツがいる

しっかりゴムを抑えていないと、
うっかり手を離してしまった時に

「ヒュッッッ..!!」
と伸ばしたゴムが元に戻ってしまうからだ。
そうするとまた最初からやり直さなければならない。

分かっていながらも、
最後のゴムを結ぶ際にうっかり手を離してしまい、

「ぅあぁっっ!!!
もうっっ!!!」

と地団駄を踏んだ。

いやぁ、文章で説明すると何書いてるか分かんないね。

伸ばしたゴムが「ヒュッッ..!!」ってなるの。
マジイラっとするから。

 

 

 

 

 

ポールの修理が終ると、
そのままスターバックスで作業をすることにした。

ヒッチハイクでアメリカ横断をしている時は、
日記や絵を描く時間はほとんどなかったからだ。

コンセントのある窓際のテーブル席について、
自分だけの作業スペース(という名のテリトリー)を作り上げた。

おなじみのFacebookを覗いたり、「曖昧美少女」だの「大阪都市構想」だの、
適当な画像をスケッチしたり、銀行の残高をチェックして残高が40万円を切ったのを見て頭を抱え込んでいると、

あっと言う間に時間は過ぎていった。

 

 

おいおい、
何してんだよ。おれ。

 

 

そろそろ本腰をいれて
ガッツリ日記でも書こうかなという時に限って、

「面白そうなこと」
へのインビテーションが届く。

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モグラ見つけた。姿は見てないけど、モコモコしてた。

 

 

 

 

 

 

Facebook

のメッセンジャーにゆうこから連絡が入った。

 

 

なんとフリーマーケットが開かれると言うらしい。

 

 

「雑貨萌え(燃え)男子」
としての是非とも足を運んでみたいところ。
待ち合わせ場所を決めて僕は一足先にフリーマーケットの開場へ
足を運ぶことにした。

バスは2.5時間なら乗り放題の”One way”で2.5ドル。
一日券なら5ドルで買うことができる。

 

 

 

教えてもらった通りにバスで向かうと、
そこには雑貨を売る沢山のテントが立ち並んでいた。

ポカポカとした温かい天気だ。
来場者たちもみんな楽しそうにしている。

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僕はバックパックを背負ったまま気になるテントに入り、
パシャパシャと写真を取らせもらって通りを何往復かした。

タコスを売るケータリングのトラックの脇には
長椅子が並べられており、僕はそこにバックパックを置くことにした。

ここでは誰も盗らないだろう。

僕は長椅子に座って、ポートランダーの服装に感心しながら、
ノートにスケッチをして時間を過ごした。

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一時間ほど遅れてゆうこがやって来た。

どいつもこいつも僕を待たせるのが好きらしい。

いやなんでたってこんなにいつも
僕は待たされてばかりいるのだろう?

 

 

ゆうこさんは自分の見たいものだけパパーッと見て、
ポートランドのバスケチームのリメイクTシャツをズバッと購入し、
シュパパパパッと他のブースも見てまわった。

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お買い上げ〜〜〜♪

 

 

 

こういう時に女のコの購買、というか、
ブースの周りかたを見ると、なんと言うかー、うん。
男の僕との違いみたいなものを考えるのだ。

僕はココナッツオイル配合の手作り石鹸を
2ドルちょっとで購入した。

 

 

 

 

 

 

 

 

次に向かったのは
Grand Market Place“という雑貨屋さん。

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ここには雑貨屋というより、
ガラクタの博物館のような場所だった。

今の時代では全く使われなくなったタイプライターや
ボタンやガラスの容器だ。

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中には『よく出版社が発行したな』と思うくらい
奇抜なテーマで書かれた本も置いてあった。

ドワーフの人形から身を守る方法
なんてそのうちのひとつだろう。

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被害妄想もここまでいくと大した物だ。

 

 

15分ほどで店内を見てまわり入り口に戻ると、
ゆうこは入り口の椅子に座って青い顔をしていた。

 

 

「どうしたの?具合悪い」

「いや、お腹減っただけ…」

「あー..、昨日ザックからもらったチョコバーあるけど、
分けてあげよっか?」

「いや、大丈夫」

 

 

こういう時に僕はどんなテンションでいればいいのか
よく分からなくなる。

まぁ、とりあえず何か喰おうよ?
と近くをブラブラし、入ったのは

カフェ。

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え?腹減ったんじゃないの?

 

 

僕個人としては、
ポートランドの雑貨屋やカフェに入れてすごく楽しいんだけど、
『具合悪いの大丈夫?』だし、
『もしかしたらわざわざおれのために気を遣って
無理してつき合ってくれてるんじゃないか?』とかまぁ、
こっちも色々考えるわけです。

クッキーを一枚と、ザックからもらったチョコバーで
少し血糖値が上がったゆうことはまったりカフェでお喋りをした。

 

 

トークの内容は「ゲイについて」。

なんでたって、こんなカフェでゲイの話なぞ
しなくちゃいけないだ?と自分でもよく分からないのだが、
そういう話を僕たちはした。

ゆうこはゲイに理解がある。
「イッコーさんとか友達になりたくない?」など言う。

が、僕はゲイに対してまぁ、あまりいい思い出ははない。

イスラエルを旅した時にテキーラをガンガン飲まされて
トイレに連れ込まれそうになったのは忘れられない思い出だ。

いや、カミングアウトがあったらいいんですけどね…、
ほら、僕母親似だからさ、うん、怖いよね。

 

 

 

 

 

カフェを後にした僕たちが次に向かったのは、

“INDUSTRIAL“というアンティークというよりガラクタに近い、
それもかなり大きいものばかりで、
よく潰れずにいるなと思うような店だった。

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店員のお兄さんが暇そうにカウンターに足を伸ばしてくつろいでいた。

僕がギターを持っているのに気づくと、
お兄さんはハーモニカを披露してくれた。

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「お店は人だよね」

とゆうこは言う。

 

 

ここポートランドには沢山のオリジナルの店がある。

どう真似したって、その店が持つ「空気感」は再現できないだろう。
そうさせているのは、そこで働く「人」がそうさせているのだ。

お兄さんとセッションをして、楽しいひとときを過ごした。
やっぱり音楽はどこの国においても
最高のコミュニケーションツールだと思う♪

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彼は別れ際に
「来週の金曜日までポートランドにいるなら、
オススメのキャンプ場所を教えてやるよ」
と僕に連絡先を渡してくれた。

僕はあと五日ほどポートランドに滞在するつもりなので、
金曜日には出発しているかもしれない。

「予定は未定だけどね」と言って
連絡先が書かれた紙切れを財布の中にしまった。

 

 

 

 

 

 

 

バックパックを背負ったまま、Division Stを歩いた。

ゆうこは自転車に乗ったまま、スイスイと僕の前を行く。

向かう先は”BOLLYWOOD THEATER“というインド料理屋。

たかだか2kmくらいの距離だったが、
今日は気持ちがいいくらいいい天気もあり、背中に汗をかき、
Tシャツが蒸れるのが分かった。

 

 

やっとの思いで到着したレストランも、
またいい味を出しているお店だった。

こういう場所に来ると自然と顔がニヤけてしまう。

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オリジナルというのはどんな分野に置いても大事なことだと思う。

唯一無二のスタート地点。他にはないその場限りの存在。

一体どうやったらこんなお店を創れるのだろう?
と考えてしまう。

なんとここの店のトイレにはスクリーンがついており、
インドのミュージックビデオが流れていた。

 

 

今回もゆうこのオゴリだった。

「日本でたっぷりごちそうしてもらうから♪」というゆうこに、
ちょっぴ寒気を覚える。「たっぷり」に見合う稼ぎができるか不安だ..。
ちょっと手加減してください。

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ご飯を食べ終わり、外に出ると、
みんながそれぞれの時間を楽しんでいるように思えた。

 

 

「ポートランドの人たちってさ、
どこかゆとりってか余裕があるよね」

「シミもそう感じる?私ポートランドしか知らないから
他の国の人たちがどんなのかは分からないけど」

「うん。なんだかそう思うんだよね」

 

 

ポートランドは決して大きな街じゃない。

ダウンタウンから離れた通りにあるレストランになんて
誰が来るだろう?

だが、ここでは場所なんて関係ないのだ。

いい店なら、必ず地元の人から支持される。
それがポートランドなんだと思う。

そして、ここに住む人たちは自分たちの時間というものを大切にし、
穏やかな空気感をまとっている。

いや、なんだろ?日曜日だからかな?

急いた感じが全然しないんだよ。

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外に置いたバックパックを取りに行くと花がささっていた。
誰がこんあことするんだろう?素敵過ぎるでしょ。

 

 

 

 

 

チャイとタコライスを味わった後は、
シメのアイスクリーム屋へGO。

“Solt&STRAW“の前には列ができていた。

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ここで売られるアイスは
一風変わった味もあり、試食もできるそうだ。

一年前にゆうこがポートランドを訪れた際も、
インド料理屋からアイスへの流れは同じだったらしい。

日本人同士だっていうのに
お互いの練習に英語で喋ったりして、列に並んだ。

電柱に貼られたフォスター・ザ・ピープルのライブ告知。
車と接触事故を起こしたおばあちゃん。
楽しそうな日曜日の夕暮れ。

アイスもいくつも試食し、結局選んだのはシナモン&キャラメル。

脳みそがとろけてしまうほどに甘くて美味しいアイスに僕は幸せだった。

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アイスを食べ終わると
ゆうこは日の沈む前にホームステイ先へと帰っていた。

僕は一人ダウンタウンへ帰るバスを待った。

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あぁ、今日はなんて充実した一日だったんだろう。

そう考えた時に、
それはやはりこうして僕をいろんな場所へ連れて行ってくれる
ゆうこがいてくれたからなんだなという考えに至った。

さんきゅー、ゆうこ。

 

 

 

ダウンタウンへ戻ると、アップタウンまで歩いて行き、
Fred Meyer前のテーブルで旅ノートをつけて23時になると、
僕はワシントンパークへと帰って行った。

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