世界一周751日目(7/20)
情報収集
をする時、参考にしているのはやはり他の人が書いたブログだ。

自分と似たような旅をしている人のブログだと安宿を探すのや、
その場所でお金をかけずに楽しめる
アクティヴィティの情報なんかが手に入る。
またルートも王道ルートな場合があるので、
南に下って行く僕の指針になったりもする。
僕が今読んでいるのは
「世界のどこかで会いましたよね?」という二年前のブログ。
ブロガーのけーたさんは宿でBBQをしたり、
二日酔いの次の日にどこかの市場でうどんが食べたり、
役立つ情報が散りばめられていた。
だが、僕はそれを自分に当てはめた時に思ってしまう。
『僕も彼のようにこの街を楽しめるのだろうか?』
と。
最近は宿に籠っていたし、
特に気の会うヤツがいるというわけでもない。
宿の人たちとはごくフレンドリーに
「あっ、どーもっす♪」っていうくらいの中だ。
マンションのお隣さんみたいなものだ。

お隣のドミのホソイさん。世界一周をしたことがあるらしく、お互い行ったことのある国や町の話で盛り上がったっけ。使っているのはオスプレイのバックパックだった。
比べること自体がナンセンスなのは分かっている。
もしかしたら僕のブログを読んで同じことを
思っている人がいるかもしれない。
こんなくだらないことを考えるのは生活リズムが単調になっているから。
ここはメキシコシティ、
「ぺんしょん・あみ~ご」での生活は今日で一週間を迎えた。
時間の感覚が一気に鈍った。え?もう一週間?
午前中はいつもと同じように宿で日記を書いたり、
絵を描き、午後になるとギターを持ってフラっと外に出た。

革命広場を抜け、そのままソカロ方面へと歩いて行く。
公園には多くの人たちがそれぞれの時間を過ごしていた。
雑木林の中に警官隊の姿が見えた。


そのまま美術館の前で行くと、近くの建物を警官隊が取り囲んでいた。
包囲しているのか、何かから守っているのか分からない。
治安が守られているような気もするし、物騒な気もする。
物は試しに美術館の前でギターを弾いてみたが、
雑踏にギターの音はかき消されてしまった。
一曲で僕はそこでの演奏を止めることにした。
荷物を片付けているとお兄さんが手渡しで10ペソコインを僕にくれた。

あ、あざっす!
賑やかなマデロ通りを通り抜け、
そのままソカロの地下鉄駅に向かう。ギターを弾くなら地下道だ。


階段を下り、路地を曲がったとろこに丁度良いスペースがあった。
後ろがここで働く人間専用のトイレになっているのか、
ほんの少し臭ったが僕はそこでギターを鳴らした。
地下道にはエアコンが効いているが、
入り口付近はいくらか温度が高かった。
歌いだすと緊張もあってかすぐに汗かいた。
毎回違う場所でやると少し緊張する。
人との距離が近いとなおさらだ。
だけどノってくるとだんだんとそれはやわらいでくる。
ぎこちない演奏しているヤツより、
馬鹿みたいにニコニコして楽しんでやっているヤツの方が
レスポンスしやすいだろうな。そのことを常に頭に入れておく。
というか自分だったら演奏だけに集中しているヤツよりかは
積極的に人とコミュニケーションとるヤツの方がいいと思っている。
音も、レスポンスもよかった。
近くを何度か警察が通ったが何も言われることはなかった。
それなのに30分で駅員からストップがかかる。
このシステムはよく分からないのだ。
そこら辺でちゃちいコマなんかを売っている人間が周りにいるのに。

ギターを
ケースにしまい、地上に出るとき、
そこには先ほどいた露天商たちはどこかに姿を消していた。
彼らは逃げ足が早い。
外に出ると、僕は別の場所で歌えないか場所を探した。

ちょうど教会と建物の間がいい感じの路地になっていた。
ここなら唄えそうだなとギターを構えた瞬間、
ほんの20m離れた場所からアンプを使っているんじゃないかと思うほどに
大きなサックスの音が響き渡った。
ハットを被ったじいさんがすごいスローなテンポで
ピンクパンサーを吹いている。
地元のバスカーの有無も言わさぬ堂々としたたたずまい。
よそ者じゃ太刀打ちできない。
僕は諦めてその場所を後にした。
そのままどんどんソカロを離て歩いて行った。
行ったことのない場所はまだまだ沢山ある。
排気ガスの舞う道路を渡り、
僕はローカルな市場の中へと入っていった。

中には沢山の小さな売店があり、
店と店の感覚は人がすれ違うくらいの幅しかない。
モロッコのフェウは迷路と呼ばれていたけど、
ここもそれに近いような場所だった。
ここで売られているものの。
野菜、フルーツ、お菓子などの食べ物や、細々とした生活雑貨、
そして屋台が集まるスペースがある。
一度メルカド(市場)を通り抜け、別の道から引き返す時に屋台で
パンケーキが売られているのを見つけた。
まんまるとした形のよい、
ふわっとしたパンケーキをまるっこいおばちゃんが売っているのだ。
これを買わずにいられるだろうか?
ひとつ8ペソ(64yen)でその場で焼いてもらう。
シンプルにハチミツをかけて食べた。

日本で食べた不二家の「パンケーキミックス」に
ホットケーキ用のメープルシロップをかけたものには及ばなかったが、
美味いことには間違いない!パンケーキはお母さんの味だね。
5ペソで煙草を一本買い、屋台の脇で吹かした。
時刻は18時を回り、
市場の人間たちはそれぞれに撤収作業を始めていた。
まだ店を開けているのかは分からないが、
おばちゃんがコックピットのような自分専用のスペースを作り、
テーブルの上でDVDを見ていた。
空いたスペースで子供たちが三人サッカーをして遊んでいた。
何かをゴールに見立ててグローブをつけた子がキーパーをしている。
みな同じような体型をしていた。

こういうコミィニティで遊ぶ子供たちを見ると、
僕は自分が子供の時に住んでいた社宅を思い出す。
同じ社宅にいる子供たちとよく遊んだ。
時にはゲームをしたり、時には外で駆け回ったり。
長男の僕は歳下のヤツらをまとめるのが好きだった。
そんなことを思い出すと顔がニヤけた。

メルカドを後にすると、
行ったことのない駅の地下道でギターを構えた。
見つけた場所は本屋が立ち並ぶ、面白い通りだった。
平日とおいうこともあり、人通りは少ない方だった。
そのせいもあって、音がよく響いた。
一曲も歌うことなく、警官がやって来て、
申し訳なさそうにストップをかける。
やはりどこも同じだ。
短期的になら地下道で演奏することは可能だろうが、
ここで長い期間路上演奏をすることはできないだろう。
きっと続けて行くうちに目を付けられるんだろうな。
「お前!何回言ったら分かるんだ!」ってね。
結局「クワトロ・カミノス」方面のメトロに乗って
「レボルシオン」まで帰った。
アガリは345ペソ(2,680yen)。平日だしなぁー。

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そーだったんだ!
ブログ更新されてないなぁと思っていたら「SNS断ち」していたとは!Σ(。・Д・。) エライなぁ♪
私、日本に居ても海外にいてもネットから離れれなさそうΣ(‘ω’o)
なんとかせねばw
ってかどーやるの??(笑)
うんうん!シミ君って攻めてる系の旅人だと私も思うよ〜((´∀`*))
物怖じしないでヒッチハイクや野宿、思うがままにバスキング。とりあえず「やってみよう」って思った事行動に移せてるのが凄いなぁ〜って思うんだよね(`・∀・´)
だからシミ君は日本人宿に居ても全然問題ないよね!w
だって自分の旅のポリシー持ってる人って流されないし、読んでても安定感あるよ(。ゝ∀・)b
金丸さんと似てるものあるのかも?!(●’w’●)mufufu♪
PS:サルサソース危険すぎだねw
そっち方面行く時は気をつけますw
>かおりンさん
ラジオのお便り並みに返信が返ってきて嬉しくなりました。
僕は「〇〇系」というくくりに縛られると
まったり旅ができなくなりそうなので、
ほどよく攻める「冷やかし系」で行こうと思います(笑)。
金丸さんは特攻隊長だと思います。
よい子は真似しちゃいけません、ってかできません。
他の人にはできない旅だからこそ魅力的なんですよね。すげーッス。
SNSとの関係はやはりほどほどがいいですよね。
断つまではいかなくても『あ、今無駄に時間使っているな』
って意識できるようになりたいですなぁ..。
お久しぶりです♪
パンケーキ、日本のお母さんの手作りホットケーキみたいでめっちゃ美味しそうだね♡
そうそう!今日久々に金丸さんのブログ読んでたら記事にシミ君の事書いてあって!Σd(゚∀゚d)
密かに?(笑)シミ君応援してる読者としては凄く嬉しかったよ〜ヽ(。>▽<。)ノ
>かおりンさん
お久しぶりです!
今話題の(?)「SNS断ち」してました!
四日間だけですけど!
サボっていたわけではありません!
サボっていたわけではないです!
(あれ?なんで二回言ったんだろ?)
かおりンさんに教えていただいて
金丸さんのブログを読んだら確かに書いてあって
「攻めてる旅人」として書かれていて嬉しかったの反面、
今フツーーーに日本人宿でまったりしてますから!
えっと、僕はどーしたらいいんでしょう?
教えて!かおりンさん!