世界一周767日目(8/5)
無気力感が
ハンパない。

起きたのも10時半だった。
自分のダメさに嫌気がさすが、
そんなことに捉われていても一日がより一層冴えないものになるので、
気にしないでいくことにする。
メキシコシティ(二回目)。滞在3日目。
この無気力感がどこからやってくるのか
自分で分かっている。
生活にメリハリがないからだ。
観光熱心でもなく、
かと言って宿に籠って漫画を描くわけでもなく、
やることと言ったら外でバスキングをしてくるだけ。
稼いでも宿代やバス代に消える。
黒字にするのにはほぼ毎日歌わなくちゃいけないだろうし、
もっと長い時間やらないといけないだろう。
僕にそこまでのモチベーションはない。
5時間も歌っていたら自分が旅している理由を
見失いそうになるに決まってる。
路上演奏はあくまでも遊びだ。
「稼げたらいいな♪」くらいの楽な気持ちでやるのが
僕の性に合っている。
結局シャワーを浴びたり、無駄にネットで時間をつぶして
13時までは宿を出ずにいた。

外でタバコを吹かしていると、隣りのドミトリーのアツシさんが
「美味そうに煙草すうねぇ~。もうそれ立派な喫煙者だよ」
と僕をからかった。
禁煙もどこへやらだ。
そう言えばアメリカくらいからまた吸い出したんだよな。
ここは煙草が一本からでも買えてしまうので、ついつい買ってしまう。
宿のすぐそこで一本3ペソ(24yen)で買える場所を発見したのだ。
ラッキーストライクの白もおいてあるのだ。
エセナチュラル思考の僕だ。
アツシさんは僕に「虐殺博物館」の割引券をくれた。
「元気がある時に行きなよ」とアドバイスをくれた。
だから今日は行かないことにする。
なぜなら
元気がないから!
パソコンを修理に出したiShopからメールが来ていた。
スペイン語で書かれているので
マリアさんに何と書いてあるのか尋ねた。
どうやらパソコンの修理が終ったらしい。
早いな。三日で戻って来るなんて。
宿の共有スペースで「タミオー日記vol.3」を少し読み
14時になると外に出た。
マデロ通り
はいつも通りの賑わいだ。

ここは年がら年中人で賑わっているらしい。
ライセンスさえ取れってある程度のパフォーマンスができれば、
一定の収入を得ることができるだろう。
まぁ、毎日毎日、着ぐるみの中に入り、
写真撮影を待つだけってのも大変でしょうけどね。
僕はiShopの受付で順番待ちの登録を済ませた。
パソコンはどこか綺麗になって戻ってきた。
特にキーボード周りはしっかりと磨かれていた。
あのまばたきする度に白目になるクールな店員が
動作確認をしてパソコンが直っていることを見せてくれた。
どうやらWi-Fiはちゃんと直ったらしい。
お金をケチらずに済んだ。
これで帰国まではなんとかもってくれるだろう。

あ、これは店のパソコンです。アップル専用のステッカーかな?
パソコンを受け取ると僕はさっそくバスキングをしようと、
昨日と同じポジションへ向かった。
歌いだしは順調。アップのCARAVANの曲でレスポンスが入った。
だが、今日はどういうわけだか警察からストップがかかった。
スペイン語が分からないので、
どうして昨日とその前がオッケーなのか分からない。
「ポルファボール(頼むよ)」と言われたんじゃあ仕方がない。

え〜〜〜〜、なんで〜〜〜〜?
僕はソカロ周辺でトライしてみたが、やはり結果は同じだった。
やっているヤツはきっとライセンス(許可証)を持っているんだろう。
モデロ通りという別の通りはどちらかと言えば
地元の人間が使うような通りだった。
そこは警官が来なかったため、歌うことができたが、
レスポンスはそこまでよくなかった。
後ろでコソコソとマリファナを吸っているヤツがいて、
しきりに警官を気にしていた。
そんなに気になるなら別の場所で吸えっての!
アガリは332ペソ(2,535yen)。
あれ?意外といってる。
これがアメリカやヨーロッパの平均以上ってんだから
すげー話しだよな。マジあざっす!

宿に
戻ると、僕はブログをアップしたりもせずに
ウダウダして時間を過ごした。

マンゴーのまるかじりぃっ!大人だ…。
自分でも情けないくらいに時間の使い方ができていなかった。
なんだかビジネス本や啓蒙本を読み漁って
「時間管理!」とか言ってた大学時代の方がマシに思えた。
今日も宿の仲良しグループたちは
夜中普段と変わらないボリュームで会話をしていた。
寝ている人間への配慮なんて一切なかった。
長期滞在者はそういう特権を
ここでは得ることができるんだろう。
「ここに〇〇ってヤツがいるすけど、
ソイツ馬鹿で地元のマフィアに入ったんスよ。
今、警察が来ないかチェックする無線役やってますよ!」
とか、
「明日、△△で××、手に入れに行きます?」
とか、
ファニーな会話
がちょいちょい耳に入って来る。
ま、いっけどねー。
さっさとここを出た方がよさそうだ。

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