世界一周784日目(8/22)
『朝起き
られないのは、もしかして
低血圧のせいなんじゃないか?』
宿のばあちゃん犬。宿泊客に吠える。
そう思ったが、
別に早起きしたところで頭痛がするだとか、
体温が極端に低くなるなんてことはない。
なんでこんなに寝られるのか?
もしかしてこれも一つの才能じゃないか!!?
そうも思ったが、
特に役に立ちそうな技能でもないので、
結局は自分のダメな部分なんだろうなと思う。
そのダメさも受け入れよう!
さぁ今日も一日グダグダするぞ☆
ここはグアテマラ。第二位の都市、シェラ。
泊まっている宿は日本人宿「タカハウス」だ。
11時に起きると、
僕は遅いWi-Fiにヤキモキしたあと、
サブバッグだけ持って外に出た。
この町は長居をせずにサカサカ次の町へ進むつもりだ。
ここへ寄ったのは新しい国を旅するための情報が欲しかったから。
そう言っても僕の旅のスタイルはそこまで変わらない。
いつも通りの制作活動。
そして散歩するように町を歩くことだ。
低予算の貧乏旅!
グダグダは正義!!!
グダグダすることに対して罪悪感のようなものを感じていたけど、
これからは積極的に受け入れようと思う。や、嘘っす。
宿を中心に円を描くようにして辺りを歩いて回った。
近所に学校があるらしい。制服姿の男子女子を見かける。
やっぱ女子高生には紺ソックスだよなぁって高校生の時から思ってる。
グアテマラに紺ソックスを導入した人を僕は尊敬するよ。
小腹が減るとフルーツを食べて歩き続けた。
心なしか野良犬の数も増えたような気がする。
石畳の上を歩きながら1kmほど歩くと
ピザハットやマクドナルドを見かけるようになった。
そういうファストフード店を見つけると
ここが都市なのだという錯覚に陥るが、
やっぱりシェラは小さな街だと思う。
メキシコと同じようにここもメルカドがあった。
中南米の街だったらメルカドがあるのかもな。
「さぁ!私を撮るのよ!」「え?いいんですかい?」「さぁ!」
中は人で混み合い、活気に溢れていた。
柄物に柄物をぶつけるというファションセンスを持った
インディヘナ(原住民)のおばちゃんたちが
メルカドの細い通路を闊歩している。
食堂が集まる場所では黒髪で三つ編みのおばちゃんたちが
どれだけ手招ねいたかで勝敗が決まるかのごとく手を振っていた。
そこにいた若者のグループはおばちゃんの手招きなんて
一切気を配っていないように見えた。
お客さんなんてその場の気分で店を選ぶんだから、
そんな手招きしなくてもいいのに。
あんなに呼ばれたら逆に行きたくないよ..。
「ぷはぁ〜〜〜…、かったりいよな!」
えっ..、えっと、アナのお姉さんっすか?
日中の宿
にはほとんど人がいない。
みんな語学学校に行っているのだ。
近所のガキんちょ。
僕もグアテマラに来る前はどこかで
学校に通うのもありかもなと考えていたのだが、
みんなが宿題をしている姿を見て、
急にめんどくさくなってしまった。
てか金ないしなぁ。地味に高かったし…。
タバコを買いにプラっと外に出かけて、
たまたま見つけたのが文房具屋だった。
ここも店員に自分の欲しい物を伝えなければならないシステムだったが、
描いた似顔絵の写真を見せると、いいペンがすぐに見つかった。
ベタ用に太いペンも買っておいた。
これを使い切るくらい描いてもいいだろう。先行投資っす♪
いいの買えた♪
要望を伝えるのに苦労したけど笑。
再び宿に戻ると通路にあった机の上にパソコンを広げて日記を書いた。
Wi-Fiが遅いので、ここでアップすることはしないだろう。
まぁ、そんなスタイルで更新してますこのブログは。
やれる時にやりゃぁいいかなって感じ。
いつの間にかとっぷりと日が暮れ、
外でギターの練習をしていると
「ごはんですよーーー!」
と声がかかった。
なんだか家族みたいだな、僕はそう思った。
この日のご飯はタカコさんと
大学生の短期管理人、ナオトくんが作った炊き込みご飯。
ナスのお吸い物。そし味噌汁。
やはり日本食は栄養満点でヘルシーだなと思う。
ここでの食器の洗い物は「じゃんけん制」だった。
洗い場、洗剤流し、拭きの3パートから別れている。
洗剤を含んでいるんだかわからない薄いスポンジで
さっさか食器を洗った。
(っていうことは僕はじゃんけんに負けたんですね)
洗い物をしている時に考えるのは
「いかに無駄のない動きで食器を洗うか」だ。
バイト時代の串焼き屋を思い出す。
強力食洗機が落とせない汚れのギリギリまで洗い、
いかに多くの食器を食洗機にぶちこむか。
店長の洗いとも思える洗いさばきを思い出した。
寝る前にここに泊まっているタカくんと
大学生管理人のナオトくんと煙草を吸いながら話した。
またどこかで見たような顔だな、と思っていると、
タカくんは僕とほぼ同時期にエジプトを旅していたことが分かった。
話したことはなかったが、カイロのサファリに泊まっていたらしい。
そんなタカくんは世界一周という形で1年10ヶ月も旅をしていたが、
もともとはトヨタの第一下請けでシートのデザインの仕事をしていた。
それで今何をしているかとというと、
日本人宿の壁に絵を描いているというのだ。
代わりに宿代を免除してもらったり割引してもらっているらしい。
「カサカサ」にもタカくんが描いた絵があるというのだ。
今現在製作中の絵は規模のデカいものだった。
マスキングテープと木工ボンドで入念に外枠のラインが引かれていた。
道具の調達の話を聞いているのは面白かった。
まぁ他にも色々話したんだけど、
(ナオトくんのファンキーなお父さんの話とか)
それはここには書かないことにしよう。
語られないこともあるのだ。
そんなシェラ二日目。
——————————————
にほんブログ村
コメントを残す