「結果オーライ!」

▷11月25日/パタゴニア、コヤイケ〜カレタ・トルテル

 

 

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バスの出発までは時間があった。

朝食をいただいてWi-Fiに繋げるのに少し苦戦して、SNSをチェックできるくらいの時間だ。

 

 

現在一緒に行動しているアメリカ人のマック・ベイカーはフィツロイまでの道のりのコーディネーターでもある。

ワシントンにある大学で地理学を専攻している彼は、現在大学を休学して三ヶ月ほど旅をする予定らしい。

そのうちの一ヶ月はラ・フンタの町でマサトさんやその他二人のボランティアと一緒に家を建てていたそうだ。

20歳の若さにも関わらず、落ち着いた雰囲気を持ち、かなり色んなことを知っている。昨日も寝る前にボブ・ディランの曲をパソコンから流してくれた。

「成熟している」それがマックに対する僕の印象だった。

 

 

 

 

旅は彼のプラン通りに進んでいた。

僕はマサトさんからフィッツロイに行かないかと誘われたので移動工程などは何ひとつとして調べていない。

マックは詳細に目的地やそこまでのバスの値段などを調べてくれていたし、宿に関してはマサトさんが他の旅行者のブログから安宿を見つけ出してくれていた。
だから僕としては何もせずにフィッツロイのあるエル・チャルテンまで行けそうに思えた。

 

 

また、晩御飯に関しては言うと、マサトさんとマックが作ってくれるので、僕はまるで”ヒモ”のようにご飯にありつくことができた。

「へへっ…。悪いないつも」みたいな感じだ。気まずさみたいなものを感じなくもない。

ただ、宿のキッチンは狭く二人が入れば僕は手持ち無沙汰になってしまうのだ。道具だって十分にない。僕ができることと言えば皿洗いくらいのものだ。

 

 

僕はそんな二人と現在パタゴニアを旅している。今日の目的地はバスで8時間の距離にあるコクランという町。

マックの調べた情報によるとコクランから次の目的地までのバスは水曜日の明日か、土曜日にしか出ないというのだ。それに合わせて僕たちはこのコケイヤの町に三泊滞在したのだ。

 

 

 

 

9:30発のバスに僕たちは乗り込んだ。小型のバスで荷室に十分なスペースがないために、荷物はバスの最後尾に積まれることとなった。

バスはコケイヤの町を出発し、舗装されていない砂利道を走った。

その間、僕は音楽を聴いたり、「ノルウェイの森」の上巻を読んだり、いつものように外の景色を眺めて過ごした。

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どこかの小さな村でバスは20分ほどの休憩を挟んだ。

僕は他の乗客たちと同じように近くの食堂に入った。コーヒーはなんと1800ペソ(¥311)もした。どれだけ強気な値段設定なのだ?それでもカフェイン中毒の僕はコーヒーを注文しようとした。

 

 

店に唯一しかいないおばちゃんスタッフの愛想のなさと言ったらなかった。というか絶望的に外国人客の声が耳に入らないおばちゃんだった。

僕は数回徐々に音量を大きくしながら「ペルミッソ〜」と声をかけた。時にはテーブルをノックしておばちゃんに気づいてもらおうとしたが、どういうわけか僕の出す音はおばちゃんの耳に入らない全く入らない。チリ人の客とは愛想笑いを浮かべて話していやがる!

僕はその無視っぷりに驚いて、おばちゃんの顔の前で手を振ってみたが、軽く一瞥をくれるだけで、僕を客と認識しない。工科大の学生が作ってしまったできそこないのポンコツロボットのようだった。

 

 

僕は呆れて店を出た。あんな場所でコーヒーなんて飲んでも美味しくないさ。

結局僕は別の休憩で止まったガソリンスタンドの安いコーヒーを飲んで満足した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コクランに到着したのは16:00だった。
マックはスペイン語が話せるので情報収集には何も苦労しない。いやはやいつもありがとう♪

コクランはコヤイケに比べるとかなり小さな町だったので、バスチケットを売るオフィスもすぐに見つけることができた。

だが、マックと店員の話ぶりを聞いていると雲行きが怪しくなっているのがわかった。

 

 

「シット!バスが出たのは今日の朝だったらしい。次のは三日後だから、ヒッチハイクするしかないよ」

 

 

情報なんて変わっていくものだと思うが、一日ずれるとはどういうことだろう?

数年前のロンリー・プラネットには翌日の木曜日に次のは目的地であるVilla O’higgins(ヴィラ・オヒンギンズ)までのバスが出ると書かれていたらしい。

そこには僕たちと同じ情報をつかまされたフランス人の姉妹がいた。僕よりも大きなバックパックを背負っていた。

 

 

僕たちは別の方法を探すことにした。マックが何件かオフィスを回っていると、ヴィラ・オヒンギンズとの中間にある”Caleta Tortel(カレタ・トルテル)までのバスがあることがわかった。

そのままバス(というかミニバン)に先ほどのフランス人姉妹と共に乗り込み、僕たちは二時間かけてトルテルの村まで向かった。

 

 

 

 

 

外に出るとひんやりとした空気が僕たちを包んだ。

ミニバンの運転手が明日近くの別の町まで送ってくれるのか、そうではないのか、いまいち流れが分からない。結局明日ヒッチハイクしなけれはならないのだろうか?三人で捕まるのか?

 

マックとマサトさんはツーリストインフォメーションへバスの情報を訊きに行った。その間僕はフランス人姉妹と一枝もに駐車場で待っているだけだった。

今まで一人で旅をしていたから、こういうシチュエーションだとよく分からない。

金魚のフンみたいにマックの後をついていっても僕は何もできないだろう。

むしろ一人の方が気が楽だ。手当たり次第に人に訊きまくって情報を集め、バスがないのであればヒッチハイクをすればいいのだ。

 

 

しばらくするとマックとマサトさんが戻ってきて言った。どうやら明日ヴィラ・オヒンギンズまで向かう車に乗せてもらうことができるようになったらしい。

「君たちには申し訳ないけど…」という風に僕たちはフランス人姉妹と分かれた。こればっかりはしょうがない。

 

 

 

 

トルテルの村にある安宿に僕たちは泊まることになった。Wi-Fiなしのドミトリーだが、ホットシャワーもキッチンもそろっていた。

 

 

荷物を置くと外を歩いてみるとこにした。

湖に面したここ村は木製の長い桟橋が有名のようで、その長さは7kmにも及ぶそうだ。

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徐々に日の暮れる20時。

僕たちは三人は人懐っこい野良犬たちと一緒に桟橋を歩いた。

足を止めると、自分の周りだけ「シン…」の静まりかえった。山の谷間から山頂に雪を被った山が顔を覗かせ、湖のようはゆらゆらと揺れている。

 

 

うまくいかないようなことが結果的に予想だにしない素晴らしい場所へと僕たちを連れてきてくれることがある。

今回はまさにそんな場合だと思う。

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