▷12月23日/ニュージーランド、タウポ⇨パーマストン・ノース
ブログ自体はタイムラグあるけどね。
あけましておめでとうございます。こんな長々としたブログですが、帰国後はサクッとさせますんで。今後ともどうか「旅する漫画家シミ」をよろしくお願いします。
綺麗な朝日なんて拝むことはなかった。
湖からは風がビュービュー吹きつけ、空一面は薄い雲に覆われていた。
僕はビニールに包まれたしたいみたいな格好でポールのないテントの中に入って目を覚ました。
ニュージーランドの野宿が時に200ドルの罰金だっていうの見つけたからだ。まだ一度も怒られたことはないけどね。
二度寝したい欲求をこらえてテントを片付けた。今日もまたヒッチハイクで次の町を目指す。今日の目的地はいよいよウェリントンだ。
ノースアイランドの最南端にある(って書くとわかりずらいから、二つある島のうち、上の島のはじっこって思い浮かべてもらえればいいだろう)ウェリントンからは、クライスト・チャーチなんかがあるサウスアイランドまでのフェリーに乗ることができるのだ。
テントをたたんで道の上に出ると、僕は今日一日中タウポの町にとどまりたい衝動に駆られた。タウポには無料で使える温泉があるらしいのだ。なんせ今日でシャワーを浴びなくなって、あれ、何日目だ?とりあえず頭からは香ばしい匂いがし始めた。
またヒッチハイクポイントまではいくらか歩かなければならなかった。何度か右往左往し、町に残っていたってやることは変わらないだろ?また新しい場所に行こうと、僕は前に進むことを決めた。
そんな自分へのご褒美と言ってはなんだが、路上のケータリングでコーヒーとチョコレートを買い求めた。
店員のおばさんはクリスマスということで頭にトナカイの角と耳がついたカチューシャをつけていたが、それほどテンションが高いわけではなかった。そんな浮かれ気分のカチューシャしているんなら接客もどこかクリスマス仕様にしてほしいもんだよ。
僕はそのおばさんにウェリントンまでヒッチハイクで行けそうか尋ねてみた。おばさんは「行けるんじゃない?」とサラリと言った。なんの確証もないセリフだったが、前向きな言葉に僕は背中を押されたのだ。
ヒッチハイクポイントまで40分ほど歩いた。
ヒッチハイカーもハイカーの一種だと僕は前々から思っている。歩くのが上手い人ってのはほんとうに無駄なエネルギーを消費しないスムーズな歩き方をしているんだ。僕もそんな風に歩けるように意識してヒッチハイクポイントまでは歩いた。
ハイウェイが始まるところにはおなじみのドーナッツ状のラウンドバウトがあった。車が停まるスペースは十分になかったが、だからと行ってここでやらないわけにはいかない。まぁ天気もあまり良くないしね。一時間くらいは待つんじゃないかな?
そう後ろ向きに物事を考え親指を立てたが、オイオイマジかよ?、今回も10分で車が止まってくれた。
ドライバーのウィリーさんはかなり癖のある英語を喋った。
なんでネイティヴの英語ってあんなに聞き取りにくいのか全く意味が分からない。そしてそれが「イングリッシュ」という一つの括りで扱われているのも不思議でしょうがない。
面白いのが、僕の英語はネイティヴに伝わるのに、彼らは同じような発音では決して喋ってくれないということだ。そのためウィリーさんからの質問は何度も訊き返さなくちゃいけなかったし、その中で聞き取れるごくわずかなフレーズや単語から質問内容を予想しなければならなかった。
ウィリーさんはオークランド在住で今朝の早い時間から車を走らせてきたらしい。向かう先はウィリントンの手前のパーマストン・ノースという町らしい。
車の中ではジミ・ヘンドリックスなんかの古いロックがかかっていた。会話もあまり続かなくなると、僕は外の景色を眺めていた。
ウィリーさん、タバコを吸う。
昼前には天気もいくらか回復して太陽が出るようになっていた。
どこかの小さな町でウィリーさんはコーヒーとサンドイッチを僕にごちそうしてくれた。いやはや、ありがとうございます。
そこのカフェは中華系の人たちが働くカフェだった。
コーヒーの他に食事もオーダーできるようなカフェ・レストランだ。コーヒーはエスプレッソマシーンで抽出されており、店員は忙しそうに粉末になった豆を新しく詰めたり、ごみ箱に捨てたりしていた。彼らは一体どこでコーヒーの淹れ方を覚えたのだろうと思う。
僕が日本に帰った後にできるようになりたいことのひとつは
「美味しいコーヒーい淹れられるようになること」だ。
もし、日本でそうなりたい場合は、カフェとかでバイトをするか、もしくはそういう学校なんかに通わなければならないのだろうか?
エスプレッソマシーンを置くカフェのすべての人間がそのどちらかの道を歩んできたわけではないだろう。まさか取扱説明書やネットから学んだとか。
新しく学びたいことを、どうやって学ぶか、コーヒーを淹れる中華系の人たちを見ながら僕は考えたのだ。
コーヒーはなかなかに美味しかった。
チビチビとすすりながら僕は相変わらず外の景色を眺め、日本に帰ったらどう動くべきかを考えていた。けっこう面白いアイデアも出たと思うのに、半分くらいは忘れてしまった。アイデアにも鮮度があるのはわかりきったことだ。
13時頃に僕はパーマストン・ノースへと到着した。
いやぁ、今日も静かですね。
今日はヒッチハイクを終え、この町に滞在することに決めた。
ウィリーさんと別れた僕は町をぶらついてみることにした。見つけた楽器屋で予備のギターの弦を2セット買ったりとかそんな野暮用を済ませただけだ。
町には”THE PLAZA”という名前のショッピングモールがあった。
案の定ここのモールの中は人で賑わっていたが、バスキングができるような場所ではなかった。外には小ぶりのギターを弾いた男の子のバスカーがいた。そんなガチなヤツじゃなくてちょっと練習がてらといった感じ。ゆるーくイマジンを歌っている。稼ぎはあまりよくないようだ。
僕はバスキングする気にもなれなかったので図書館で18時頃まで作業していた。コンセントもあればWi-Fiも早い。物価の高いニュージーランドでは図書館はかなり使える。
閉館時間まで粘ると、今度はまた作業場を探さなければならなかった。
この間にちょくちょくつまみ食いをしている。スーパーに行くとだいたい買うのはリンゴとバナナ、そして安いクッキーだとかチップスだ。野菜は2日に一回くらいのペースでサブウェイで摂取している。あまり健康的とは言えない食生活だ。
軽く小腹を満たすと、そのままいつもの流れでバーガーキングへとしけこんだ。注文するのは1.5ドルのコーヒーのみ。場所とWi-Fiを提供いてくださるキングさんには頭が上がらないよ。
ここの店はクリスマスイヴだっていうのに、だいぶ遅くまで営業しているのはありがたかった。23時くらいまで作業すると、人気の少ない公園を選んでテントを張った。
ヒッチハイクと野宿の旅。
僕の一日のアクティヴィティはこれといって変わらない。
変わるのは場所と人だけだ。
日本でもできることだけど、場所を変えるだけで感受性は豊かになる。さて、明日も移動しよう。
うへぇ。誰かそのダサさを教えてやってくれ。実際に着てるお兄さんとか見ると苦笑せざるえないな。だから僕は極力英語が書かれたTシャツは着ないようにしているんだ。
自宅で淹れるドリップコーヒーなら
コーヒー豆を販売しているお店なんかの1日コーヒー教室オススメです。
こちら名古屋なので 関東の店名は具体的に挙げられなくて申し訳ないのですが。・゜・(ノД`)・゜・。
私は何回か通いましたが、最初の一回で基本的な淹れ方、豆の管理方法などはマスターできましたよ。後は毎日淹れてコツを掴む感じですね〜。
>nicoさん
なるほどねぇ〜〜!
やっぱりそういう教室に一回は通った方がいいですよね♪
ちょっと話はそれるんですけど、ジムキャリー主演作品に「イエスマン」ってのがあるんですよ。
そこにも主人公が片っ端から習い事で自分が普段気にかけなかったことにチャレンジしていく姿は
なんだか見ていて楽しかった気がします。
名古屋は弟が住んでいるんだったなぁ。
アイツ元気にしてるかな?
明けましておめでとうございます!
この記事の初めの画は、年賀状でしょうか?とってもとーっても素敵ですね!
こんな素晴らしい年賀状貰ったら飾りたくなりますね!
シミさん本当絵がめちゃくちゃ上手いですね!ちょっと前の記事での、金魚の画?(間違ってたらすみません。)めちゃくちゃ素敵です!
シミさんに会えて絵を描いて貰えた方は幸せですね(*^^*)
今年もシミさんの素敵なブログ楽しみにしてますよー!\(^o^)/
>azuさん
あけましておめでとうございいます。前回のは金魚の絵であってます。
絵の感想ありがとうごあいます。でもこれで年賀状書くとなると相当キツイですね。結構時間かけましたから!
今は一枚7-8NZドルで絵を売っているんですけど、10ドルの値段で買ってもらうのが今年の目標です!
いつもブログ読んでくださってありがとうございます♪
お互い今年も一年いい年にしましょう。
新年おめでとうございます。
素敵な年賀状のアップをありがとうございます。
改めて、線の一本一本、細かくてプロの仕業ですね。
いろんな世界が詰め込められているように思いました。
世界旅行をされているシミさんの絵なんですね。
今年もシミさんにとって良い年でありますように。
>あっきーさん。
ふふふふ。リクエストいただきましたからね。
寝床を探しに行く前にいつも篭るカフェで描いてました。
日々前進!1ミリくらいづつ上手くなってますよぉぉぉ〜〜〜‼︎