「バトゥミに行こう!」

世界一周340日目(6/4)

 

こっそりと

抜け出すように宿をチェックアウトした。
時刻は7時前。
昨日ターミナルでたむろする
ドライバーのおっちゃんたちに対して
情報収集したところ、

メスティアから次の目的地、
バトゥミ
行きのマルシェルートカ(乗り合いタクシー)は
一日に一本しかないようだ。それも朝7時。

僕が通りに出ると、バトゥミ行きのマルシェは
僕を迎えにきたかの様に停まっていた。
バトゥミまで30ラリ(1,741yen)。そこそこの金額だ。

先に乗っていたのは三人のツーリスト。
たぶんロシアかウクライナのお兄さんが二人と
中国人だか台湾人だかのおばちゃんが一人。

マルシェは4人の乗客だけでは
バトゥミに向かっては動き出さなかった。

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ようやく出発かと思えば
少し離れたガソリンスタンドに
燃料を補充しに行って、
再びメスティアの中心地まで戻ったり。

まだ最後の駆け込みの乗客を待っているのだろう。

「運転手は自分の
都合に合わせてしか動かないの!
クタイシにいた時は時間ピッタシに行ったら
もう出発してたってことがあったんだから!」

中国人のおばちゃんが
そんなことをお兄さんたちと話していた。

7時に出発だったはずのマルシェが
バトゥミに向け動き出したのは8時過ぎ。

その間にやって来たのは
メキシコ人の小柄なお兄さんと
ドイツ人のお兄さんだった。

 

 

 

 

僕はマルシェの中で休憩所まで
ずっとウトウトしていた。

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マルシェの座席微妙に座席が高く、
足の短い僕では底の厚いKEENのシューズを履いていても
足が安定しておけなかった。

作りが体格のデカいヤツ向けなのだ。
ベストな座り心地を求めて
何回も座り直さなくてはならなかった。

 

 

途中の休憩所で少し奮発した朝ご飯を食べる。

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おとといはヘヴィなキャンプだったし、
ここいらでもう一度しっかり食べておかなくちゃ!

一緒に乗っていたメキシコ出身のお兄さんは
簡単な日本語のワードいくつか知っていた。

ドイツ在住の建築関係のデザイナーさんで、
ドイツ人のお兄さんもまたデザイナーさんだった。
よく二人旅に出るらしい。
日本にも来たことがあるのだとか。

日本の漫画やアニメが好きで
前回は二人でコミケに遊びに行ったらしい笑。
ドイツ人のお兄さんは鋼の錬金術師とか知ってたな。

メキシコ出身のホルヘさんは僕なんかよりも
ずっと日本の色々なところに足を運んでいた。
3ヶ月間日本で働いていたこともあるらしい。

 

 

「ねえ、よく日本人とドイツ人の性格が
似てるって言われるんだけど、
ドイツに暮らすホルヘさんから見てどう感じる?」

僕は気になる質問を投げかけた。

「ドイツ人は仕事!仕事!仕事!ですが、
日本人は
仕事・仕事・「よし!飲みに行こう!」
ですね」

とホルヘさんは言った。

働いていたところが
そういうところだったんだ(笑)
なんかいいねそういうの。

 

 

「えっ?じゃあお酒とかも
けっこう好きなんだ?」

「まぁ普通ですよ。
でも、日本の焼酎とかはダメでしたね」

そんなホルヘさんから名刺を頂いたので、
僕もお返しに名刺を描いた。

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途中乗り換えがあったりして、
何度か外を流れる景色が変わった。

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そして気がつくと
窓の向こうに海が見えた。黒海だ。

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不安と興奮が絶妙に混ざり合うこの感情。
グルジアの旅の最後の地。
ここはどんな場所なんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

バトゥミに
到着したのは

14時半だった。

降りた場所のすぐ側に
ロープウェイがあり、観覧車が見えた。

今まで山に囲まれたグルジアしか見ていなかったから、
海のある町は新鮮に思えた。
ずいぶんとお洒落な雰囲気だ。

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とりあえずバックパックを
背負ったまま海岸通りをぶらつく。

ビーチに沿うようにして公園が続いている。
あ~なんかのんびりしちゃうなぁ。

 

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っと、ちゃんとこの後の行動方針を立てないと!

だいたいこの街には2日くらいいれば十分かな。

そして次に向かうはいよいよトルコだ。
僕が行きたいと思っていた国の一つ。

歩いていると警察署が目に入ったので、
トルコへの行き方も訊いてみた。

だが、署内には誰一人も
トルコへの行き方を知らなかった。

職員のお兄さんは僕は警察署から少し離れた
ツーリストインフォメーションへと連れて行ってくれた。

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英語の話せるお姉さんが僕の対応をしてくれた。

バトゥミの街が海外からのツーリストに対して
開かれていることが分る。

なにやらトビリシ・スクエアから
15分おきに国境の町、サルピまで
マルシェが出てるというじゃないか。
20分の距離で、お値段なんと
1ラリ(58yen)ってのには驚きだ。

こりゃいつでも好きな時に
トルコに行けるってことだな。よしよし。

 

 

必要な情報を仕入れた僕は
そのままプラプラとバトゥミの町の散策を始めた。

ビーチに装用にして公園が続く。

おじいちゃんたちがチェスを興じている。

巨大なチェス盤もあり、実際に若い人たちが
そこでプレイしていた。

なんだか劇場版「世にも奇妙な物語」
こんな話でてきたな。

 

 

あ、昔の映画ね。

天才日本人チェスプレーヤーが
コンピューターに破れて落ちぶれるんだけど、
ある日ひょんなことから、
謎の老人とチェスをすることになるのね。
チェスの試合なんてやる気がなくても
どんどんチェスと現実がリンクしていくのさ。
そんなお話。鏡の国のアリスに似てるかも。

IMG_9680IMG_9684そして腹ごしらえっと。

 

 

 

僕がバトゥミに持った印象は
建物の持つ味のよさだ。

ここにはグルジアって感じが全くしない。
全然違うグルジアだ。

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初夏の気温の中、男の子が海パン姿で
出歩くのが目に入った。

海沿いの町はどこか人々を
開放的にするのかもしれない。
まわりの人々の表情はどこか明るく、
カワイイ女のコも多い。

フル装備のままバトゥミの町を歩き回った。

もちろんバックパックにサブバッグ、
両手にPenny Boardとギターを
持って歩いているわけだから、
あっちこっちに行けるわけじゃない。

すぐに汗をかいて、体が水分を求める。

一眼レフが壊れているので
iPhoneで写真を撮りながら町を歩いた。

 

 

Wi-Fiが使えるカフェを見つけて僕は中に入った。
3.15ラリ(183yen)のアメリカンコーヒーを頼んでテーブルにつく。

時々、ネットにかける時間の長さが
自分の旅を損ねてしまっているんじゃないかと考える。

毎日分の日記をくどくど書いて、
一体誰が得をすると言うのだ?

きっとそれは続けることの行為そのものが
大事なのかもしれない。

そりゃもちろんめんどくさい時の方が多いよ。
その日一日が充実しまくってると日記なんて書けない。

4日分も日記が書きたまってしまうと
もう放り投げたくなってしまう。

おっと!そんな泣き言はいいんだ。
やめるのは簡単だからね。
「や~めたっ!」って投げ出しちゃえば
それで終わりだもんね。

Wi-Fiがある環境下でやることと言ったら、
自分のブログの更新はもちろんのこと、
いつものように相棒に安否確認のメッセージを送り、
お決まりのFacebookのチェック。

お気に入りのブログを読んだり、
必要な分の情報収集をすることだ。

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外が涼しくなってきたころに
僕は再び町を散策した。

やることと言ったらもちろんバスキング。

この町はグルジアの他の町とは何かが違うはず!

だってヒルトンホテルとか
一流ホテルが建ってるんだぜ?(工事中だったけど)
今までのグルジアでの借りを返す時だ!

そんな下心を抱えフル装備で町を歩き回ったが、
バスキングにぴったしの場所なんて見つからない。

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人の流れがないのだ。

この町の人口そのものが少ないのかもしれない。
まだまだ発展途上の町なんだろう。
絶え間なく人の流れる場所は見つからなかった。

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町を歩き回ってヘトヘトになった僕は
結局スタート地点だったさっきの
カフェに戻ってきてしまった。

すぐ近くに大きな湖のある公園がある。
中には小さな遊園地もあり、人がいないわけでもない。

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海に向かって日が沈んでいった。

そのシチュエーションがどこか心に沁みた。
いいんだよ。唄いたい場所で好きな様に唄えば。

車の騒音に邪魔されることなく、
Martin Back Packerの音が響く。

自然とノレた。
それに合わせてわずかばかりのレスポンスも入った。

 

 

子供たちが人懐っこく
僕の演奏を聴いていてくれた。

僕が漫画家と名乗ると
(こういう時は分かりやすく「ペインター」って言う)
一人の女の子が「私の似顔絵を描いて!」と
リクエストしてきた。

メスティアからウシュグリへのヒッチハイクで
僕を乗せてくれたイスラエルのご家族も、
僕の拙い似顔絵をとてもよろこんでくれたのを思い出した。

僕の似顔絵ってその人に似ないんだよ。
けど、いっか♪

不公平にならないようにその場にいた4人に
ちゃんと似顔絵を描いてプレゼントした。

これも僕の立派な名刺だ。

ヤツらの年齢だったら
確実にごみになること請け合いなので、
しっかりと写真に撮ってデータを残しておく笑。

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そんな風にして時間を過ごすと、
辺りはすっかり暗くなった。

ガキんちょたちともバイバイする。

さてと、僕はー、

 

 

 

キャンプっしょ!

 

 

 

だってね!

この時間まで子供が外に出歩けて、
それでいてここの公園、
なんと犬の侵入禁止なんですよっ!
泊まるっきゃないでしょー!

だけど場所探しも大事だ。

ベンチで寝るのもいいけど、外から丸見えだしな。
公園をウロウロして見つけたのは
公衆トイレの裏の空き地。

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目の前にあるマンションとの間に
柵があるのがポイントだ!

ブルーシートとビニールひもを駆使して
簡易的なテント(のような物)を作る。

木にビニールひもを結びつけ、
もう一方はバックパックの丈夫に結びつける。
これでテントの背骨ができるわけだ。

ブルーシートを三角形にすると
足の部分がはみ出てしまうので、
そこにはビニール袋を敷いた。

足だけ外に出ている状態。

テントの内部にはギターを置くと
ちょうどいい重しになった。
これで三角形の形が作れる。

 

 

寝床が完成してもすぐには眠りにはつかない。

そこでじっと息を殺し、
この場所が寝ても安全な場所かを確認するのだ。

テント内部に身を横たえ、
しばらくは辺りを観察していたが何事も起こらなかった。
安心しかけた時、トイレの方から誰かがやってきた。
どうやら男のようだ。
こちらに気づいている気配はない。

この時間トイレは施錠されており、
トイレの裏の空き地が
立ちションスペースになっていたのだ。

おいおいマジかよ…。

てか女子トイレ側から
女の人がやって来た時には間髪入れず
「ハーイ!」とフレンドリーに声をかけちゃったよ。
驚いて引き返していったけどね(笑)

 

 

12時を回るとさすがに誰も来なくなった。

ウトウトしかけた時に人の気配がして、
テントから状態を起こした。

そこにはタバコをくわえた
50代の細身のおっちゃんの姿が。

緊張をほぐすためにあえてフレンドリーに
「ハーイ!」と声をかける。

おっちゃんはもちろんここに
立ちションしに来たのだが、親切にも
「こんなところでテント立ててたら
ションベンひっかけられるぞ!」と僕に教えてくれた。

うん。それがおっちゃんじゃなくて
僕は心からよかったと思ってるよ笑。

 

 

そして最後にやって来たのは
見回りの警察官のお兄さんだった。

時刻は深夜一時。
これで撤退を命じられたらマジクソダルいぞ…。

 

 

「何してるんだい?」

お兄さんが優しく尋ねる。怒っている様子はないぞ。

 

 

「キャンプです♪えっとー、
やっぱここで寝ちゃマズいっすか?」

「いやいや大丈夫だよ!
でも朝8時までにはここを片付けてくれよ?」

 

 

見回りのお兄さんは爽やかスマイルで
僕と握手するとその場から去って行った。

い、意外だ…。
地味に来訪者の多いトイレ裏。

警察が見回りにくるくらいだから、治安は問題ないな!

不安要素は去った。
だがすぐには寝付くことができなかった。

数は少ないがヤブ蚊がいる。

寝袋の中に体をうずめ、目の部分だけ外に出したが、
ヤツらが気になってしょうがない。

 

あ~…痒い。
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なんだかんだで治安いいし、僕はバトゥミをお勧めします!
泳げるしね。

もちろん宿を確保して荷物も管理できたらですけど、
フル装備の僕はもちろんただ眺めるだけです笑。

べ、べつに黒海なんてただ塩っからいだけじゃんすか!ねえ…???

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