「nudie jeans復活!」

1月18日/オーストラリア、メルボルン

 

 

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少し寝坊した。

僕が起きたころにはみんなはオフィスに顔を出していた。

顔を合わせると、「ミーティングルームの漫画は最高にクールだよ!」と言って握手を求めてきた。

 

実際僕は何か絵を完成させた後は、作品の上手くいかなかった箇所にだけ目がいくようになってしまう。絵が完成した直後に感じた満足感や達成感は一瞬しか続かない。仕事して確実に稼げない今の状況に甘んじるわけにはいかない。また次の作品を作り続けていかなければならないからね。

だからこうして何かしらのレスポンスがあって自分の残した作品に対する存在感のようなものを感じることができるのだ。かなり時間かけて描いたからね。ありがてえっす!

 

 

肝心のクライアントであるバレットはシドニーへ出張へでかけてしまったようだ。

オフィスのみんなは僕のことを知っているので「なんだ?あのホームレスは?」みたいなことにはならないが、今後の自分の身の振り方をはっきりさせておかなければならないだろう。

なんて真面目なことを書いているが、実際の僕はかなり不甲斐ないありさまだった。自分に割り当てられたオフィスの一室のテーブルについて、何かを待っている様子。

 

一応仕事は終わり、あとはギャラをもらうだけなのだとは伝えておいた。ギャラを受け取り次第、メルボルンを出発してシドニーを目指す旨を。

バレットの同僚は、彼に確認してみるよと笑顔で言った。どうやら今日もここに泊まることになりそうだ。

 

 

仕事の報酬は事前には決めていなかった。

そもそも路上で受けた話だし、ホワイトボードに漫画を描くなんて初めての経験だったからだ。一枚の漫画を完成させるのにどれだけ時間がかかるかなんてやってみなければ分からない。

それに僕は仕事を受ける方が優先だった。

先に金額を提示して「やっぱり、やめるよ」なんてなるのは嫌だったし、自分の作品に価値をつけないのは怠慢でもある。他人に自分の作品の価値を決めてもらうことに甘んじているのだ。まぁ、楽してるんだけど、値段が決まってない、好きなように決められるっていうのは、気軽さでもあるし、それがオーダーに繋がるとも考えている。もちろん路上でバスキングをやっている今だけだけどね。日本で漫画家として活動するならきっちしかっちし値段を決めなくちゃならないだろう。この話をするとよく相棒に怒られるんだよ。「お前、しっかりしろよ」ってね。

でも、僕はこのギャラを受け取るまでの待機の時間を前向きにとらえることにした。ここ数日間製作につきっきりだったし、日記も書き溜まっていたからだ。幸いWi-Fiも使える。最高じゃないか!

 

それに修理に出したnudie jeansを受け取りに行っていなかった。まず僕はジーンズの受け取りに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

オフィスの外に出ると、そこはムンムンとした温風が吹いていた。

オフィスワーカーを除いて、人々は軽くて涼しそうな服を身につけている。

自分でもオーストラリアに来るまでは信じられなかったのだが、現在ノーオーストラリアは夏の真っ盛り。日本とは真逆の気候だ。僕はトラムの車窓からのんびりと街の景色を眺めた。

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チャペルストリートの近くで下車すると、そのまま歩いてnudie jeansのコンセプトストアまで向かった。店に顔を出すと前回と同じスタッフが僕を迎えてくれた。

受け取ったジーンズはまるでクラッシュデニムとして売られているような状態で戻ってきた。何度もミシンで縫った箇所があり、自分では到底真似できないようなプロの技だった。これでまた同じジーンズで旅を続けられる。

僕はスタッフに礼を言ったが、これは彼らの仕事ではなかったようだ。レプリカデニムを作る職人によって修理されたのだという。このジーンズを直すのに七時間もかかったらしい。

 

店はセールのデニムが多く並べられていた。中には50%オフというものまであり、100AUドルで一本のジーンズが買えてしまうのだ。僕は試着までしたが、新しいジーンズを買うことはなかった。よくよく考えて、やっぱり今の僕には余分な服はいらないし、できる限りひとつの物を大事に使ってくことが僕のスタンスだからだ。

スタッフたちに何度もお礼を言って、僕はスワントンストリートへと戻った。

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ありがとねーーーー!さっそく別の箇所破けたけど!

 

 

 

 

 

 

オフィスに戻ると似顔絵を描き始めた。ここで働くクリスから受けたオーダーだ

写真をメールで送付してもらい、それを頼りに似顔絵を描いた。背景も描き込んで欲しいとのことだったので、不思議の国のアリスをチョイス。路上で似顔絵を描くよりも時間をかけた。いや、かけ過ぎたと言ってもいいだろう。こりゃあ似顔絵じゃなくてイラストだな。

イラストを渡すとクリスはとても喜んでくれた。そして50AUドルでそれを買ってくれた。うわっ!気前いいな!と喜んでしまったが、自信を持ってこれ以上の金額で売っていかなくちゃプロとしてダメなんだろう。

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受け取った50ドルとともに向かった先はダイソーだ。

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稼いだ金で画材を買うって俺は一体…笑。

 

 

そう。メルボルンには日本の100円ショップにあたるダイソーがあるのだ。ニュージーランドと同じく値段は250円くらいする。

手に入れたのは漫画用のスケッチブックと似顔絵用のスクラップブック。後者はニュージーランドで使ってからというもの、すっかり気に入ってしまった。あの茶色の紙は絵を引き立ててくれる。紙が薄いのが難点だが。

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帰り道に台湾出身の似顔絵を描いている女のコに会った

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チップを渡して写真を撮らせてもらい、少しお喋りをした。

彼女はちゃんとパーミッション(許可証)をとっていた。路上パフォーマーのほとんどが持っている椅子代わりのビールケース、装飾品のスケートボード、そして目の前に並べられた作品の数々。看板には「写真をとって、15分後に戻って来れば似顔絵が出来上がっています」と書かれていた。あぁ、そういうのもありだよね。でも、僕は 待たせる方が好きかな?適度にプレッシャーになるしね。

一日の客数はまちまちで、時には誰も来ない時もあるそうだ。やっぱりこの街はバスキングに向かないのかもしれない。稼げないわけじゃないけど。

 

 

今日は作業日にするはずだったけど、ヤボ用を片付けただけで終わってしまったな。シャワーも浴びたし問題なし!

 

果たして明日ギャラはもらえるのかな?

 

 

 

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!