世界一周42日目(8/9)
★
重慶からの列車は2時間遅れて
広州に到着した。
僕は合計24時間
列車に乗っていたことになる。
お金を浮かすために
ここまで全ての移動を
寝台のない
「硬座」
で移動してきた。
重たいバックパックは通路側の
座席の下に置くしかなく、
そのせいで毎回、
熟睡できないなかったけど、
(と言うのも、
備え付けのテーブルに突っ伏して
寝られるかどうかが硬座では
重要になってくるのだ
ほら、
図書館で机に突っ伏して
受験生たちが寝てるじゃん。
あんな感じ。)
そこには
いつも何かしらの
「出会い」があった。
長距離を座りっぱなしの
耐久レースみたいなしんどさは
あったにせよ、
それ以上の体験ができたと思う。
★★
広州駅の出口で
ある人と
待ち合わせをしていた。
この方とは
(本当だったら名前を書きたいのだが
「え〜！ちょっと嫌じゃないですか？」
とおっしゃっていたので
ここでは
ヤムチャさん)
とでも名付けておこうw。）
ロシアのウラジオストク、
オプティマムホステルで
たまたま僕のベッドの上に
やって来たのが
ヤムチャさんだったのだ。
ヤムチャさんは
ギシギシ言うベッドの上で
下段の僕に迷惑をかけないように
気を遣って動いていた印象を受けた。
ゆっくり動かれても
気になっちゃうんだけどね。
———————
「あれ？日本人ですか？」
「はい。
あっ！
ベッドのきしむ音、
全然気になさらないでくださいね」
「へっ？
何のことですか？」
———————
まあ、
ヤムチャさんとの出会いは
そんな感じだったわけだ。
出会ったのはロシアだったんだけど、
その後、何回かメールをいただき
僕は中国、東莞(とうかん)市にお住まいの
ヤムチャさんの御宅に泊めてもらう
ことになったのだ。
広州駅でご馳走になったヤムチャ。
マジで美味かったっす！
ありがとうございます!!
★★★
ヤムチャさんのご自宅のある
高層ビルの23階から
夜のネオンに彩られた
東莞の街が見える。
まさか地上を歩いていた
自分がこの場所に立つことができる
なんて思わなかった。
ビルの23階から
街を見下ろしたことってある？
なんだか
現実味の欠けた、
フィクショナルな世界が広がってる。
ここから見える景色は
リアルだけどリアルじゃない。
ただの景色としてそこにあるのだ。
そして
この建物に。
そしてあの建物にも。
何人もの人が
日々の暮らしを営んでいるのだ。
★★★★
僕が一番最初に読んだ
世界一周のブログ
「チェカマメロディ」。
ブロガーのmooneyさんは
「旅こそ最高の
『出会い系』
である」
と書いていた。
ちょっとアホっぽく聞こえるけど、
まさしくその通りだと思う。
3年前にインドで会った旅人と
Facebookで繋がっていたりする。
別にコンタクトがとれる必要性なんか
全くない。
その場限りの
人生の一コマで出会った人たちを
僕は今でも覚えている。
彼らは僕にはストーリーを与え、
僕は彼らにストーリーを与える。
……………………….
なにを書いてるんでしょうね。私は。
さっき久しぶりにビール飲んだから
頭がちょっとおかしいんでしょうね。
あっ、アタマがおかしいのは
いつものことか笑。
ネジが常時3本くらい緩んでますから。
………………………..
よし。シンプルに言おう。
「旅は出会いに
満ち溢れている！」
今まで
おれが生きてきた中で
間違いなく一番、
人と出会っている。
日本だと、
自分の世界から
あまり出ようとしなかった。
そんなに人と出会う必要性を
感じなかった。
でも、
そういうことじゃないぜ。
予想される結果より
偶然性にもたらされる
ことの素晴らしさ。
一日でバイバイする人もいれば、
ヤムチャさんみたいに
メールをくれて
再会を果たす人もいる。
その後、
僕たちの未来がどうなってくかは
分からないけど、
その一つ一つの出会いは
僕の中に溜まり、
溶けて、
自分の人生の一部となる。
………………………..
今日は
今まで出会った人に感謝を。
そして
これからの出会いに
胸踊らせてソファに横になろう。
7月29日にモンゴルから中国に入って
駆け抜けるように
ここまでやって来た。
文字通り「縦断」だ。
中国縦断の旅。
呼和浩特(フフホト)で出会った
セルビア人は言った
「15日で列車で中国を
縦断するなんて不可能だ！」
おいおい。
香港はもう目と鼻の先だぜ？
———————
———————
世界一周ブログランキングに
参戦しております。
いよいよ明日は香港突入です。
ノービザで15日間の滞在のリミットも
リセットです。
そして、
ヤムチャさんちの体重計乗ったら
凄いことになってました。
3、4キロ太ったのかな？
これは筋肉なのかな？
シミの世界一周、中国編は佳境ですが
同時に
「怒涛の減量編」
もスタートです。
太った漫画家なんてなりたくないぜ！
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