世界一周228日目(2/11)
漫画製作5日目。
目覚めると、
外に軽く食べに行くこともなく
4階の食堂に向かう。
紅茶でかじかんだ手を温めて、
ケーキをほおばりながら
10分くらいぼっと湖を眺めた後、
テスコ・ロータスのバッグから
漫画製作の道具を出して準備をする。
チョコレートの空き箱に詰まったペン類や
ポーチに入ったインク瓶。
緑色のカッターボードを敷いて
原稿用紙に向かうのだ。
『ここに何しに来たんだろう?』
と思わなくもない。
ネパールのポカラと言ったら、
まさにトレッキングだ。
バスで少し行けばいくつも
トレッキングするのに良い山があるみたいだ。
トレッキングから返ってきた人たちは
楽しそうに土産話をテーブルの上に広げる。
でも、これは旅に出る前から分かってたこと。
昔は人と違うことをやっていると
不安になっていたが、今は違う。
もう変化は恐れないぞ。
うヒョォおおおおおお!!!漫画描くの楽しぃいいいいぃいいい!!!
しゃぁあああ!!!背景背景背景ぃいいい!!!
てか人描きすぎて果てしねえぇえええ!!!ベタ果てしねえぇえええ!!!
たぶんこの日が
一番集中してたんじゃないかな?
途中でお昼休憩を挟んでも、
かなり持続して漫画が描けたと思う。
そして、宿に
面白いヤツがやって来た。
机に向かっていると、
関西なまりの声が聞こえる。
「ワヘイって言います。
平和の反対っす」
長身の体にエスニックな柄のパーカーに
タイダイのTシャツ。
味のあるジーンズに、ウエストポーチ、
コインケースやネックレスなど小物が効いてる。
ここまで自分のスタイルを持っているヤツに
旅に出てから初めて会った。
漫画を描いている僕からしてみたら
「描きてぇ」と思わずにはいられない。
世界最古の木管楽器である
「ディジェリドゥ」
を持ち歩くバスカーでもあった。
オーストラリアを6ヶ月旅して
武者修行したとかしないとか。
他にもインドに3回も行くほどのインド好き。
代々木公園のライブなどでは
ディジェリジュの演奏は聴いたことがあったが、
初めて生演奏を聴いた。
見ていて、話を聞いていて、面白い。
ワヘイくんのような自分の世界観を持ったヤツに
会えるのも日本人宿ならでは、旅ならではだ。
「よく『せわしないね』って
言われるんすよ♪」
と言い、宿に置いてある
アサラトを両手に持ち、リズムを刻む。
すべては僕の漫画に通じている。
土に染み込む水のように。
根を深く伸ばし、
大きな木が
上へ上へと成長していくのだ。
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「旅する漫画家」は僕しかいないと思ってたよ。
「バラナシにいました?」と訊くワヘイくん。
どうやらバラナシのレストランで僕のように
漫画を描いているヤツを見かけたそうだ。
まぁ、そりゃ、紙とペンさえあれば漫画は描けるよな。
まさか同業他者がいたとはね。負けてられません。
もちろん僕がやるべきことは漫画を描くこと!
ワヘイくんの様に自分の世界を体現してやるんだ!
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