「寝不足でヨルダンへ」

世界一周521日目(12/1)

 

 

12月

だというのに飛行機から出ると、
もわっとした温かい風が吹いた。

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シャトルバスに乗り、
空港に入ってすぐのカウンターで
チケットを航空券を提示すると、
朝ご飯がついきますよと空港のスタッフが言った。

 

 

ここはサウジアラビア、ジョッタ
トランジットで向かう先はヨルダンだ。

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一緒にいるのは
「旅する華道家」のリョータさんと、

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一ヶ月をかけて中東を回っている最中の
ミホちゃん(さん)だ。

(写真は掲載料が発生するので
純情可憐な女性をイメージしてもらおう)

 

 

 

 

モロッコからサウジアラビアまで来ることによって、
時差が3時間縮まった。

日本とは9時間あった時差が6時間になった。

今までずっと西に移動してきたけど、
僕は世界一周の旅路を3時間分
戻ったことになるのかもしれないな。

 

 

金属探知機の前ではブーツまで脱がなければ
ゲートを通過させてもらえなかった。

イスラム教のこの国では女性専用のゲートがあった。

 

 

 

 

トランジットでこの空港に滞在する時間は
リョータさんが3時間。僕たちが7時間だった。

空港のフロアには
夜中の三時だっていうのに多くの人がいた。

とりあえず座れる場所を見つけて腰かけると、
ポツポツと会話が始まった。

みんな疲れて眠るだろうと思っていたけど、
時差ボケみたいなものなのか、ち
っとも眠気を感じない。

 

 

リョータさんの8ヶ月の旅路の写真と
GoProで撮った映像を見せてもらったが、
リョータさんの友達の多さには驚いた。

移っている写真には
常に日本人以外の友達が移っていたし、
僕と同じ国を旅していながらも、
その国が全く違った国に思えた。

 

 

リョータさんは遊びの達人だと思う。

タイの水掛祭りで軽トラを貸し切ってワイワイする姿や、

アムステルダムの秘密基地みたいな
友達のオフィスで撮った写真。

ポルトガルで一週間行われた
フェスの映像に

思わず「うわぁ~」と声が漏れた。

 

 

きっと、欧米人のノリとほぼ一緒なんだろうな。

酒飲んで、踊って、語って、みんなブラザーみたいな。

それでいて、頭パッパラパー
じゃないんだってんだから魅力的だ。

 

 

もちろん、リョータさんがやっている
華道の写真も見せてもらった。

自分の持っていた生け花のイメージとはまるで違った。

あるもので、どう空間を演出するか。

何もない部分も作品の一部だという考えは、
日本人特有のものなのだと思う。

スプレーで着色した生け花の写真が
リョータさんのMacBookの背景だった。

 

 

この人は口先だけじゃない。

 

 

自分なんかよりも
もっとずっと先を行っている。
俺もまだまだだ。あ~、絵描きたい。

 

 

 

 

 

 

フライトの時間になって、
僕たちはゲート前までリョータさんを見送った。

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「誰かに見送られるなんて久しぶりだな」
とリョータさんはそう言って
エスカレーターを降りて行った。

 

 

 

残った僕たちはとりあえずテーブルに座った。

もうここからはいつも通り、
僕がミホちゃんに対してくだらないことを
ペチャクチャ話していただけだ。
何を話したかなんてロクに覚えていない。

ただ、「超眠い…」とか
しょうもないことを言って、
ミホちゃんがそれに笑っていたことくらいだ。

 

 

 

それでも寝ずに、フライトの時間を待った。

外が明るくなってくると、
空港の回りにはほ
とんど何もないことが分かった。

まさに砂漠の地。

サウジアラビアなんて世界一周で訪れる人、
ほとんどいないだろうな。

 

 

支給された朝ご飯を食べてまったりした。
僕はコーヒーが飲みたくてしょうがなかった。

時間ギリギリまでゲートがどこか分からないので、
ソワソワしながら何度も電子表示版を確認した。

ヨルダンへ向かう飛行機の中では、
機内食も食べずにまどろんでいた。

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ヨルダン

に入国するのに、日本人はビザはいらない。

 

 

「ビザ、40ジュディール(6,797yen)」

と書かれていた。
どれだけ日本のビザが万能なのかがよくわかる。

そんなことは知らずに
焦ってATMからお金をおろして、
イミグレーションのスタッフに
「日本人はビザいらないよー」と言われたのは
ここだけの話だ。

 

 

「アンマンのどこに泊まるんだ?」
という質問に対して、

「横の人と同じ場所に泊まります」と言ったら
すぐに通してもらえた。

反対に、ミホちゃんは
イミグレーションオフィサーの質問に
てこずっているようにも見えた。

 

 

 

 

アンマンの空港はたいして何も無いが、
Wi-Fiが使えたのはありがたかった。

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そこで最低限の情報収集だけした。

街の中心地へ向かうには
空港から黄色のバスが出ているとのことだった。

バスに乗るのに切符が要るとのことだったので、
空港の外にあるブースで買おうと思ったのだが、
中のおっちゃんが言ってきたのは
二倍の金額だった。

 

 

情報は1年前のもの。

そんなすぐに値段が上がるものなのか?

 

 

いや、違うな。

 

 

コイツ、
嘘ついている顔してるもん。

 

 

 

念のため、バスの運転手に
値段を訊いてみると、3.5ディナール(595yen)で
市内の終点のムジャンマ・シャマーリーという
バスターミナルまで行けるとのことだった。

ほらな!

 

 

 

この先、アラブのみなさんと
こんなやり取りばっかりしなくちゃいけないと考えると、
気が重くなった。

ミホちゃんは今日はアンマンには滞在せずに、
キャンドルでライトアップされた
ペトラ遺跡を観に行くそうだ。

うっは~。めちゃくちゃ強行軍。

10日後にエジプトから日本に帰るチケットを
もう取ってしまっているらしい。

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終点まで行かずにミホちゃんは途中で降りた。

僕はボヤボヤする頭で彼女に手を振った。

 

 

あぁ、また一人か…。

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アンマン

は建物が茶色のものばかりで、
どこか砂っぽかった。

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ムジャンマ・シャマーリーでバスを降りると、
タクシーの運転手たちが声をかけてきたが、
僕はバスに乗ることにした。

中にはふっかけてくるヤツや
でたらめを言うヤツもいるが、
何人も人に訊きまくっていれば、
正確な情報が見えてくる。

ってか、思っていたほど
嘘ついてこないなぁ。

 

 

 

 

 

教えてもらったバスに乗った。

料金は0.5ディナール(85yen)。

やっぱりローカルな乗り物は安いね。

 

 

 

 

 

ここでは
「コーダ・ホテル」
に泊まろうと思う。

別名マンスール・ホテル

 

 

僕は「コウダ」さんのことをよく知らない。
彼が生きていた当時はという意味では。

もう少し歳上の人に会うと
「あの時は凄かったよ」みたいに、
何が起こったかを聞かせてくれたりする。

まぁ、これは僕の日記に書くことじゃない。
僕も彼のことは知っているよということ。

 

 

 

 

 

バスの中で寝落ちした。

宿の近くの地名は教えておいたから、
そこに着けば起こしてもらえるだろうと思ったが、
僕はしっかり終点まで運ばれてしまった。

やれやれと言った感じでバスを降りる。

マップアプリで確認すると
2kmくらいだったので歩いた。

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交通量の多い道路に排気ガス。

砂煙に茶色い建物。

そこにモロッコのような親しみやすさはない。

いや、モロッコの観光地以外は
こうだったのかもしれない。僕が知らないだけだ。

僕がバックパックを背負っている姿を見て、
何度かタクシーがクラクションを鳴らす。
僕は愛想笑いを浮かべてそれを断った。

 

 

途中で飲んだコーヒーは、
今まで飲んだどのコーヒーよりも
ダントツで不味かった。

あれは名前は同じでも別の飲み物だなよ。

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夕日の中をスタスタと歩く。

少し離れた場所から見る街の中心地は、
ごちゃごちゃしていて、ひしめきあっていて、
人口過密なことが一目で分かった。

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1時間くらいかけてマンスールホテルまで歩き、
チェックインをした。

一泊4ディナール(680yen)。
モロッコより安いな。

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カルタさんのウォールペイントすげー!

 

 

 

僕が案内された109号室のドミトリーには
僕しか宿泊客がいなかった。

さっきレセプションで
日本人のお兄さんを二人見たから、
おっちゃんが気を遣ってくれたんだろう。

シャワーは温水だったが、勢いが弱くて、
長い髪を洗うのに手こずった。

 

外には
「水は貴重なので無駄使いしないでください」
と張り紙がしてあった。

 

 

 

 

 

晩ご飯はそこら辺の
食堂で安いものを食べた。

食べ物はそこまで高くないなヨルダンは。

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しばらくすると、
カップルの中国人バックパッカーが
109号室にやって来た。

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中国人の旅人には好感が持てる。

彼らの話を訊くと、成都からヒッチハイクで出発し、
陸路でパキスタンやアフガニスタンを通過してきたらしい。

さすがに治安の悪いアフガニスタンでは
バスを使ったと言っていたが、
かなり根性のある二人組だった。

僕がヨルダンの入国にビザが
いらないことを知るとうらやましがっていた。

「状況は改善されているから、
きっと行ける国が増えるよ」

と僕は彼らを元気づけた。

 

 

ヨルダンか…。

僕が観たいのはペトラ遺跡くらいかな。

だけど、ここに来た目的の一番は

 

 

 

イスラエルに行くことだ。

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