「ラスタ・ヴレッジのある町へ」

世界一周583日目(2/1)

 

 

「シャシャマネ」

という名前を知ったのは、
ゴンダールからアディスバベバに行くバスの中で会った
ラスタマンが僕にこの町を勧めてくれたからだ。

 

 

 

ギターを持って旅していると、
「ラスタ」の文化に触れる時がある。

僕はボブ・マーリーの曲を
ひとつも演奏することはできないけれど、

世界中にはレゲエ、
というかボブ・マーリーが大好きなヤツらが沢山いて、
ソイツらから「何か弾けないの?」って尋ねられる時もある。

 

 

そういう折に触れてはYouTubeで彼のライブ映像を見たりして、
なんとなく彼らが好きな”空気感”というのを理解して来たつもりだ。

あのピースフルでゆるい感じ。
みんなLOVE(ラブ)で繋がれたら世界は平和になれるじゃん?
っていう考えは、簡単なように思えてけっこう難しい。

 

 

ラスタの文化に多かれ少なかれ
染まっている人間を見分けるのはあまり難しくない。

見た目から入る彼らはドレッドヘアーだったり、
あるいは服装だったり、食事にこだわっていたり、
マリファナを愛してやまなかったり、
みな一様に音楽が好きだからである。

そういう人たちに会うことによって、
僕も「ラスタ(ファリズム)」のカルチャーに何度か触れてきた。

 

 

 

 

 

 

これから僕が向かうシャシャマネという町には

「ラスタビレッジ」

というのがあるらしい。一体どんな場所なのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起きた

のは10時過ぎだった。

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僕の今いるブタジラの町から
シャシャマネまでの距離はそう遠くはない。

いつも始発バスで5時前に
起きなければならなかったのを考えると、
今日の移動の行程はかなり楽だ。

寝坊することほど贅沢なことって
ないんじゃないかって最近よく思う。

 

 

 

のろのろとパッキングを済ませると、宿の人に鍵を返した。

そして宿のすぐ前に出ている露店で
目覚めのコーヒーを地元のおっちゃんたちと一緒に飲む。
3ブル(17yen)。

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バスターミナルは宿のすぐそばにあるので嬉しい限りだ。

ヨーロッパにいた時はヒッチハイクのポイントを求めて
わざわざバスに乗らなければならなかったことを考えると、
エチオピアの移動はーーーー、

 

 

 

 

楽でもないな。

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徒歩2分のバスターミナルに着くと、
僕はシャシャマネ行きのバスに乗り込んだ。
乗客がある程度に満ちるまで中で待機となる。

僕は席についてジャック・ケルアックの
On the Road(邦題「路上」)」を開いた。

相棒のまおくんがドイツに来た時に頼んで
持って来てもらったヤツだ。

大学生の時、購買で見つけて、
『あ!なんかカッコいいじゃん!』
とCDのジャケ買いに近いノリで買ったのはいいけど、
最初は全く内容が頭に入ってこなかった。

訳書を読んで、映画も観て、
そしてようやく今、頭に内容が入ってくるようになった。

100%の理解にはまだまだほど遠いけど、
あぁ、そのページに何が書かれているのか
半分以上は分かるようになってきたと思う。

英語を読む上での”リズム”みたいなのも
つかめてきたのかもしれない。

 

 

 

 

バスのエンジンがかかり、車が揺れ始めると僕は本を閉じた。

シャシャマネまで行くのには60ブル(347yen)かかった。

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途中のZiwayという町を経由して、バスは走った。

地図上では細い道が伸びていたので悪路かと思いきや、
全体の行程としては全て舗装されたコンクリートの道だった。

3年前の他の人のブログにはここら辺の道は
悪路だと書いてあったが、どうやらここ数年で
道路の整備が行われたらしかった。

 

 

バスの中では相変わらずエチオピア人に
チャンプルされた状況だった。

僕は外国人の目線から彼らの生活なりを覗くのが大好きだ。

バスに乗っていると、時々レモンを持っている人がいる。

このバスにもレモンを持ったお兄さんがいた。

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どうやらあれは酔い止めらしいのだが、
車に酔った状況でレモンの匂いを嗅いだら
逆に吐いてしまわないのだろうか?

そう思うのは僕だけだろうか?

 

 

また、

「エチオピアでは走行中の
車の窓を開けると悪魔が入ってくる」

というまことしやかな噂も耳にしたが、
今のところそのように信じている人には
お目にかかったことはない。

特に問題なくバスの窓を開けられるが、
砂煙の多いところで咳が出るくらいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして

今回もバスの旅を楽しみ、
シャシャマネについたのは14時だった。

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ここでもチップ狙いの役職不明のヤツらが
僕を囲んで好き勝手にわめき散らかし、
勝手に僕の荷物を触ろうとする。

 

 

こっちも今禁煙始めたばっかりで
イライラしとんねん!

うっせ!お前らあっち行け!

 

 

とばかりには言いませんが、
「あー、はいはい分かったからどっか行って」
とスタスタとその場を切り抜けた。

今回は町の中心地にはバスターミナルはなかった。

 

 

 

そして、僕は今手持ちのお金がほとんどなかった

どこか銀行に行ってお金をおろしておきたい。

この国では、ビザカードやマスターカードなんか
外資系のクレジットカードを使うことはできるのだが、
小さな町だとATMがこれらの会社に対応していない場合がある。

 

 

 

僕は不安だった。

こんな「ラスタ村」とか言っているような
ピースな場所にあるATMで果たしてお金がおろせるのだろうかと。

 

 

町の中心地へ向かって歩いていると、
欧米人の好きそうなリッチなホテルを発見してた。

スタッフに
「ここら辺にマスターカードが使えるATMってありますか?」
と尋ねると、大雑把な方向だけ教えてくれた。

 

 

 

 

 

町の中心地までは2kmほどの距離だった。

僕はひとまず近くの小さなカフェでコーヒーを注文した。

ここでも3ブルだ。
大体共通みたいだね。ローカルの価格っていうのは。

 

 

お店のおばさんはとても感じのいい人で、
息子さんと思われる少年がせっせとお店の外で食器を洗っていた。

外のベンチには4人ほどのお客さんがおり、
そのうちの一人は英語が喋れた。

 

 

「なんでエチオピアに来たんだい?」

「まぁ、分かりやすく言うとツアーですけど、
やっぱりコーヒーを飲むことですかね?」

「ははは。エチオピアのコーヒーは美味しいだろう?
だってオーガニックだからね」

 

 

今では時代の先端、お洒落な感じがする「オーガニック」だが、
農薬なんて使わない自然と寄り添った農法で作られた食べ物であれば
なんだってオーガニックだ。

そもそも、これは新しいことでもなんでもない。

昔から美味しいものを作って来た。ただそれだけのことだ。

 

 

以前インドを旅した時、そこで会った日本人の方が
「インドの野菜はオーガニックだからね。
言ってしまえば売られているものはみんな新鮮だよ」
と言っていた。

そう言われれば確かに、そうなのかもしれない。

僕はそのとき、インドで売られている野菜を思い浮かべたが、
排気ガスや砂煙、それに雑踏にまみれて売られる野菜は
どうもフレッシュな感じがしなかった。

 

 

 

カフェの美味しいコーヒーのお礼に
僕はギターの弾き語りで二曲ほど疲労した。

最近は宿の個室で唄うことが多かったので、
野外で声が響かない環境で唄うとまた、違う感じがした。

 

 

小さなカフェはすぐに人が集まった。

「ナイスミュージック!」なんて言葉をかけてくれる人もいた。
ラスタビレッジがある町は音楽に寛容なのかもしれない。

お店の人も一曲目は楽しんでくれたみたいだが、
これはどう考えても仕事の邪魔だった。

 

 

その気配を察知して、僕はお開きにした。

お礼を言ってATM探しを再会した。

 

 

 

 

ATMは町の中心地にあった。

念のため警備の人にここでマスターカードが使えるか
確認してお金をおろした。

エチオピアは小銭がほとんどなく、
1ブル札に至まで流通しているお金はほとんど紙幣だ。

そして、そのどれも紙幣の持つ価値が
低ければ低いほど”手垢”ににまみれている。

 

 

だが、ATMから出て来た紙幣は全て「ピン札」だった。

お金に皺ひとつついていない。
10ブル札にしてもそれ以上の価値があるように思えた。

 

 

 

 

 

お金をおろした後は宿探しだった。

事前に調べておいた情報によると、
ここの宿はそこまで安くはないらしい。

マップアプリを見ながらどうしたものかと考えていると、
客引きのお兄さんが声をかけてきた。

 

 

彼についていってみると、
そこはまたしてもレストランだった。

テーブル席の隣りに細い通路があり、
一見人が泊まれるのか分からないような部屋が
いくつか連なっていた。

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え?ここ宿なんですか?

 

 

 

看板には英語表記でホテルなどとは書かれていない。
ほんとうに個人的に知っているという感じ。

そしてお値段がなんと前回を下回る
60ブル(347yen)。

すぐに今日と明日分の宿代を支払っておいた。

まぁ、ここでもシャワーはないんだけど、それは仕方ねーか…。
あれ?今日で風呂なし何日目だっけ?

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ここまで宿の値段が安いと、泥棒でもでそうな気がした。

だが、部屋の外には管理人さんのような
おじちゃんがいつも椅子に座っていた。

部屋はドアと小さな窓がひとつづつ。電源はある。
Wi-Fiはもちろんなし。トイレはなんとか大丈夫そう。

まぁ、レストランのスピーカーからは、
スポーツ中継かなんかが大音量で流れているため、
部屋の中にいてもそれがくぐもった音で聞こえるのが難点だったが、
そこは我慢しよう。なんてったって安宿なのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスタ村

へは明日行くことにした。

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近くのWi-Fiが入るレストランで
10ブル(59yen)のコーヒーを注文した。

Wi-FiはFacebookを開くのもやっとのスピードで
またしてもブログの更新など、
とてもじゃないができそうになかった。

そこで日が沈むまでノートに漫画を描き、
トイレに行っている間に僕の席が奪われてしまったので、
僕はそのレストランを後にした。

 

 

 

 

シャシャマネの町にはここ以外にも
いくつかしっかりしたカフェがあった。
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暗がりから首だけが見えて驚いた。

 

 

 

2階に位置するカフェは、
値段はエチオピアにしては安くはなかったが、

しっかりしたテーブルに、
美味しくてたっぷりと量の入ったアボガド・ジュースと
想像以上に食べ応えのあるエッグ・サンドイッチがあった。
これで45ブル(265yen)だからけっこうお得なんじゃないだろうか?

唯一の残念だった点は
店員さんがみなそろって無愛想だということだけだった。

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22時前に宿に戻った。

地方都市はほとんど街灯もないので、
暗いことには変わりないが、治安が悪いというわけでもなさそうだ。

ベッドの上でカタカタとキーボードを叩き、
一本日記を書き上げると、僕はベッドの上に寝袋を敷いた。

 

 

体が痒くならなかったのが驚きだ。この安さなのに。

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う~む。日記ってさぁ、
まとまった「書く時間」ってのが僕には必要みたいです。

一本書いた後に『あ~もうこれ以上書けねぇ…眠い。寝よう!』
ってなる時もあれば、まとめて二三本書ける時もある。

お腹減りました。でも外は治安悪いみたいです。

夜明け前の5時52分です。

 
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