「お姉さんと猿のポソレ」

世界一752日目(7/21)

 

 

お姉さんとお食事だなんてマジで緊張する!

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ブログを読んでくだすっているというMaoriさんから
ランチのお誘いを頂いたのはここに来て二日後のことだった。

そのとき僕は「なお」というキャラクターを書いていたので、
「Naori」だと勘違いしていた。
『やべ~~~!なおからメッセージ来たヨ!何この偶然』って。

僕がメキシコのブログを書いていたこともあったのだろうが、
こんなクドクドしたブログを読んでくれているだなんて嬉しい限りだ。

 

 

きっと僕には旅の面白いトークが
求められているに違いない。

何を話そうか?でも一方的なマシンガントークじゃ引かれるだろうし、
僕だって向こうの話しが聴きたい。Maoriさんはメキシコシティ在住のようだ。

まぁ、ライブなんて生ものだし、その場の即興に任せるとしよう。

 

 

僕はブロガーとして相手に要求される期待に
応えられるのか少し不安だった。
なんならYouTubeでトーク番組を見て研究したくらいだ。

 

 

 

ここはメキシコシティ、日本人宿「ぺんしょん・あみ~ご」
只今滞在8日目

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12時半になると僕は宿を出た。

レボルシオン駅からメトロに乗り、
タクバで乗り換え、ポランコまで行った。

前回もここには来ていたので、迷うことなく着くことができた。

 

 

待ち合わせの時間まで一時間半もあったので、
試しに長く伸びる駅にエスカレーターの下でギターを弾いたが
開始早々ストップがかかった。ですよね。
やっぱりポランコはギター向きじゃないかぁ。

 

 

 

待ち合わせにしているメトロからすぐ出た場所にあるスーパーの前に
30分前には到着していた。

もちろんそこにはMaoriさんの姿はなかった。

iPhoneにダウンロードした
マサトさんの電子書籍を読みながら時間をつぶした。

5分前を切った時に
Maoriさんが現れなかった時は

一瞬担がれたのかとさえ思った。

そしていつも日本で待ち合わせをすると
必ずと言っていいほど遅刻してくる相棒のことを思い出してた。

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やはり僕は待たされる宿命なのだろう。

だが僕は「待たされること」に対して
プライドのようなものさえ持っている。
先にくることに対しての優越感!おれ、先に待ってたもんね!

Maorisさんは時間ぴったしに僕の背後から声をかけてきた。

 

 

 

「うぉっ!びっくりした!」

「あぁ、遅れてすみません」

時間を見るとじゃすと15時。

 

 

「いやいや、ぴったしじゃないですか?」

「えっと、メキシコ料理って言ってたんですけど、
やっぱり日本料理でもいいですか?」

「ごちそうしていただけるなら何でもオッケーっす♪」

 

 

日本食のレストランまでは歩いて向かった。

Maoriさんはとても話しやすく、
なんだか初対面と言った感じがしない。
最初は緊張していた僕だったが、そんな緊張もすぐに忘れてしまった。

 

 

所得の高い人が集まるポランコ地区だけあり、
そこには日本語で書かれてた看板があった。

内装は日本の居酒屋と言った感じ。
照明はいくらか薄暗く、カウンター席なんかもある。

中では日本風の服を着た職人とシャツに
パンツ姿のホールスタッフに別れている。

 

 

テーブル席に着くと、メニューがやって来た。
日本語でうどんや丼物、定食などが並んでいる。
見ているだけでよだれが出てきた。

エセベジタリアンの僕が注文したのは
「やさいうどん」とコロナのビール。

小さいサイズでいいと言ったのに、
Maoriさんは大きいサイズに変更してくれた。ざっす☆

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「カンパ〜〜〜イ!!」

 

 

 

まず最初に運ばれてきたのは
小さな小鉢に盛られた野菜の漬け物だった。
大根と人参が千切りになってちょこんと盛られている。

この時の僕はもうぺちゃくちゃとかなり乗っていた。
話し6割、食事3割のペースだったろう。

いくらブログを読んでくれていると言っても
僕はその人がブログを読んでいない体で話す。

忘備録として書いてあるものに
「読んでるでしょ?」と言った前提で話したくはない。

今日で会うのが初めてなのに、相手は僕のしてきた旅を知っている。
それがどこまでなのかは分からない。

メキシコでヒッチハイクした話をすると
「それ、読んでたよ♪」と言ってくれた。

なんかこそばゆい(笑)

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う、う、うどんだっっ!!!

 

 

 

もちろんMaoriさんの話を聞くのも僕は忘れなかった。
腕時計をしていたらタイムキーパーをしていただろう。
そういうところは割ときっちりしているのだ。

 

 

Maoriさんがメキシコに住む前に
やって来たのはホンジュラスだった

そこで青年海外協力隊の一員として二年間活動した後、
メキシコにやって来たらしい。
ここで暮らすことはすんなり自分の中に浮かんだ考えらしい。

こちらではメイシコで有名な私立学校の幼稚園の先生をしているそうだ。
そこはなんでもメキシコの行きたい私立学校ランキングの
一位になったそうで高校までの続いている。

幼稚園ではこちらに暮らす日本人の子供とメキシコ人の子供の両方を
相手にしているそうだ。

 

 

 

「メキシコの子と日本の子ってやっぱ違うもんです?」

うどんをすすりながら僕が尋ねる。

 

 

「違うねぇ~」

「どんな風に?」

「そうね。分かりやすいのはお遊戯会とかかな?
日本の子はねしっかり練習するんだけど、
本番でミスをしちゃうんだよね。
反対にメキシコの子は練習とか真面目にやらないのに、
本番はバシっとキメる」

「それ、「勉強しなくてもテストできる」みたいなヤツじゃないですか!
高校にもそんなヤツいたなぁ..」

 

 

Maoriさんが日本をから中米に移り住んで5年になるそうだ。
日常会話のほとんどはスペイン語。
注文する時もペラペラと淀みなくウェイターと会話していた。

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ちなみに今スペインのあちこちでミニオンズを見かけます。
これ、水やると頭から草が生えてくるヤツ。

 

 

 

これだけ流暢にスペイン語が話せるのは
ずばりMaoriさんのご主人はメキシコ人のボーカリストだからだろう。
きっと発音もはっきりしているに違いない!

生徒にボーカルの指導をすれば、
自らバンドで歌うこともあるそうだ。かなり忙しいという。

メキシコには結婚式やパーティでのボーカル(バンド)の需要があるそうだ。
ご主人はポンチョさんと言う名前らしいのだが(やだ、カワイイ♪)、

風邪を引いていてたとしても歌声は変わらないというプロらしい。
あぁ、できることなら声を枯らさないで歌う仕方を教えて欲しいもんだな。

 

 

いつの間にか、やさいうどんとMaoriさんの頼んだ定食が運ばれてきたが、
僕はトークに集中した。

この勢いが一発限りなのは分かっている。
トークが一番アツイのは出会った時だ。

その勢いを失わすことなく、
喋れるのが芸能人やアーティスト、プロだと思う。ラジオのDJとかね。
原稿あるにしても淀みないよなぁ。

思い出すかのようにうどんをすすった。
胃袋にじんわり沁みる易しい味付けだった…。日本食…。

 

 

 

 

 

二軒目はカフェへと移動した。

店内に豆を焙煎する機械が置いてあり、いい豆を使っているようだ。

アメリカーノは濃く、一人で来たのであれば
一杯で数時間は粘れるであろうしろものだった。

ただウェイターがしっかり仕事をしているので、
飲みかけのコーヒーが下げられないように死守しなければならないだろう。
それに値段も安くはない。

 

 

先ほどのトークの続けるようにまた話し始めた。

そしてこのまま行けば話しだけで終ってしまうのが予想できたので、
僕は頃合いを見てギターケースからスケッチブックを取り出した。
今日のために色鉛筆も持ってきている。

 

 

「よーし。じゃあ似顔絵描きまーす。カシュッ!」

iPhoneで写真を撮り、あとはスケッチブックに向かう。
カフェのテーブルは絵を描くのには少し低くかった。

それに日本人相手に描くというのも僕を緊張させた。
いつもは外国人相手だし、外で描いているので比較的気が楽だ。
即興を意識しているのもある。

いや!手を抜いているわけじゃないですよ!

 

 

だが、今は描く時間があって、僕は「旅する漫画家」としてここにいる。

久しぶりにペンが迷った。似顔絵に色を塗るのも始めてだった。
アメリカで買った12色の色鉛筆。
初めての試みに完成図が思い描けない。

 

 

出来上がった物はやさしい色合いの絵になった。
それをプレゼントするとMaoriさんは喜んでくれた。

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「あ!思い出した!
そういえばクマのぬいぐるみなくしたってブログに書いてたよね?」

 

 

ハンドバッグから出されたのは二匹の猿のぬいぐるみ

当然のサプライズに思わず声が大きくなる。

 

 

「じゃ、じゃあ旅で汚したいのでこっちで!」

選んだの白の体に顔のまわりに紫の毛が生えた猿。

 

 

「名前つけてくださいよ!」

「え?う~~~~ん…」

「じゃあ好きなメキシコの食べ物ってなんです?」

「ポソレ?」

「それで!」

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これからよろしくポソレ!

 

 

そんなわけで僕に新しい相棒が増えた。

メキシコからやって来た猿のポソネ。
まずはメキシコの色んなところに行こう。南米も見ようぜ♪

 

 

今度はどこにも行かないようにサブバッグにしっかりと結びつけた。
ちゃんと手に紐がついているのがいい。
ちょっと束縛されているっぽいけど…。

 

 

 

 

Maoriさんオススメのベーカリーがあるとのことで
今日の〆(シメ)はそこへ向かうことにした。

インスルヘンテス駅の近くにあり、
韓国人がオーナーというそのベーカリーには
しっかり焼き上がったパンが並べられていた。

 

 

 

僕もパンを買おうと小銭袋を出すと、
「いいよ。わたしが買ってあげるよ」と
ささっとお会計を済ませてしまうところがお姉さんだ。

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ざっす☆

 

 

 

その頃はちょうど帰宅ラッシュの時間だった。
先ほど駅を出た時にギターの弾き語りを見た。

また同じポジションに戻ってみると、
ちょうどそのバスカーが自転車を押して帰って行くところだった。

同じポジションでギターを鳴らす。
歩いている人が多いので音があまり反響しない。

声を張って唄い、正直音が届いているのだがわからなかったけど、
まぁ、僕のアホっぷりを話すいいネタを提供できたのではないかと思う。
30分ちょっとでアガリは100ペソ(800yen)。あ、意外にいってた。

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まだ時間もあったのでMaoriさんとお別れする前に
場所を移動しようかと思った。

チケットを買おうとすると、
「これあげるよ」とスッとチケットが渡される。

お姉さんっっっ!!!

 

 

 

「だって、あれに並びたくないでしょ?」

売り場の前には帰宅ラッシュの長蛇の列が出来ていた

そしてメトロそのものもひどかった。
日本の通勤ラッシュと同じくらいの量の人間が車両に詰め込まれていた。

 

 

メキシコのメトロには「女性専用者車両」がある。
僕も髪が長いのでそちらに紛れ込もうと思ったのだが、
親切なおばさんがそのことを注意してくれた。ははは…。

 

 

電車に乗るには4回分もやってきた電車を
やり過ごさなければならなかった。

やっと乗り込めたとしても、満員であることにはかわりない。

自分の降りる駅に着くと、人垣にアタックするように体を押し込んでいく。
あまり日本の用に降りる人をまずは優先するというのがここにはない。
みな満員電車に体をねじ込むことに躍起になっている。

 

 

「ペルミッソ~~!ペルミッソ~~~!!!」

そう叫んでなんとか外に這い出ようとする。人の壁が行く手を阻む。

気を効かせた後ろにいる誰が僕の体をぐいぐい押す。

 

 

「そ、それじゃあ!今日はありがとうございました!」

「はーい」

 

 

小さなMaoriさんの手だけが見えた。
家まで満員に乗せてしまったようで少し申し訳ない気持ちがした。

どうかご無事で!

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帰宅ラッシュはあまりにもすごく、
とてもじゃないが地下道で歌える雰囲気じゃなかった。

僕は諦めイダルゴ駅から歩いて宿まで戻った。

 

 

ギターケースを留めていた洗濯バサミと
自己紹介の看板がなくなっていた。

それくらいメキシコのラッシュの電車はキツかった。
もう降りたときにギャグ過ぎて笑けてくるくらいだ。

 

 

宿で日記でも書こうかと思ったのだが、パソコンの調子が悪かった。
Wi-Fiが今日は入らない。やっぱり修理に出す必要があるだろ。

 

 

宿に置かれたDVDを観ようとしたが、
何枚かはMacでは読み込めなかった。

代わりにジム・キャリーの「イエスマン」を観た。

あんな風に劇的人生を変えたら面白いだろうな。

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