「入店はフル装備」

世界一周352日目(6/16)

 

朝日は僕のことを
待ってくれない。

何回も書くけど、トルコの朝は早いんだ。
4時過ぎには太陽が昇ってきやがる。

そして6時の日光が僕のことを叩き起こす。待ったなしだ。

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今寝ている場所は綺麗過ぎる公園の絶妙なポジション。

この公園はごみ箱がないくらい綺麗で
(よく見るとポイ捨て去れているんだけど)、
深夜帯でもスプリンクラーが作動しているくらいだ。
おかげでここまで辿り着くのに苦労したよ。

ちょうど公園の隣りに工事現場がある無機質な鉄のフェンスが
工事現場を囲っており、その工事現場と隣接した
公園の少し高い絶妙なポジション、そこが僕の寝床だ。

 

 

二度寝できないくらいに太陽が僕を照りつけてくると、
僕はそこから引き上げざる得なかった。

寝袋をたたんでバックパックに押し込むと、
近くの水場まで髪を洗いに行った。

 

 

変なもんだ。

もう朝っぱらだっていうのに、全然人が出歩いていないというのは。

おかげで人目を気にせず思う存分に髪を洗うことができるよ。

ま、人がいても髪洗うんですけどね!

ウルファ暑いから、水道水が気持ちいいぜ~!

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毎日洗濯というわけではないけど、Tシャツもすすいでおく。
これで臭いは防げるんだからね!

ちなみにもう一歩ホームレス度がアップすると、
水を含ませたTシャツで上半身を拭って汚れを落とすことができる。

どっちにしろTシャツは汚れてんだ。
気になるようなら石けんで泡立ててもみ洗いしちゃえばいいさ。

 

 

まぁ、そんな風にして僕の快適なホームレス生活は始まるわけさ。

まさかトルコに来てホー、じゃなかった。
キャンプ生活
できるとは思わなかったからね!

 

 

 

 

 

 

さて、

髪を洗ってさっぱりしたのはいいが、
朝早い時間だとどこもお店が開いていないのが困った物だ。

ほとんどの時間を「外」で使うのにはまだ慣れていない。
どうしても手持ちぶたさな時間ができてしまう。

 

 

運良く開店(準備)してたお店に入ることができた。

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おっちゃんに英語は通じなかったけど、ジェスチャーを駆使して、
ケバブに使うパンに4種類のジャムをつけてもらう。

う~ん、朝からちょっと贅沢。これで4リラ(190yen)かな。

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もてあました時間でボロボロになったギターケースも修理する。

こないだマルディンの仕立て屋さんで
糸をもらっておいたのがさっそく役に立った。

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おっと、

そろそろカフェがオープンした時間かな?

大型ショッピングモール「Piazza」のオープン時間は
10時だけど、いきつけのカフェは
それよりも早くオープンするんだ。

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もちろん入店はフル装備。

 

 

お店のスタッフからしてみたら

『なんでコイツ、わざわざこんな荷物で店に来てんだ?!』

って頭をひねっていることだろう。

だって、うちがないんだ。てか歩くうちだもん。

 

 

普通だったら、厄介な客が来たなというところだが、
ここのスタッフは僕が前世で
彼らの命を救ってやったんじゃないかってくらい
僕によくしてくれる。

 

電源の確保できるテーブルについて
レモネードをオーダーしてお金を払おうとすると、
カフェのマネージャーさんは僕からお金を受け取ろうとしなかった。

「トゥシュクアデレム!あざっす!」
と言って僕は漫画製作に入った。

 

 

いつもくどくどくどくどその日の日記を書いているけど、
こっからはほんとうに漫画しか描いていない。

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途中、カフェのスタッフたちにお願いされて
似顔絵を描いたりはしたけどね。

僕が漫画を描いている間、マネージャーは何回も僕に
チャイをごちそうしてくれた。
僕がこの日払った分のお金と言えば、途中で食べたパンとかだ。

トイレに行く際もそこまで気を遣わなくてもいい。

貴重品の入っているサブバッグを持って
最低限の防犯対策をすればオッケー。

 

 

それにしても、なんでここのカフェは
僕を受け入れてくれたのだろう?

分かっていることと言えば、ここのマネージャーさんは
トルコ人ではなくクルド人ということだった。

「ビジ!アポ!」

と両手でピースサインを作って
クルド人の独立を唱えた。

 

 

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やっぱ、漫画描いてるの珍しいよね。

 

 

 

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バイカーのプロポースだ。いいね♪

 

 

 

 

時間はあっという間に過ぎて行った。

朝9時半に入店したはずなのに、気づけば外は薄暗くなっている。

そりゃもちろんずっと描いているわけじゃない。
集中力がなくなってくるといつものように
Facebookなんか見て息抜きをした。

気をつけているのは
「描いていない時間を短くする」ということだ。

なんだかんだで、こういうSNSを見ている時間の方が
長くなってしまう場合もある。
ここは意識して描いている時間を長くしていかないと。

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ベタを泣く思いで終わらせ、僕は2日間で3ページの漫画を描いた。
ここのカフェはまるで自分の家のように
自由に使わせてくれたのもあったかもしれない。

でも、カフェにオープン・ラストまでいれれば
漫画がいつも通り描けることが分かった。

漫画を完成させた後は、トイレで歯を磨いて、
お店のスタッフたちに今日一日カフェにいさせてもらったことに
お礼を言い、昨日の寝床に向かった。

 

 

 

 

 

 

ブルーシートを広げて、

その上に寝袋を敷く。

24時を回った公園はひっそりとしていた。

一度、ずた袋を持った作業員のおっちゃんが
携帯電話で話ながら僕の前を通過して行ったが、
何も言われなかった。

 

 

それからしばらくして意識がどこかに遠のき、
眠りの一歩手前くらいまで行ったころだろうか?

二人の作業員が僕のところにやって来た。

 

 

マジかー…、ここから動けと?そうおっしゃるのですか?

英語はカタコト程度にしか通じなかったが、

そうじゃないらしい。

 

 

「ここはスプリンクラーが作動する。
だから寝る場所を移ってくれ」

 

 

そう言っている。

しかも、僕が外で寝ることに対しては何も問題ないようだ。

ブルーシートやギターを持ってもらって、
案内されたのは作業員様の寝床だった。

といっても室内ではなく、積み上げられたタイルを壁に見立てて、
薄っぺらいカーペットが敷いてある程度。

しかも他の従業員さんたちと一緒に寝るっていう(笑)

てかこの人たちもうちがないのか??!!

従業員ならせめて室内に寝ようよ

 

 

どうやらカーペットにはシラミがいるようで体が痒くて
寝付くことができなかった。

旅する漫画家の快適キャンプ生活にはほど遠いぜ…。

痒い…。

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シャンルウルファ…マジで暑いです。
トルコの人も「ウルファは暑いからねぇ~」って言ってました。

てか、しばらく前にもらった蚊よけクリームが
バックパックのサイドポケットで暴発しました。

おかげで今は風が吹いていないと蚊に悩まされつつあります。
キャンプに蚊よけクリームって大事!

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