「僕にスキャナーを見つけ出すことができるのか??!!」

世界一周314日目(5/8)

 

日本で世界一周の
資金を集めていた時に

色んな旅人のブログを読んだ。

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旅の日常を面白おかしく
あっさり書いたものもあれば、

世界中の観光名所を紹介して
僕を楽しませてくれるものもあった。

突然ハンガリーで日本人宿の
管理人さんをやりだす方もいた。
その人の帰国後のブログは今でも読んでいる。

 

それらは比較的に
過去の記事から読み返しやすく、

『あっ、この人のブログ面白いなぁ』

と思えば最初っから読み返せるものだった。

バイトの傍らテンションを上げるために、
『今日はここまで読もう!』とか
バイトに出勤する時間ギリギリまで
スマートフォンの画面を指でスクロールしていたものだ。

 

 

世界一周ブログの中でも

「旅人通しの出会い」

を僕はうらやましく思ったものだ。

世界を旅しながらこんなに沢山
友達ができるってすげえなぁと。

僕はどちらかと言えば
そこまでアクティヴなヤツじゃなかったし、
そんな人とつるむのが好きじゃない。

おれは自分の行きたいところに行くよ。

僕はそんなヤツだ。

だからこそ、そういう出会いに
憧れたのかもしれない。

 

 

読めば読むほどブログは僕を旅に駆り立てた。

「なぁ、世界はこんなに面白いんだぜ?」

とでも言うかのように。

ただ、世界を旅して来ている
当の本人がその日一日をどんな風に過ごしたのか。

それは何時に起きて何をして、
どんなふうにして一日を終えたのか。

そういう風に書いたブログは
あまりなかったように思える。

 

 

サラっと次の目的地に移動して、
面白いことし書かれていないブログ。

それは確かに読んでくれる人たちを
楽しませるとてもいいものだと思う。

時々、ちょっとしたハプニングだとか
不満を爆発させるとことがあったり、
災難続きで読んでる方を
飽きさせないものもあった。
他人の不幸はなんとやらだ。

きっと彼らにも、

『やべえ、今日なんもしてねえ…』

って日が必ずあったはずだ。

もしかしたら一日ずっと
ネットサーフィンしたり、
漫画全巻を読破したり日もあったんじゃないか?

そういうことの書いていない物は、
どこか僕にリアリティの欠如を感じさせた。

 

 

だから僕は世界一周のブログを書くにあたって、
その日一日をできるだけストーリー立てて
ブログに書いていこうと考えたのだ。

まぁ、その日一日まるっと
再現する必要はないけどね。
逆に100%再現できてたらすっげえ
文章量になるんじゃないかな。

いくらなんでもそれは僕でも読まない。
よっぽど面白い文章の書き方だったら別だけど。

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さてこれから
僕の一日がどのようなものかを
書いていきたいと思う。

 

 

 

 

 

8:30起床。

市場で朝メシ購入!

今日もバーガー屋で作業!!!

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うん。だって
それしかしてねえもん。

もし君が世界を旅することに
すごい憧れや期待をいだいているなら、
僕はそれをぶちこわしにしていないか心配だ。

だって連日バーガー屋(不味い)で
6時間以上作業してるんだぜぇえええええ!!!

ひゃっほ~~い!人生最高!

って言うと
自分の人生急にパッと輝きだすから
一度でいいから口に出してみるといい。

インドのデリーで会ったマッサージ師のチャコさんが

「今日も最高だった!」

って言っていたのを思い出して
僕もマネしてみたのだ。

 

 

 

そして僕は仲間の披露宴の絵を描き上げた。

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いつものように
「ベタ終んねえよ~~~!!!」と泣きながら。
ベタ果てしないよ。

最初はめんどくさいと思ったけど、
この依頼してくれた相棒には感謝している。

描いていて楽しかったし、
普段とは違うことをやるのもまた新鮮だった。

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よし!頼まれた仕事は完了した!
あとはこれをどうやって日本に届けるかだ。

相棒は原稿用紙を雑貨と一緒に
郵送してくれと言っている。

が、披露宴まで残すところ約2週間。

その日に間に合わなかった時の
ことを考えるとリスクがデカい。

プログラムの印刷もあるし、
ここはスキャナーを探し出すしかない!

 

 

思い出すのはカトマンズ。

あの時もポカラで仕上げた
仲間から依頼された漫画を
どうやって日本に届けるか、

スキャナー探しに悪戦苦闘した。

 

 

アルメニアに
スキャナーなんてあるのか???

おれにスキャナーを
見つけ出すことができるのか?

 

 

やるしかねえだろうっ!

 

 

 

 

僕はバーガー屋を出た。

 

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時刻は19:00。
あと1時間ちょっと日が出ている。

 

昨日会ったヘギンは

「インターネットカフェなら
スキャナーがある」

と言っていた。

ダメもとで足を運んだインターネットカフェ。

置いてあるスキャナーは
他のインターネットカフェと同じA4サイズだった。

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漫画の原稿用紙はB4。

くそう…。
ここでもスキャナーはないのか!!??

 

 

お店のお兄さんに一応
どこに行けばスキャナーに
ありつけるのか訊いておく。

 

 

「大きなスキャナーだったら大学だよ」

えっ!あるんですか!

てか昨日大学行ったから場所も覚えている!
これはいけるぞ!

 

 

「この時間でも大学やってますか??!!」

「ああ。普通にやってるよ」

「ありがとうございます!」

 

僕はマップアプリを
確認しながら大学の方へ進んでいった。

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ってー….

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ここどこだ…???

IMG_6853「観てご覧。気持ち悪い長い髪の毛のお兄さんが
こっちにカメラを向けているよ」

「うわぁ〜ほんとだ〜!マジキメェ〜〜〜!」 

 

 

だ~~~~っっっ!
おれ方向音痴
だったんだ~~~!

てかマップアプリみても
昨日行った大学がどれかわかんねぇしっ!

別のインターネットカフェで
大学の場所を尋ねると、
室内系のひょろっこい青年が
「あっちだよ」と教えてくれた。

ちなみにこのネット屋でも
A4サイズのスキャナーしか置いてなかった。

そして教えてもらった方向は
ここまでの道のりで既に通った場所。

マップアプリで確認すると医大っぽい。
しかもどこから入るのか分からなかった。

でも、ここは彼を信じてみよう。
医大なんだからスキャナーくらいあるはず!

元来た道を再び引き返す。

7kgのサブバッグと
右肩に背負ったギターが肩に喰い込む。

大学周辺をウロウロしたのだが、
どこにも入れそうな場所は見当たらない。

 

 

やはり、昨日行った
大学に行くしかないのか…?

根性で引き返し、
見覚えのある場所を発見し、
なんとか昨日と同じ大学に僕は辿り着いた。

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もう日は暮れかけている。

事務所とか購買会的な場所に行けば
きっとスキャナーにありつけるはず。

事務所のようなところで
大型のプリンターを発見した。

ジェスチャーと簡単な英語で
「お金は払うからスキャナーを
使わせてくれないか?」と尋ねる。

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「これ、スキャンできないんだよ」

事務員さんが申し訳なさそうに言う。

 

マジかー…。

 

だが、仲間の披露宴で
使う絵なんだよと説明すると、
仕事を中断してケータイで
どこに行けばスキャナーが
あるか調べてくれている。あざっす!

 

 

「いやぁ~、
もうこんな時間だからね。
スキャナーを使えるお店はやってないかな?
明日になれば大丈夫だよ。」

そ、そうかー…。

ま、まぁ、スキャナーに
ありつけることが分かっただけでもよしとしよう。

 

 

「それじゃあー、
ありがとうございましたー…」

「や!待て!」

 

 

二人いたうちの
事務員さんのうちの一人が、
まだ電話でスキャナーの在処を探してくれている。

さっきまで大型プリンターの
インクリボンをいじっていた
事務員さんの手は真っ黒だった。

 

 

「まだやってる店があるぞ」

「ほ、ほんとですかっっっ!!??」

急いでマップアプリを見せる僕。
バッテリーも残すとこ13%。
これがラストチャンスだ!

 

 

「ここから
徒歩15分くらいのところだ!
さぁ!行くんだ!」

「は、はい!」

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教えらた場所はメトロの駅の目の前。

昨日ヘギンと待ち合わせした時も
ここで降りたな。

まだ営業しているお店にそおっと顔をだすとー、

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あった!
スキャナーだよ!

たかだかスキャナーで
ここまで喜べる人間に
若干引き気味の店員さんたち。

一枚200ドラム(50yen)とちょい高だが、
ここは迷うことなく財布をぬく!

持っていたUSBにデータを保存して
僕はミッションをやり遂げた。

やった…。やったよおかあさん!

 

 

自分の役割が終わって安心した僕は、
お店の近くでギターを弾いた。

周りにいたおっちゃんが僕に
ビールを一本おごってくれた。

他のお店からスタッフが出て来て
「仕事中だからそのクソうるさい演奏をやめろ」
と僕に言った。

場所を代えてメトロの前で唄っていると、
女のコが小走りで1,000ドラム札を入れてくれた。

目の前に警官がやってきて、
パトカーの無線に向かって何か言っていた。

聴いてくれたお姉さんが
「千と千尋の神隠し」に出てくるハクの様に
「ここから去りなさい」とアドバイスしてくれた。

そのアドバイスに従って、
警察のご厄介にならないうちに
僕は宿へと引き上げた。

就寝23時。

ブログはもちろん描いてません!

 

 

ひと仕事終わった。

おれから相棒へと
最後のバトンが受け渡される。

あとは頼んだぜ相棒!

日本で披露宴を成功させてくれいっ!

 

あぁ、今日も最高だった。

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って、けっこうリアルタイムに近いので、
新郎新婦のお二人が僕のブログをみていないか心配です。

僕が製作にかかわったってこと、
ムービーを撮ったことはサプライズらしいのです。

ま、大丈夫ー…、だよね?

披露宴の準備とか
新婚旅行どこ行く?とか忙しいよね?
僕のブログなんて見てー、ないよね?

もし見てても、
そこは見なかったことにしといて下さい。
他のヤツも「シ~~~ッ…」だかんな!

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