世界一周539日目(12/19)
手始めに
僕は作業ができるカフェを探した。
必要なのはテーブルと
潮風を遮る壁のふたつ。
Wi-Fiが使えれば申し分ない。
ダハブの町は橋を挟んで
ふたつのサイドに別れている気がする。
閑古鳥の巣食う死ぬほど暇だが、
ちょっと行けばローカルな
ご飯屋さんもあるっちゃあるディープ・サイドと
ほどよく観光客に向けのセブン・ヘヴンサイド
に別れているような気がする。
両者は対立しているわけではないが、
僕たちが今泊っているディープ・ブルーは
部外者がやって来ることに対してそこそこ厳しい。
セブン・ヘヴンは誰でもウェルカムなのだが…。
きっとWi-Fi目当てで関係ない日本人が
やって来るのが嫌なんだろう。
ダイビングのライセンスもセブン・ヘヴンの方が
人が多いのも理由のひとつなのだと思う。
とりあえず、
ディープサイド(と言えば分かりやすいだろう)
でひとつのカフェを見つけた。
潮風に晒されたレストランやカフェが多い中、
ちゃんと窓ガラスの入った壁があるようなカフェだった。
お店の名前は
「Every Day」
15メートル離れた場所に同じ名前の店がある。
きっとここに住む人たちは名前が被るとか
そういうことは気にしないのだろう。
てか、なんでこんな近くに、
しかも同じサイドにあるのかはよくわからないが。
僕はとりあえずメニューを見せてもらった。
同じ名前のカフェのくせして、
ネスカフェのブラックコーヒーが8ポンド(135yen)と安い。
向こうは15ポンド(252yen)もするのだ。
しかもエジプトのコーヒーなので、
どこか草っぽい味がする。
テーブルも絵を描くのに
丁度良い高さだった。
なにより内装が良かった。
入り口はこじんまりとして目立たないのに、
中に入ればそこそこ広いことが分かる。
シーシャも頼めるようだし、
ちょっと小腹がすけばケーキなんかも食べれる。
オフシーズンも手伝って、
店内には僕に他に客の姿はなかった。
潮風で紙が湿気らないように窓を閉めて、
僕は久しぶりにノートに絵を描き始めた。
トルコで買ったこの手帳サイズのノートも
ようやく終わりそうだ。
波の音が途切れること無く聞こえる。
自分が今、世界一周という旅を
していることさえ忘れさせてくれる。
ダハブはそういう場所だなぁと思った。
海から吹く風のせいで曇った窓ガラス越しに、
空がオレンジ色に染まっていくのを手を止めて眺めた。
そしていつの間にか、
カフェに電気が灯った。
暖色系のぼんやりとしたライト。
海沿いのカフェということもあって雰囲気が出る。
ただし、絵を描くには向かないな。
ノートをパタンと閉じて僕は帰路についた。
また、明日も来よう。
いいカフェを見つけた♪
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っていうか…、うん。
読んでくださる人たちからしてみたら
同じ様な毎日を日記に書く必要はないんだと思います。
でもさー、
せっかく「◯月×日(世界一周△日目)」って
書いちゃってるからさーー!
ねーー?
あっさりしていてすいません。
でも許してね!
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