「ホームステイでゆで卵ふたつ」

世界一周785日目(8/23)

 

 

「日曜強盗」

だなんて伊坂幸太郎の描く小説の世界の出来事のように聞こえる。

だが、中南米には仕事のない日曜日に
副業的に強盗を行う輩がいるらしい。

 

今日は日曜日。移動するのは明日にした方がいいだろう。

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ここはグアテマラ、シェラ
泊まっている宿は「タカハウス」。

なんとメキシコ、サンクリストバドルにある
日本人宿「カサカサ」から来た客は
三日目の宿泊料が無料になるって言うんだから、

特にこれと言ってやることがなくても
滞在してもバチは当たらないだろう。

 

 

 

 

 

 

8時くらいに起きたつもりがもう11時前だった。

というのも、
ドミトリーには二重扉があり、
外の光をシャットダウンしているからだ。

『自然に目が覚めるだろう』
とタイマーもかけずに寝てしまうと、
気づいた時には時間がばっちし過ぎている。

それにこの旅の中で身につけた特殊能力の
「どれだけ寝ても寝られる」が発動したためだろう。

これだけ沢山寝ていると、
それが体にとっての普通になってしまうのかもしれない。

逆もしかりだろう。

ショート・スリーパーには憧れる。
3時間は無理でも、6時間くらいにはしたい。

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朝シャワーを浴びて、
遅いWi-Fiにヤキモキしていると、さらに時間は過ぎていく。

日中は宿にはあまり人がいないのだが、
どういうわけだか、作業に集中もできない。

仕方がないので、外にカフェがないものか探しにいった。

 

 

 

 

シェラはグアテマラで二番目に大きな町らしいが、
歩いてみた限りそんな感じは全くしない。

きっと人の住むエリアが広いのだろうが、
宿から歩いて5分で行けるセントロなんて
『これが町の中心地なのか?!』と驚くほどに味気ない。

もちろん路上演奏なんてやっても、
ほとんどレスポンスがないだろうことが想像できる。

 

 

 

セントロのあたりをブラブラしていると、
インディヘナの子供たちが出し物をやっていた。

頭からすっぽりと鉢被り姫のようなマスコットをかぶっていた。

僕は群衆に混じって出し物を見物していたのだが、
劇の展開の遅さとスペイン語が全く分からなかったので、
すぐにその場を後にした。

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近くには屋台やアクセサリーを売る出店が出ているが、
オフシーズンの今の季節、あまり観光客の姿は見受けられない。

僕はそれらの露店を冷やかしてカフェ探しを続けた。

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歩いていて

思い出したのは
今日が日曜日だということだった。

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日曜日は雑貨屋以外のほとんどの店が閉まっている。
人通りも少ない。カフェもやっていないかもしれない。

歩いていると道で
メキシコシティでお会いしたホソイさんとばったり出くわした。
彼も今、タカハウスに泊まっているのだ。

ホソイさんは僕なんかよりも足を動かし色々な場所に行っていた。
この辺りだと山に登ったり、民族の村なんかにも足を運んだそうだ。
僕よりもよっぽど旅をしているように思えた。

ホソイさんも宿の周辺を散歩していたようだが、
日曜日のあまりに静けさに宿に戻る途中だった。

 

 

「どこもやってないですねぇ」

なんて二言三言話して僕たちは別れた。

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一軒目をつけていたカフェは開いていた。

欧米人系のオーナーのこのカフェはバー的な雰囲気もあり、
内装も洒落ていた。夜になるとバーになるんだろう。

二階席にいい感じのテーブルがあったので、
僕はアメリカーノを注文するとさっそくパソコンを広げた。

アメリカーノは200円くらいした。
これなら日本のドトールの方が安いじゃないか。

まぁドトールには行かないけどね。

狭いし、いい思い出がないからだ。

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話は逸れるが、大学三年生の時、
僕は表参道のドトール・コーヒーでバイトしたことがある。

その時は「ごみゼロナビゲーション」
というNGOのスタッフをしていた。

忙しかったこともあり、
大学から近い場所なら働きやすいだろうと思ったからだ。

コーヒーは好きだったので、
ドトール・コーヒーの社長が書いた本まで読んだくらいだ。
ちなみにドトールは日本の会社だ。

 

 

仕事の方は散々だった。

分厚いマニュアル。
覚えなければならないことが多過ぎてヘマばかりしていた。

細長い三階立ての建物で、
スタッフがシーバー片手に階段を
行ったり来たりしなければならなかった。

僕の仕事は客の使い終わったテーブルを片付けたり、
トイレ掃除がメインでちっとも面白く感じなかった。

 

 

バイトは実力主義だと思う。

年齢なんて関係ない。
いかに効率的に素早く動けるか、頭の回転が速いか、
いいサービスができるかに関わって来る。

僕ができるのは愛想をよくして大きな声を出すだけだった。

 

 

そしてこの時一番堪えたのが、
女子バイト同士の陰口を不可抗力的に聞かされることだった。

仕事が終るとバイトや社員は向かいの建物に着替えに行く。

どうやら新人はバイト仲間とみなされていないらしく、
女たちはその場にいない女の陰口を言っていた。
ちなみに大学の近くのバイト先のくせに、
そこで働く同大学生はほとんどいなかった。

そんなバイト先だったので、僕はすぐに辞めた。

ドトールが好きな人には悪いけど、僕は好きじゃない。

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この日は19時半まで作業していた。

トイレの綺麗ないいカフェだった。

夜になると客も増えたような気がした。
僕は「グレシャス」とお礼を言って宿に戻った。

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タカハウス

に戻ってギターを弾きながら唄っていると、
「ごはんですよ~~~!」と大きな声が聞こえた。

宿の管理人であるタカコさんが
この宿の雰囲気を明るいものにしている。

 

 

今日のシェアご飯の内容はカツ丼

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現在ホームステイをしながらスペイン語の語学学校に
通っているという日本人の方々を交えての食事だった。

ホームステイをしている関西弁のお兄さんは
カツ丼に非常に感動していた。

「おれ、毎回ここに来ようかな?」なんて言っている。
タカコさんは嬉しそうに「そうしなさいよ」なんて誘っていた。

タカハウスのシェアメシが美味しいということももちろんあるのだが、
お兄さんはホームステイ先の食事内容が酷いことに嘆いていた。

 

 

「昨日なんてゆで卵二個ですよ!!?信じられます?」

 

 

グアテマラにはスペイン語を学ぶ上で
ホームステイという制度を選ぶことができる。

だが、その内容は僕たちが思い描くホームステイとは
かけ離れたものらしい。

こちらの人間の食事のメインは昼らしく、
夜はかなり少ないらしい(その割にはでっぷりした人がいるけど、
あれは遺伝的な体質なのだろうと思う)
食事も味気ない豆料理がほとんどみたいだ。

 

 

 

食器洗いジャンケンに負けた僕は
落ちているのか分からない汚れを、
バイト先の串焼き屋の店長のような早さで片付けると、
寝るまでの時間はノートに絵を描いた。

 

 

明日には出発だ。ここはサクサク進もうじゃないか。

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2 件のコメント

  • シミさん、こんにちわ。

    かつ丼美味しそう(^^♪
    お昼ご飯に食べたくなりました。
    私、超絶料理下手なので作れませんけど(笑)

    • >みやわきさん

      ふふふ♪
      僕なんて野菜も満足に切れませんからね!

      まぁ、なんだかかんだ言って
      自分で作るのが一番安上がりでヘルシーだとは
      常々思っております。

      そんなことを言っておきながら
      料理したことってこの旅の中で
      一度か二度くらいしかないですね。
      しかも全部野菜パスタっていう(笑)

      とりあえず今はラーメンが食べたい気分です。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!