「ここに来た本当の理由」

世界一周790日目(8/28)

 

 

髪を

伸ばしているのに特に理由はない。

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サンペドロに出没するウータンです。

 

 

強いて言うなら「旅人っぽいから」。

日本にいる時はいつも短かった。
髪を伸ばしているのは旅に出ている間だけ、
いわば「期間限定」みたいな感覚だ。

 

 

ベタなステレオタイプのイメージで恐縮なのだが、
「ヒッピーや放浪者は髪の長い」そう思っている。
どこかアーティストみたいな気持ちになれないこともない。

頻繁に髪をカットしなくていい気楽さはあるのだが、
髪が長いことで一種の面倒さを何回も味わってきた。

女のコが長い髪を維持するために
どれだけ努力を注いでいるのかもよく分かった。

 

 

僕が髪を噛み切りたくなる衝動に駆られるのは
例えば髪を結わえない状態で物を食べたり、
歯を磨いて口をすすぐ時なんかだ。

洗面台に前屈みになって口をゆすぐ時なんて、
ゆすいだ水が髪にかかりそうになる。

風が強い日なんて
髪の毛が口の中に入って来ることなんてしょっちゅうだ。

ワンレンの人って大変だよね。
ラーメンとか食べる時どうするんだろう?

 

 

 

ここはグアテマラ、サンペドロ。滞在5日目

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いい天気だ♪

 

 

 

9時に目覚めてシャワーを浴びると日向に出て髪を乾かした。
これもめんどくさいことのひとつ。
ドライヤーなんて持っていないので自然乾燥を待つしかない。

連日アホみたいに寝ているため
左目は以前として腫れぼったいままだった。

寝過ぎて目が腫れた場合の対処法なんかを調べたが、
できることと言ったらマッサージくらいしかなかった。
瞼には水が溜まりやすいのだそうだ。

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宿の前の路地。良い感じ♪

 

 

 

 

今日も朝からカフェに向かった。

 

カフェに行く前に
ボート乗り場の近くでおばちゃんが
焼きたてパンを売っているのを見つけた。

籠のなかにはぎっしりとパウンドケーキが詰まっている。
味はココナッツやシナモン、バナナなど。
ひとつ10ケツァール(154yen)でコーヒーと同じ価格だ。

おばちゃんは
「2つ買うなら15ケツァールだよ」と営業をかけてきたが、
ココナッツ味のパウンドゲーキをひとつだけ買い求めた。

すぐにひと口ほうばってみたが、
思わず「うめぇっ!」と声をあげた。

いくらかケーキが温い。見た目以上にソフトな触感。
時間が経てば冷えて弾力のある歯ごたえになるだろう。

そこから辺のベーカリーで売られてるものよりも
格段に美味しかった!オススメ!

パウンドケーキのおばちゃん

 

 

 

カフェに行くといつも使っているコンセントのある席は
他の客が座っていた。

コーヒー農園ツアーでこの店を利用することになっているのだ。
先日も作業をしていると、クセのある英語でガイドが
コーヒー豆についての説明をしているのが聞こえた。

 

しばらくすれば席が空くだろうと、
僕はカウンター席でしばらく作業していた。

ここも妙に椅子が高かった。

それに昼過ぎになると直射日光に晒される微妙な席だった。

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じわりじわりと直射日光が..。

 

 

 

ふと顔を上げると、向かいの坂道を欧米人や
インディヘナのおばちゃんたちが歩いて行く姿が見えた。
坂の下からはトゥクトゥクが「パタパタ」と
軽いエンジン音を響かせて走って行く。

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町を取り囲む山の上空には雲が漂い、
時間が経つにつれて曇り空になってくる。

そうなるとあとは雨が降り出すのを待つだけだ。

 

 

今月はサンペドロに来るツーリストの数が一気に減ったらしい。
雨期のオフシーズンに加えて、湖の汚染も原因のひとつだ。

しばらくすると席が空いたので、
コンセントのある席に移りいつものように
パソコンを広げてキーボード叩いた。

 

 

特にこれとに言ってアクティヴに動くわけでもなく、
訪れた町のカフェで作業をしている。

だが、これでいいんじゃないかと思う。

毎日毎日、自分が何をしたかをブログという日記に書いているので、
『冴えない毎日だなぁ』なんて思うこともある。

 

 

やることがないわけではない。

スペイン語教室に通うこともできれば、
ボートに乗って別の町へ行くことだってできる。
近くには欧米人向けのバーもある。

そんな中で僕は今、日課である日記と漫画を描いている。
グアテマラの美味しいコーヒーを飲みながら。

 

 

これが僕のスタイルなのだ。焦らなくったっていい。
全てに手をつけることなんてできないのだから。ゆっくり行こうぜ。

グダグダすることに罪悪感を感じることもあったが、
考え方しだいで前を向ける。
ここにこうしていることには理由があるのだから。

 

 

 

「やる気出ねぇ」
なんてボヤいていた割には日記が5本書けた。

19時に店を出た。

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そのまま

宿には戻らないで「サブライム」というバーに向かった。

欧米人向けのバーで客も欧米人か、
アルゼンチン人(チリ人は会ったことがない)がカウンターで酒を飲んでいた。
日本人の僕は少し居心地が悪かった。

平然を装い、バーの向こう側にいるお兄さんに
「フルムーン・パーティのフライヤーない?」と尋ねた。
お兄さんは僕にくしゃくしゃになったフライヤーを一枚渡してくれた。

 

 

そう。

何を隠そうここで連日まったり過ごしていたのは
満月の日に行われる

フルムーン・パーティに行くためだったのだ。

だったのだ…

だったのだ…

だったのね..

だったんだ…

 

 

 

 

フルムーン・パーティ

はタイで行われるものだとばかり思っていた。

バンコクから会場のひとつであるパンガン島へ行くバスの中で
盗難被害に遭った話を人づてやブログで聞いてきた。

ブログを通じて現地の写真を見ることはあったが、
そこまで心を動かされなかった。

小さなバケツいっぱいにカクテルを飲むことのどこが
楽しいのだろう?と思ったくらいだ。

だって僕、下戸ですもの。

 

 

そもそも僕はパーティなんぞに行ったことはなかったし、
EDMがやかましく鳴り響く会場で一人淋しく酒を飲むくらいなら、
居心地のいい洒落たバーでしっぽりラム・コークでも飲んでる方が好きだ。

日本にいたことは行きつけのチットチャットに
一人で飲みに行くこともあったが、
旅に出てからは進んで酒を飲むことはしなかった。

気の合う日本人と会うと一緒に飲みに行くくらいだ。

そんな僕が、ここグアテマラで行われる
フルムーン・パーティに参加するのだ。

 

 

僕をフルムーン・パーティへと駆り立てたのは
シェラで会ったタカくんの話がきっかけだった

タカくんは俗にいう「パーリー・ピーポー」で、
酒さえ飲めばどんな人種とも仲良くなれそうなヤツだった。

タカくんは先月サンペドロで行われた
フルムーン・パーティの話を聞かせてくれたのだが、
その話の中で印象的なセリフがあった。

 

 

「いやぁ、
人生の第二章が
始まった感じだよね!」

 

 

一晩中踊り明かして、
会場からボートに乗ってサンペドロに戻る途中、
アティトラン湖から見る朝日を見た時にタカくんはそう思ったらしい。

以前読んだ「太陽と風のダンス」を思い出した。

 

 

僕はこの言葉に魅せられてサンペドロに来ようと決心したのだ。

前回のパーティはかなり規模が大きかったらしい。
ボートでどこかへ渡り、そこから10分ほど山を登ったところに
会場があったそうだ。客は100人以上いたらしい。

タカくんはサンペドロのバーで仲良くなった欧米人の友達三人で
パーティに参加したみたいだまぁ、
おれは酒飲んで踊って頭真っ白にできれば上等だ!

 

 

手に入れたフライヤーによると、
フルムーンパーティは明日行われるらしい。
21時にサンディエゴ・ドッグから会場行きのボートが出るらしい。

 

 

 

空には大きな月がおぼろげに浮かんでいた。

勝負は明日だ。

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