「アンティグアから雑貨郵送完了しましたっ!!!」

世界一周802日目(9/9)

 

 

起きるか

起きないかの分岐点は
外からの「音」によって左右される。

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大体8時を過ぎるとドミトリーの外の旅行案内のスタッフたちが
仕事を始めるので、必ず一度はそこで目を覚ます。

前日夜更かししたのであれば二度寝。
同室のたっぱのある欧米人のお姉さんがサカサカと身支度を整えていたので、
僕も起きることにした。

 

 

ここはグアテマラ、アンティグア
ここでも滞在もいよいよ大詰めだ。

 

 

 

 

 

 

シャワーを浴びてさっぱりすると僕は雑貨をまとめた。

メキシコで買った「トイ・ストーリー」の手提げは
パンパンに膨らんでいた。持ち上げてみるとかなり重い。
一体どれくらい送料がかかるのだろうか?

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あぁ…嫌だな。

 

 

 

雑貨を送る際は毎回ドキドキする。
正確な重さが分からないからだ。
どこでも体重計があるわけじゃない。

 

 

宿の人から郵便局のある場所を訊いて向かった。
歩いてる途中に胡散臭いおっちゃんが声をかけてきた。

「ツアーに行かないか?」と言うが、もう僕にそんな余裕はない。

おっちゃんは英語を喋れた。
ビジネスカードを見せてくれないかと僕が尋ねると、
おっちゃんは「持っていない」と言った。ますます怪しい。

 

 

「悪いけど、そろそろグアテマラ出るんだよ。
ホンジュラスに行こうと思ってさ」

「なに?それなら明後日の金曜日にバスが出るぞ。
コパンまでで25ドルだ。どうかね?」

「いやぁ~~..
その前にこの荷物を日本に送らなくちゃいけないんだよ。
どれくらいお金かかるかも分からないしね」

「じゃあ、それを済ませてからチケットを買うといい。
20ドルに割引するよ?」

僕はおっちゃんに対する疑いを払拭出来なかった。

 

 

「やっぱりチキンバスで行った方が安いんじゃない?」

僕がそう言うとグアテマラの地図を広げ、
ホンジュラスまでの道のりとそれにかかる時間を説明してくれた。

おっちゃんの言うコパンと言う町はここから5~6時間の距離らしい。
チキンバスで行くと乗り換えが手間だし、時間もかかるみたいだ。

グアテマラシティは治安が悪いと訊いていたので、
できれば立ち寄ることなくホンジュラスに行きたかった。

 

 

「で、どうするんだ?」

「いやいや!まずは郵便局に行かなきゃ!
それにお金もおろさないと!」

「それならそこの薬局にATMがあるぞ」

すぐそばの薬局には「5B」のATMがあった。
僕はスキミングを懸念したが、
ATMは店のカウンターのすぐ近くにあったので、
機械に細工したりはできないだろうなと思った。

 

 

ツアー会社のスタッフをらしきおっちゃんの名前は「ホアン」と言った。
どこかベトナムにでもいそうな人間の名前だった。

ホアンさんはわざわざ僕を郵便局まで案内してくれた。
僕は前もって「チップは払えなんだ」と断ったのだが、
ホアンさんは「チップは別にいらない」ときっぱり断った。
わざわざ郵送用のダンボールの調達まで手伝ってくれた。

 

 

グアテマラの場合、スーパーに行けば簡単に
ダンボールをもらうことができた。

ホアンさんとは後でまた会うことにして、
僕たちは郵便局の前で別れた。

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こっからが本番、
今日のメインイベントだ..。

いつの間にか手が汗ばんでいる。

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郵便局員の女のコに僕は声をかけた。

彼女は英語を解さなかったが、「雑貨を日本に送りたいのだ!」という
熱い想いとジェスチャーさえあれば、大抵どこの国でもうまくいく。

だが、女のコは困った顔で何かを言った。

ああ。ああ。分かってるよ。
中身の確認しなくちゃいけないんだよね?

 

 

僕は段ボールにきっちりかっちりと雑貨を押し込んでいた。

女のコは丁寧に雑貨をひとつひとつダンボールから取り出し、
何か余計な物が入っていないかチェックし始めた。
割れ物を扱うような手つきだった。僕は女のコに好感が持てた。

郵便局員の女のコは、一人では終らないと思ったのだろう。
早い段階で先輩の助けを求めた。

隣りに座っていたのは40代くらいの中年女性は携帯電話で、
誰かと通話しながら雑貨のチェックをし始めた。
雑貨の中には割れ物も含まれているので、
彼女がヘマをやらかさないか不安でしょうがなかった。

 

 

 

「ちょっと..、 これ?」

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あぁ、また見つかっちゃったよ。

各国のコインをケースに入れていたのだが、
それを見つけ出されてしまった。

いくら海外の硬貨と言えども、金を郵送するのはダメなようだ。
僕は「ペルドン(すいません)」と言ってすぐにコインケースを引き取った。

雑貨のチェックはダンボールの底に着く前に打ち切られた。
たぶんめんどくさかったのだろう。

彼女たちは雑貨をダンボールの中に戻したが、
入れ方のツメが甘く、ふたが閉じなかった。
そのため、僕がまた雑貨を詰め直さなければならなかった。

再び雑貨を詰め直している隙にコインケースも忍ばせておいた。
だってあれ重いんだもん。

 

 

 

雑貨をダンボールに詰めた次にしなければならなかったことは、
雑貨のまわりに白い紙を巻き付けるという意味の分からない作業だった。

大判のわら半紙のような薄い紙を三枚渡され、
僕はテープを何度も歯で噛み切りながらダンボールを梱包した。
よく海外で薄めのテープを歯で切るのを見るが、
僕はあれが上手くできない。
どうしてもテープの破片が口の中に入ってしまうのだ。

日本で相棒が中身を確認する時に手間だろうなと思いながらも、
頑丈にテープを巻いた。

わら半紙での梱包が終ると、それに宛先を書いた。

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そしていよいよ緊張の瞬間。

計りにダンボールが乗せられる。

計りの針は10.5kgを差していた。

 

 

 

「く、クワント・クエスタ?(いくらですか?)

 

 

先輩スタッフがスペイン語で数字を言うがいくらなのかわからない。
電卓に数字を打ち込んで見せてもらうと「1101」となっている。

すぐにレートアプリで換算すると17,147円。
た、たっけっっっ!

それを1kgあたりに換算すると1633円
あ、なんだ..。そんなものか。

 

 

雑貨は無事に引き取られた。
あとは日本に無事に着くことを祈るばかりだ。

今度は書類ちゃんと入ってるよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雑貨を

送ってしまうと心も軽くなったような気がした。

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10kgの雑貨から解放されたのは大きい。

約束通りにホアンさんのいる場所に戻った。

ホアンさんの所属しているツアー会社はすぐ近くにあった。
中では4人ほどの人間が暇そうにしていた。
どれが客でどれが従業員だか分からなかった。

ホンジュラスのコパンという町まで160ケツァール(2,503yen)。
1ドル100円じゃないもんね。20ドルだとこんなものか。

シャトルバスは宿の前まで来てくれるらしい。
出発は明後日の深夜4時だと言う。あぁ、これじゃあ寝られないな。

 

 

チケットを買うと財布の中はスカスカになってしまった。

手元には三千円分くらいの
グアテマラ・ケツァールしか残っていなかった。

一旦宿に戻ると僕はギターとサブバッグを持って外に出た。

 

 

 

 

ここは稼げない町だということは分かっていたが、
今は唄いたい気分だった。

いつもの「アルコ・デ・サンタ・カトリーナ」の下でギターを構えた。
物売りのおばちゃんたちに顔を覚えられていた。
僕を見ると「ミュージカ!ミュージカ!」と言った。

彼女たちにとって僕の歌は仕事の合間の
軽いレクエーションみたいなものなのかもしれない。

40分ほど唄って、僕は満足してその場を後にした。
稼ぎはコーヒー代にも満たない
わずか8ケツァール(125yen)だった。

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歌の練習のようなバスキングを終えて、
僕はお気に入りの”Barn Bagle“へと向かった。

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作業の内容は主に漫画製作。
一番メインの線を引くのが一番時間がかかる気がする。

昨日観たボブ・ロスの映像が頭の中にまだ残っていた。

最近線を引く時に「抜くこと」を意識している。
線の軌跡をイメージし、力を入れずにスッと線を引く。
コピー用紙に描いている漫画だが、
回数を重ねるごとにクオリティも上がってきた気がする。

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また、裏紙にサインペンを使って
即興で描く1ページ漫画も作ってみた。
紙さえあれば漫画が描けるんだろう。こういうトライも面白い。

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17時頃になると早めに宿に引き上げることにした。

出発の日にちも決まってしまったので、
あとは情報収集やブログのアップをしようと思ったのだ。

 

 

 

先に銀行の残高を確認してみたのだが、
僕は一気に現実の苦渋を飲まされることになった。

 

 

キャッシングした金額を含めて残高を計算してみると、
僕に残された金は残り31万円しか残っていないことが分かった

 

 

ってもうギャグじゃん!

中米の旅始まったばかりなんですけど!!!

 

 

前回調べたのは二ヶ月前。
その時には38万円あったように記憶している。
(うん。それでもギャグだね)

ということは一ヶ月で三万五千円を使っていたことになる。
うそだ!だってメキシコでけっこう稼いでたじゃないか!!??
いや、パソコンも修理したしなぁ..。

 

 

金額はリアルだ。
いくら路上演奏で金が稼げると言ってもそれはわずかなものだ。
僕はプロじゃない。旅をすればするだけ金は減っていくのだ。

 

 

ってか、ポリスレポート…。

まおくん、保険申請しないとマジでおれ死んじゃうヨ!

 

 

 

 

 

 

今後の旅の見通しが一気に暗くなった。

いや、稼がないと旅続行不可能!!!

旅のプランを立てたりしていたが、効率はまったく上がらなかった。

20時になるといてもたってもいられなくなり、
僕はギターだけもって外に飛び出した。

 

 

 

セントロにある楽器屋の前で僕はギターを構えた。

ちょうど楽器屋も店じまいしていたので、
何も言われることはなかった。

どういうわけだか、警察にも何も言われることなく、
唄っていたら一時間以上が経っていた。

陽気な欧米人がレスポンスをくれたほか、
看板を見て曲も聴かずにコインを入れてくれる人もいた。
あぁ、応援ありがてぇっす。

アガリは40ケツァールちょっと。約700円。

 

 

 

もっと外に出ている時間を増やさなくちゃいけないだろう。

旅が一気に「ウルトラハードモード」になったような気がした。

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おれ…、日本帰れるのか???

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2 件のコメント

  • お久しぶりです。アルベロベッロのHotelからコメントしてます←観光です。

    残高もうそんなに少なくなったんですね!驚
    旅も大変になってきましたね!少しでもながく旅が出来るように祈ってます^ ^

    • >れーな★ちゃんさん

      おひさしぶりです!
      え?!アルベロベッロってどこ?!モロッコっぽいな!

      って今調べたらイタリアなんですね。
      しかもすげーお洒落…。
      貧乏バックパッカーとは無縁の場所だ!

      クソーー!こうなったら
      ニュージーランドでも一回も宿に泊まらずに
      過ごしてやるんだからっっ!

      そんなこんなで僕は元気です。
      もう半ばポリスレポートは諦めてます..(涙)

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    「旅する漫画家」を目指す、清水陽介(シミ:24歳)の世界一周ブログです。