世界一周822日目(9/29)
体とは
不思議なもので、
昨日の夜宿の隣りの定食屋でご飯を食べると、
翌日起きる時間が遅くなった。

「ち、畜生!ブランケット持って来るの忘れた!」
「てか誰も寒いだなんて思わねえだろ!」
「バスの中…」
サブバッグ・ストーリーもちょぼちょぼ描いてます。
只今一日1~2食にするプチ断食中。
英語の「Break fast」の「ファスト(fast)=断食」という意味だから、
まる一日何も口にしてない状態を「断食」と呼ぶのではなく、
食べない時間がそこそこ長ければ
(プチ)断食って言ってもいいんじゃないかってのが僕の考えだ。
いや、すいません、カッコ付けです。
だってほら、「プチ断食」って言ったほうが
なんだか健康法を実践してるみたいでいいじゃないですか。
ここはコロンビア、メデジン。滞在4日目。
目覚ましなしで自然に目が覚めたのは8時半だった。
前日深夜1時過ぎまで起きていたことを考えても思ったよりも寝ていた。
そう考えると腹にあまりものが入っていない状態の方が
朝の目覚めがいいのだと思う。これはひとつの発見だ。
朝ご飯を抜く代わりに白湯だとか、
チョコレートを口の中で溶かしながら午前中を過ごした。
12時を過ぎるとついつい手を伸ばしてしまったものがある。
バナナチップスだ。

僕はこれが中毒的に大好きで、
旅先で見つけると思わず買ってしまうのだ。
低カロリーでポリポリしていて美味しい。
使っている油がどんなものかは知らないけど、たぶん安物だろう。
大体どこの国でも50円~100円くらいで買うことができる。
主に後進国の露店で売られてるのだが、
コロンビアでは現地のお菓子メーカーがしっかりしたものを作っていた。
なんとこちらではシュガーかソルトが選べるのだ!
宿の一階の売店で2700ペソ(107yen)で売られていた。
1000ペソ(40yen)のカフェ・コン・ラチェと一緒に
ポリポリとほおばる。食後の煙草も忘れない。
なんだかやっていることが矛盾しているようだけど気にしない!
バナナチップスマジでオススメです。
旅先で見つけた時が是非食べてみてください。
13時になると僕はバスキングに出かけることにした。

「クッソ!残高が少ねぇ!これじゃ旅が続けられねえ..」
「そうだ!いいこと思いついた!」
「ルルルルーーー(呼び出し音)」
「あ!もしもし!お母さん?今ね、私コロンビアにいるんだけどさ、
ちょっとお願いごとがあってね、
お金送ってーーーー..」「ガチャッ!」
一度
乗ったバスを使うのは気が楽だ。
どうバスに乗り込むのかも分かっている。
1800ペソ(71yen)であっと言う間にセントロだ。

おとといボテロ広場でバスキングをしていると、
おばちゃんがオススメの通りを教えてくれた。
実際にそこに行ってみると歩行者天国になっていた。
まさにバスキングするにはうってつけの通りだ。

もちろん警察の姿もそこにはあった。
アップがてら建物の中にある通路で唄うと、案の定警備員か
「悪いんだけど、ここじゃあやらないでな。外だったらいいよ」
とストップをかけてきた。
警備員の話を聞く限り、
「別に外でだったら好きにやって構わないよ」
といった言い方だった。
歩行者道は人通りがある割に、
他のパフォーマーはほとんどいなかった。
顔を白く塗ったピエロが道行く人々にお金をせびっているくらいだ。

コイツの芸はなんなんだろう?
僕はいつものようにギターを構えたが、調子がよくない。
雑踏に音はかき消され、音が聞こえているんだか分からない。
一番気になったのは人々のレスポンスの薄さだ。
こっちなんて見向きもせずにスタスタと通り過ぎて行く。
先進国でバスキングしているような気分にさえなった。
似顔絵に関心を示す人なんてほとんどいない。
何人かの暇そうなおっちゃんが
近くのベンチに座って歌を聴いてくれたくらいだ。
一時間くらいで僕は駅前に移ることにした。
そこでは選挙に関連したデモのようなことが行われていた。
横断幕を人々が持ち、政治家みたいな男の周りに人垣ができていた。
僕が似顔絵を描いていることを知っているおばちゃんは
「ほら!やるんなら今だよ!」とジェスチャーでけしかけるが、
どこに切り込んでいっていいのか分からない。
階段に腰掛けて看板を掲げると、
英語の喋れるお兄さんたちが声をかけてくれた。
彼らはノリ気ではなかったが、
「気に入ったら買ってよ!」とセールスをかけて
なんとか一枚オーダーをもらった。
弾き語りもうまくできなかったせいか、似顔絵のノリもよくなかった。
使っている主要ペンのほとんどが擦れてしまっており、
イメージする線がなかなか描けない。
あぁ、また新しいペン買わなきゃな。
ギターを弾くにしても弦に金がかかり、
似顔絵を描くにしてもスケッチブックやペンを買うのに金がかかるのだ。
そんな僕を応援してくれるかのごとくお兄さんは
10000ペソ(395yen)で似顔絵を買ってくれた。


っていうか右の友達途中でどっか行っちゃったんだよね。
自分ではあまり上手く描けなかったように思える絵を
それ以上のレスポンスで買ってくれると
どこか申し訳ない気持ちになる。
まぁ、どっちかっていうとその反対の方が多いかな?
プラマイゼロってことで!よし!前向き!
その一枚を描いて今日は宿に引き上げることにした。
路上パフォーマンスをしてレスポンスが薄いとテンションも下がるし、
いつも以上に疲れる。はぁ〜…。

Wi-Fiがサクサク
な環境なので最近はYouTubeで音楽を聴きくこともできる。
この宿に来て聴きだしたのは
“Atoms for peace”だ。
2010年のフジロックにこのバンドが来た時、
僕はグリーンステージの脇のブースでボランティアスタッフをしていた。
来場者に環境問題の意識を持ってもらおうという
ワークショップみたいなのをやっていた。
他のスタッフの男の子がトム・ヨークのことが大好きで
「気分が沈んだ時に聴くと、もっと落ちますね」なんて言っていた。
僕が見たのは2013年のライブ映像だ。
曲そのものだけを聴くとなんだか陰鬱な感じがしてどんな気持ちで
これを聴いていいのか分からなくなるが、ライブ映像は圧巻だ。
トム・ヨークがふらふらと体を揺らし、
あのファルセットがかかった独特の高音で唄い上げると、
彼はこの世の絶望や不幸なんかを背負って代弁してくれているような
気がしてならなかった。
もうひとつ好んで聴いているのは
Damon Alburn(デーモン・アルバーン)。
こっちは”Gorillaz”のセカンドアルバムからずっと聴いている。
最近彼のYouTube公式チャンネルが頻繁に新作動画をアップしている。
中でも彼の楽曲をアコースティックにして集めたものが最高だ。
前身のバンド”blur”の曲はあまり知らないけど、
僕は彼のひねくれたダークな声が大好きだ。
彼の声を聞くと濃いめのコーヒーを飲みながら煙草でも吸いたくなる。
2016年にgorillazの活動が再開されるらしいので、それも期待♪
https://youtu.be/6IWZFO58ww8
マジいい歳のとりかたしてるよな。
なんだか音楽レビューみたいになったね。
こういうのブログと切り離してやって方が面白いのは分かるんだけど、
「一日分の活動内容を日記に書く」というスタイルを
自分で作ってしまったんだからしょうがない。
反省点は日本に帰ってから活かすとしよう。
やろうと思っていてもなかなか手に着けない。それが僕のブログです。
どこのどなたか存じませんが、このブログを読んでくれてありがとう。
コメントくださっている方々もマジ感謝っす♪
———————————————-
にほんブログ村
☆Facebookページ(リアルタイムの近況報告!)
☆Twitter(思えばモンゴルからやってるな)
☆旅する雑貨屋”Drift”(相棒のまおくんがマイペースに更新しているサイト)
しみくん、初コメントです。(勝手にしみくんとか呼んじゃってますすみません!)
やけんといたあさみです。
似顔絵、本当に嬉しかったです
やけんのも自分の似顔絵も日本持って帰ります
いろんなことをしながら旅しているしみくん、めちゃくちゃ刺激になりましたわくわくしました
もっと話聞きたかったです
あたしからは話せること何もなくて話せなかったです泣
あと少しの旅、応援してます
>あさみ
いえいえ。この前はこちらこそインタビューに付き合わせてしまって、ありがとうございました。
うん。やっぱ、女のコいるとね。場の空気和むよね!
旅も始まったばかりだと思いますが、ガンガン動いて沢山色んなことを吸収していってください!
旅はマジでウケますから…(´Д` )
わたしはradioheadやblur聞いてた世代ですね〜。懐かしくてついコメント。
radioheadは後々暗くなりすぎてあんまりだったけどファーストアルバム(Pablo honey)だけは大好きでした。
「creep」は名曲ですな。まぁ歌詞は
〜僕は這いずり回る気味の悪い虫ケラさ〜なんてトムヨーク節炸裂なんだけど曲がキャッチーで受け入れやすかったんですよね。今でも忘れた頃に聞きますよ。名曲は永遠に、ですね。
>nicoさん
僕も初めてトム・ヨークの声を聞いた時は
『なんでこんなんが人気なんだろう?』と思いました。
どっちかっていうとデーモン・アルバーンの
ひねくれた感じの声が好きです(個人的な好みですが)
でも、歳を重ねて行くと、だんだんとトム・ヨークのよさも
分かってきたような気がします。
やっぱライブ映像ですね。彼のライブパフォーマンスは圧巻。
あんなフラフラ動いていて音はずさないんだもんな。