「エリオット」

世界一周149日目(11/24)

 

地元の人たちと一緒
の乗り物を使い、
交通費を節約してきた僕だったが、

今回はナイトバスを使うことにした。

宿からターミナルまでピックアップが迎えに来て
そのままターミナルから目的地、バガンへ。

 

街灯の少ないマンダレーの街を抜け、
バスターミナルに到着すると
なにやらお祭りのように盛りがっていた。

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途切れることなくバスが
ターミナルにやって来ては
「邪魔だ!どけぇっ〜!」と
クラクションを鳴らし
砂煙がもうもうとする環境の中、

ターミナルでのフェスは
そんなこと関係ないように
活気を生み出している。

ターミナルの中央に設けられたステージでは
アマチュア歌手たちが
バックミュージックに合わせて歌を披露し、
沢山の人たちがそれを見ている。

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「ここは僕のバス会社なんだよ♪」

と言って
どのバスに乗っていいのか、
バスがどこに停まるかなど丁寧に教えてくれた
ニンニン。

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初対面なのにノリの良いヤツで
一緒にビール飲んだり菓子喰ったり
『今日はこれ以上食べない!』って
ダイエット女子ばりに決意を固めいてた僕だったが

思わぬ出費だ…

まぁー、いいか。楽しいのが一番だぜ。

ちなみにターミナルのお祭りは毎日あるようだ。
毎日がお祭りだなんて飽きないのかなぁ?

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バガンまでは列車が通っていたが
5ドルくらい。

中心地から離れているため
そこからトゥクトゥクなりタクシーなりを
使わなくてはならないことを考えると、

11ドルの夜行バスを利用した方が
コストパフォーマンスがいい。

宿をチェックアウトしても
荷物を置かせてもらえるし、
朝早く到着した方が行動時間も増える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで
ナイトバスに乗り込んだんだけどー…

バガンに到着したのは
午前3時過ぎ。

 

えぇ〜…
いくらなんでも早すぎるよぉ…

前日の22時に出発して
まぁ着くのは5時くらいだろう。
とは思っていたけど、

これじゃあ宿も空いてないし、
土地勘のない夜中の街をフラフラするのも危ない。

 

 

だが、そんなことおかまいなしに
タクシーの運転手たちは
バスから降りて来た乗客を囲む。

観光客たちは
ささっと値段交渉を済ませて
ターミナルから消えていった。

僕としては朝日を見たかったんだが、
馬タクシー
ひとり13,000チャット(1,350yen)。

そんなにすんのか…

 

しかも彼らは勝手に一日ツアーを組み立て

「朝日から、遺跡めぐり、夕日まで!
お得でっせ!」

と強引に馬タクをチャーターさせようとする。
そんなにいらないんだけどなぁ…

 

 

 

なかなかこっちの要求通りに折れない
馬タクのおっちゃんたちと
しばらくごねごねしていると
同じくらいの身長の欧米人の男の子が
声をかけてきた。

 

「朝日見にくんだったら
僕とシェアしない?」

彼は値段交渉をスルスル進め、
最終的には朝日だけ見て
またここに戻って来る行程で
一人6,000チャット(621yen)。

 

「愛想良く交渉するのがコツだね!」

と言う彼の名前はエリオット。

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ワン・セメスター(1学期分)、
バンコクの大学で経済を学ぶ彼は
一ヶ月ごとにこうして東南アジアの国々を
旅しているそうだ。

そんな彼の年齢は20歳。

行動力に溢れた彼からは
年齢の差なんて感じさせなかった。

 

「うちでは日本からの留学生を
受け入れることがあるんだよ」

という彼は気遣いや
こちらが何を言おうとしているのか、
推測力に優れ英語での会話がしやすかった。

バンコクでは日本人の留学生と話す機会もあるそうだ。

 

 

 

馬タクは(いや、マジで「taxi」って書いてあるんだよ!)
「パカラッ、パカラッ」と
星空のしたゆっくりと進む。

運転手のおっちゃんは
「ふんっ!」「ほぉ〜…」とか言いながら
馬を竹の先に縄のついた鞭で
ぴしゃぴしゃ叩く。

鞭で叩かれる度、
馬は思い出したかの様に一瞬だけ速度を上げるが、
すぐにのんびりしたペースに戻る。

馬も眠いんだろう。

 

 

暗がりにうっすらと浮かび上がる
パヤーのシルエット。

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辺りには人の影は見当たらない。

AM4:00。

暗闇に響くひづめの音。

暗がりの中に
「BAGAN」と書いた看板を
僕は見つけた。

 

「映画みたいだ…」

 

「そうだ…
まるで映画だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュエダゴン・パヤーに
到着すると、馬タクのおっちゃんは
「ここで待ってるから」と言って
近くに馬を停めた。

僕たちはその大きなパヤーに興奮しながら
急な階段を登っていった。

周りには他の旅行者の姿はない。

ここには僕たちしかいない。

 

 

見上げると月の周りにリングが見えた。

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エリオットが
「あれは〇〇リングっていうんだよ」
って言ったけど、
僕は彼がなんて言ったのか
聞き取れなかった。

 

頂上に登ると、
辺りはまだ暗闇につつまれていた。

太陽が登って来る気配はない。

 

 

しばらくすると
日本人の旅行者、大村さんという方が
パヤーに登ってきた。

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ほんとうはベネズエラに
行きたかったらしいが

時間の関係から
「行った方がいいよ」と友達の勧めもあり、
ミャンマーに決めたそうだ。

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「ベネズエラには、
『ロライマ・テプイ』って言う
テーブルマウンテンがあってさぁ、
そこの生態系がこの世の物とは思えない
特殊なものになってるんだよ!

コナン・ドイルの
『失われた世界』の基になった
とも言われていてね..」

 

「ベネズエラマジやべえっすね!
僕も行きたくなりましたー…って

それ、
ミャンマーで話すことじゃ

ないっすよね…」

 

大村さんとの出会いに
エリオットのことを忘れて
日本語トークを繰り広げる。

 

 

「やべぇ..
エリオットのこと、
完全に放置プレイだ…
大村さん、英語は?」

「いや、全然ダメ。
どっちかって言ったら
スペイン語だね」

 

 

スペイン語!!?

 

 

お仕事で数年間、
南米で働かれたことのある大村さんは
スペイン語が喋れた。

そして

エリオットも
スペイン語が喋れる
っていう(笑)

 

二人の会話に全くついて行けない。
けど、見ていて面白い。

一通り会話が済むと
大村さんは日本語に翻訳してくれた。

 

 

 

「スペイン語ね。
4年間学んだんだよ。
ペルーとかボリビアにも
行ったことがあるよ」

エリオット、
一体、何者なんだコイツは?

話を聞いてみると
エリオットのご両親も兄弟も
旅が大好きなんだそうだ。

お兄さんに至っては
19歳で南米に留学してたと言う…。

僕、19の時何してたかなぁ…

うん。

浪人してた笑。

 

 

日本じゃこんな旅人に滅多に
お目にかかることはないだろう。

「旅に出る遺伝子」
ってのがこの世にはあるのかもなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつの間にか
辺りは朝日を待つ旅行者でいっぱいになった。

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韓国人だか、中国人だかの小柄なおねーさんは
バズーカみたいなバカでかいカメラを三脚で固定し、
何度も何度も写真を撮っていた。

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カメラ持って世界を旅する人は大変だよ。
重いしかさばるし、

おねーさんを見ていると
「リアルより写真」
みたいになってたよ。

そういう自分も
何回もシャッターを切るんだけどさ。

レベルとオーラが違うよね。

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朝日がこちらにやって来る。

東の空がだんだんと明るくなり、
周囲がどんどんと鮮明になっていいく。

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この場所にこんなパヤーがあったなんて…

 

太陽が顔を出す間際になって
気球がいくつも
ゆっくりと空に登っていった。

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僕たちの前に
ポジショニングしたカメラねーさんは
今度はレンズをそちら側に向け
さっきと同じように
写真を撮っては画面を確認していた。

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朝日はいつ見たって綺麗だ。

だけど、見る場所によって
もっと美しくなる。

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目を閉じると光の残像が見えるまで
太陽を見ていた。

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「そろそろ行こうか」

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エリオットと馬タクで
最初のバスターミナルまで戻った僕は

その日の夜行バスで
ヤンゴンを目指すことに決めた。

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この町は止まるような所じゃない。

なんとなく、そんな気がした。

 

チケットを購入したブースに
バックパックを預かってもらい、
自転車を2000チャット(207yen)で
レンタルしたあと、僕らは別れた。

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「シャイじゃない日本人もいるんだなぁ」

というエリオットの一言に
ちょっとだけ嬉しくなった。

旅ではコミュニケーションとらざる得ないからさ。

 

もし、僕が君の周りにいる
日本人の大学生のうちに一人だったら

妙な気を遣ったり、劣等感を抱えて
君とこんな素敵な時間を過ごすことも
なかったんだろうと思う。

旅ってさ、すごいよね。

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睡眠不足から…
パヤーのひとつで昼寝をした。

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この町にはいくつもいくつもパヤーがあり、
それらに囲まれ人々は生活していた。

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観光地化がそこまで進んでいないのか
ちょっと道を外れると
慎ましい生活をする人々の姿が見えた。

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今日はお祭りらしい。

スピーカーから爆音で音楽が流れる。

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バガンの人たちがパレードがするそうだ。

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「!」

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IMG_6432「…….」 

 

 

 

 

バガンの町を自転車で周り終え
ターミナルでギターを弾いていると

おにいちゃんがタバコを一本くれた。

ガキんちょたちは
「カンナムスタイル!」と言って
CARAVANの音楽に合わせて
無理矢理踊り、

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朝、僕とエリオットを乗せて行ってくれた
馬タクのおっちゃんは
「ちょっとこっち来て歌ってくれ!」
と僕を呼び出して歌を聴いてくれた。

 

ミャンマーの人たちは
音楽が好きなんだと思う。

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「ズドコン♪ズドコン♪」IMG_6439

IMG_6440「あっ、バギーだ!」 

 

 

 

この旅にギターを持ってきてよかった。

弾ける曲が限られてるけど、
コイツは最強の
コミュニケーションツールだよ。

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★世界一周ブログランキングに参戦しております。

ガイドブック的なブログにならないように
いつもストーリーを重視して
ブログを書くようにしています。
(だからこんなに長いのです)

最近、自分の行った観光地の写真を
多く載せるようになってしまったけど、
(それで旅の熱を冷
ますことになってしまっていたらごめんなさい)

 

やっぱり自分の目で見ないと
わからないよ。

おススメされた場所も
ひどく退屈な時だってある。

 

「自分の行きたい場所へ」

それが一番なんだと思う。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!