「僕は根なし草さ」

世界一周299日目(4/23)

 

「えっ…
アゼルバイジャンって
ビザいるの…???」

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えぇぇえええええ!!!!マジかよ!普通にノービザで行けると思ってたわぁあああ!!!

しかも何「eビザ」って何!!??日程表作らな行きゃ行けないってマジクソダリィィイイイ!!!大使館にビザ申請しに行かなきゃいけないし、ビザ受け取りまでに5日もかかるなんて無理ぃいいいい!!!てかあと2日でイランビザ切れるしぃいいいい!!!!ひゃっぽーーーーい!!!

 

 

遡ることテヘラン出発前夜、
アゼルバイジャンの国境の町、
アスタラに行く気まんまんだった僕。

てかアゼルバイジャンって
どんな国なんだろう?フフフ~ン♪

と呑気にベッドの上で
遅過ぎる情報を始めた時に
事態は発覚した。

 

 

「落ち着つきなよ。シミ。
一晩寝て起きたら
ピュアな状態で目覚められるさ。
そしたら大使館行けばいいじゃない?」

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エスファハーンで会った
フランス人のファルークが僕をたしなめた。

彼とは昨日の夜、再会を果たしている。

 

 

深夜1時過ぎまで
ドミトリーの外のソファに座って
蚊に刺された足を掻きながら
情報収集をしてみたが、

分かったことはイランから
アゼルバイジャンに行くためには
ビザ申請に日数も要するし、
超絶ダルいってこと。

 

 

 

 

よしっ!
アルメニアに行こう!

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うん!そうだよ!
アルメニアに行こう!

時間は同じく、
天井にぶら下げられたブラウン管テレビで
サッカー中継を見ていた、
「チェルシー大っ嫌い」を明言する
中国人の男の子が僕に

「アルメニアなら
イランから簡単に行けるよ~」

と教えてくれた。

念のため、情報収集もしておく。
大丈夫そうだ。

とりあえずイランのタブリーズまで
行けばいいみたいだ。あ~寝よ寝よ。

 

 

そしてファルークの言うように
ピュアな状態で目を覚ました僕は
アルメニアに行くための情報収集を
始めることにしたのだ。

タブリーズからアルメニアの首都、
エレバンまでは国際バスが出ているらしい。

だが、
価格は60ドル。

た、高くねぇ?!

 

 

そう思っているのは
僕だけじゃないようだった。

タブリーズから国際バスには乗らず、
ヒッチハイクや乗り合いタクシーを駆使して
交通費を抑える方法を
僕は親切なブロガーさんたちから学んだ。

ふむふむ。なるほど。

イラン・リエルから
アルメニア・ドラムの両替は

アルメニアでしてしまうと
レートがガタ落ちだから、
イラン側のボーダーでしておいた方がいいのね。

それに、
ヒッチハイクだなんて
ワクワクするじゃないか!

アルメニアは比較的治安もいいみたいだし、
むしろ国際バスに乗らない方が
楽しいんじゃないか?

 

 

マシュハド・ホステルの
チェックアウトの時間、13時まで
情報収集にあてた。

イランに滞在できる日数は
今日を含めて残り3日

国際バスでタブリーズから
エレバンに向かうには
24時間かかるとかかからないとか。

今日は夜行バスでタブリーズまで行き、
翌日タブリーズを一日見てまわって、
最終日はタブリーズからアルメニア入国としよう。

やべえおれのプラニング最高だ!

タブリーズ行きの夜行バスは
21:30に西バスターミナルから出ているらしい。

よぉし!それまでの間、
テヘラン最後バスキングをやっちゃいましょうか!

 

 

 

 

 

バックパックを背負い、
徒歩とPennyで前日のバザールまで行った。

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『欲張るな!』

そういうことだろうか?
天候は思わしくない。

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風はびゅーびゅー吹いているし、
それでもバスキングを続けていると、
しまいには雨が降り出した。

こんなんじゃ
商売上がったりだよ!

 

そう思ったのは僕だけじゃないはずだ。

雨が降り始めると、
にぎわっていた大通りに
人の姿はみるみるなくなっていった。

みんな雨を凌げる場所へ逃げて行った。

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僕は木の下で雨がやむのを待っていたが、
雨は一向に止む気配を見せない。
向こうの方で雷鳴か響いた。

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木の下にいても雨が
しのげなくなってきたため、
僕は地下鉄駅に避難した。

地下鉄駅には僕と同じように
突然の雨から避難してきた人が沢山いた。

人口密度が上がり、構内は少し生暖かい。

半袖だと寒さを感じた外からくると
その温かさがどこか僕を安心させてくれた。

 

そこから特に何をするでもなく
僕は構内でじっと雨が止むのを待った。

メトロが駅に到着すると
その分だけ人口密度が増えた。

ひいては寄せる波の様に
地下鉄構内にいる人の数は
増えたり減ったりしていた。

僕はそれをただ
見ていることしかできなかった。

 

 

30分ほど地下鉄構内で立ち尽くした。

英語の喋れるイラン人のおっちゃんが
「ほとんど小降りになっていたよ」
と僕に教えてくれた。

僕は再び地上へと出たが、
その途端また雨は振り出し、
とてもじゃないがバザールで
唄えるような環境にはなかった。

チャイ(イランのは紅茶ね)屋のおっちゃんは
困ったように笑いながら商売道具一式を
ビニール袋でくるんでタバコを吹かしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は
日記を書け』

ってことなのかな?

 

なんだかんだで、
午前中は漫画を描いて、
夕方からバスキング。

他にも宿のみんなと水タバコをふかしたりで
日記を書く時間があまりなかった。
旅としては嬉しいけどね。

夜行バスまでの時間もたっぷりあることだし、
ひとまずバスターミナルへと向かうことにしよう。

 

 

最後の最後で降りる駅を間違え、
僕はAzadi駅で降りてしまった。

てか西バスターミナルって
「Mayden e Azadi」っていうんだぜ?
「百合丘」と「新百合ケ丘」の違いかよ!!??
くそたっら!メトロ代余分にかかった!

「Mayden e Azadi」駅は
Azadi Towerのあるあの場所だった。

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そうかここにバスターミナルがあったのか。

じゃあ、バスでここに来る人は
アザディー・タワーも見れるのか。

そんなことを思いながら、
バスターミナルまでの道を歩く。

 

 

西バスターミナルは僕が
利用してきたバスターミナルの中で
ダントツで大きい発着所だった。

そしてバス会社の数もハンパなく多い。

ここで21:30発の160,000リエル(640yen)の
バスのチケットが買えるらしい。

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僕はかたっぱしから
タブリーズ行きのナイトバスを探して行ったが、
調べていたとおりのバスチケットを
売っているところはどこにも見つからなかった。

VIPだとか余計な付加価値をつけて
値段をつりあげてくるバス会社。

や、そういう需要もあるんでしょうけど、
僕が求めているのは
安くタブリーズまで行けるバス会社だ。

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それにしても不便だ…。

どうしてここまでバス会社が
多いんだ!?

それに値段を訊かなきゃいけない
ってのもめんどくさい。

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10軒以上のブースを尋ね歩き、
見つけたのは20:30の
190,000リエル(760yen)というもの。

情報ブログも去年のものだったし、
この一年で値上がりしたってことなのかなぁ?

渋々そのチケットを購入した。

バスはカウンターのすぐ後ろに来るらしい。

そこは便利なんだね。
これならこの広いバスターミナルで
自分のバスを探して右往左往しなくていいわけだ。

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このおっちゃんも少し日本語が喋れた。

 

 

 

バスまでの時間、
バーガー屋でお小遣い長をつけたり、
日記を書いて時間を過ごした。

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手元にある残金は
どういうことか2万円近くある。
イランの総出費も同じくらいの金額だった。

あれ?お金が減ってない?

 

僕はビザ代を100ドルで
支払った時のおつりの分と、
エスファハーンで200ドルを
両替した時に

アメリカドルのレートが良いので
多く戻ってきた分、
それとバスキングで稼いだお金もある。

あぁ~!よく分からなくなってきた。

ちゃんといくら多く戻ってきたのかも
ちゃんとメモしておくんだった。

とりあえず、そういう諸々を考えて
イランで使ったお金は
14日間で約9,000円だった。

なんだ、意外とイランって安上がりだったんだな。

 

 

バーガー屋で注文したチャイは
まさかのティーパック。

紙コップの下に、水晶のような
黄色い砂糖が置いてある。

僕は一杯飲み終わると、
お店のすぐ入り口にある給湯器で
何回も紅茶をのんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は20:00をまわった。

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さっきから何回もおっちゃんたちに
「バスまだ?」と尋ねても、
おっちゃんたちは「来たら教えるから」と
拙い英語と同じジェスチャーを繰り返す。

 

それまで外でギターを弾いていると
ここでもイラン人が僕のことを囲んだ。

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僕がチケットを買った
バス会社のおっちゃんたちは
そんな僕をカウンターの裏に招待して、
ギターを弾かせてくれた。

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紅茶を勧められ、
さっき飲んだのにも関わらず、
追加の紅茶を胃袋に流し込む。

 

 

 

20:30にバスは遅れてやってきた。

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バスの中でさっき飲んだ紅茶たちの
利尿作用が働きソワソワしてきた。

そして1時間半経過後に
それは焦燥感のようなもに変わった。

真剣にビニール袋に
用を足そうか考えたくらいだ。

僕の隣りの席には誰も座っていない。

でも、こういう時に限って、
通路を挟んだ隣りの席のヤツが
僕の後ろのヤツとぺちゃくちゃお喋りしている。

まるで僕の荷物を狙っているように
体をねじり後ろのヤツと話している。

 

 

3分もない小休憩で僕はバスの運転手に
「トイレ!」と行ってダッシュし、
近くで立ちションをかました。

マジで男でよかった…。
この時ばかりは自分が
男であることに感謝した。

女のコが長距離移動のさなか
尿意を催したらほんとうにキツイだろうなぁ…。

 

バスが向かうはタブリーズ。
そしてその先にアルメニアはある。

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イランのバスあんまり途中休憩ないよなぁ~。
東南アジアとかはしょちゅうトイレ休憩あったけどね。

膀胱の出来がちがうのかなぁ?
乾燥地帯だとそんなにおしっこでないのかなぁ?
そして女のコにはきびしぃ~ってことなんかな?

長距離移動の前のお茶の飲み過ぎには注意してね!

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