「サングラスとお団子頭(×2)」

世界一周361日目(6/24)

 

『あれ?
日にちずれてない?』

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その日の活動を記録している
日記アプリを見ながらそう思った。

世界一周の旅に出たのを
7月1日と勘違いしてたけど、そうじゃない。

家を出て、新宿から鳥取に行って、
フェリーでロシアへ渡った6月28日で
僕の旅は一年を迎えるんのだ。

何回か前の記事で日付を間違えて、
記事別に直すのがめんどくさかったので
強制的に戻してたのもあるけど、
上の「世界一周〇〇日目」ってのは間違ってないようだ。

うむ。まる一年か。
毎日が濃密で3年分くらいに感じるよ。

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カッパドキアにもう一泊することにした。

昨日なんだかんだで
仕入れと郵送だけで一日終わってしまったし、
まだ見たい場所がここにはある。

朝ご飯が食べられないと困るので、
昨日のうちに宿代を払っておいた。

スタッフのエリカン(下ネタ大好き。テロリストみたいな30歳)
は「トモダチ~♪」と言って喜んだ。

 

 

オープンして間もない、
ホテル「HAPPYDOCIA(ハッピドキア)」。
宿泊客は僕とパキスタン一家だけ。

お客さんを呼び込むのも大変だろうな。
なんてったってギョレメの町だけでも
100軒以上のホテルがあるんだとか。

これからどんどん忙しくなっていって欲しいよ。

 

 

 

 

 

ウルギュップ
に行ってみよう。

あのキノコ帽をかぶった奇岩で有名なとこ。

僕はツアーには申し込まないので、
ここでお金を浮かすことが大事になってくる。

歩きでウルギュップを目指す。

 

 

いやぁ~、「歩き」かぁ…。

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キツいね♪
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最初の上り坂は僕を精神的に僕を参らせた。

何回『なんでったって、
おれはツアーに申し込まなかったんだ??!!』
と思ったことだろう?

暑い日差しの中歩き続けるわけだから
自然と水分の摂取量も多くなっていく。

歩いてお金を浮かしているはずなのに、
まさかの食費にお金がかかる。

ドンドルマ見つけるとソッコーで喰う。

ここは観光地ということもあって
ワンスクープ4リラ(191yen)。しかも少ない。

他の町だったら1リラで喰えんぞ!くっそ!でも美味い!

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分かってたけど、
結局ツアーも個人的に行くのも変わらないな…。

むしろツアーの方が安い場合もある。

でも、僕は分かってても、無駄なことをしたいんだ。

へそ曲がりなのだ。

それに自分の日程で動きたい。

この間のルーズベルトとの出会いみたいなのもある。
団体行動が苦手な僕には似合ってる。
好き嫌いで別にいい。

 

 

せっかく持って来たPenny Boardも
道路が石畳みたいになっているため
活躍の機会に恵まれなかった。てかただの重しだ…。

はぁはぁ、一歩ずつ前に進む。

なんとなく頭に浮かんだメロディーを口ずさむ。

大声で唄っても周りには僕みたいに歩きで
ウルギュップを目指すようなアホの姿はない。

青空の下で大声で唄うのってなんだか気持ちがいいなぁ~…。
疲れるけど。

 

 

 

 

40分ほど歩いて、
ようやくウルギュップまでの幹線道路に出た。

最近まともにスケボー乗ってないから、
カーヴィングして減速することがちょっと怖い。

いっつもギター持ってるから、
コケて割れやしないかってビビってるのもある。

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行きの道がなだらかな
下り坂になっていることもあって、
なんとか奇岩まで辿り着くことができた。

近くには観光客がラクダに乗れたりもする。

トルコの修学旅行生かな?
楽しそうに女のコ三人でラクダに乗っていた。

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僕はそこまで観光熱心じゃない。

奇岩を見て、『ああこれね。すげーや』って感じで
すぐにその場を後にした。

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そう言えばこの前ギター弾いてるの見たわよ
というカワイイ台湾人の女のコが僕に話かけてきてくれた。
英語の上手なコだった。

僕は一体なんの話題を振ればいいのか分からなかったので、
「ああ、ありがとう。カッパドキアはどう?」
くらいしか訊くことが出来なかった。

流暢な英語を喋るそのコは
「最高よ!めまぐるしく環境が変わっていくわ!」
みたいなことを言っていた。
FASTって言葉が聞き取れたけど、
あとは何を言っているのか分からなかった。

僕は「あぁ、ふ~ん。そうなの。それはよかったね」
と返すので精一杯だった。

 

くっそ!なんだこれ?

ったくなんてお喋りしたらいいのか分かりやしねえ!
きっと暑さのせいだ!そうに決まってる!

 

 

 

 

近くの売店で少し高い水を買って、ギターを弾く。

売店のあんちゃんたちは僕を売店の中に招き、
いつものようにチャイをごちそうしてくれた。

まぁ、言葉は相変わらず分からないよ。
それでも音楽でコミュニケーションはとれちまう。

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お土産屋のおばちゃんが

「ポストカード!12マイ!1ドル!ヤスイ~!」
って言ってた笑。ごめんね。
ポストカードそんなにいらないよ。

かつては(今もか)日本人の旅行者が
たくさんここを訪れたんだろうなぁ~。
ぼんやりとそう思った。

そしてそれに合わせておばちゃんも日本語を覚えたのだろう。
なんとなく時代の流れを感じた。今はどうなんだろう?

 

 

帰りは親指を立てた。

日本人ウェルカムな男の子が
原付の後ろに僕を乗せてくれた。

途中の分岐点まで行って、
またあとは歩いてギョレメの町まで帰った。
帰りは下り坂だったので行きほどキツくはなかった。

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「一緒に
ローズバレー行くか?」

そうエリカンに誘われた。
自称映像監督のフィケットも一緒だ。
ゴッツいCanonのD70をぶら下げている。

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カッパドキアにはいくつも奇岩や見所があるけど、
歩いてでもいけるこの谷が
一番のみどころなんじゃないかなと僕は思う。

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三人でローズバレーを歩く。

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いきなり裸足になるエリカン。

ローズバレーの砂は晒サラサラしていて
裸足でもあるけるくらいだった。

エリカンは途中で泥に足をつっこんだ。
僕も真似して同じように泥に足をつっこんだ。

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なんだか懐かしい感覚。

歩き出すと、足についた泥が乾燥してひび割れのようになった。

裸足で歩くことに慣れていない僕は
できるだけ歩きやすそうな場所に注意して歩いた。

せっかくのカッパドキアだというのに地面に意識が向く。

相変わらずエリカンは裸足でスタスタと先に進んでいく。

「おれはケイブ・マンだからな」
と自慢げにエリカンは行った。

フィケットは途中上半身裸になって歩き出していた。
「スモウ!」とか意味の分からないことを言っている。
けど、そうやって自分の知っている範囲で日本人の僕に
話しかけて来てくれることがどこか嬉しかった。

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ローズバレーはどこか冒険心をくすぐるような場所だ。

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大きな岩が僕たちを取り囲み、日陰はひんやりと涼しい。

なんでカッパドキア一帯に
こんな面白い形の岩があるのか不思議に思う。

何か人間の意思を越えた力が
作用しているんじゃないかと思わずにいられなかった。

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エリカンとフィケットは
ツアーの下見をしているのだろうか?

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途中にある大昔の祈りを
捧げる場所に入っていったり、
岩の上の方まで登っていったり。

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途中にある売店で一休をする。

「ブラックとホワイトどっちがいい?」

「じゃあホワイトで」

二人から渡されたのはアイスクリーム。

「マグナム」って名前で、
袋にはランボルギーニの写真がある。
どうやらキャンペーンで車が当たるようだ。
ちょっと信じられないけどね。

まぁ、普通に買ったけっこう贅沢なアイスなんだよ。
甘党の僕なら分かる。

 

 

「ええっと、いくら?3リラくらいだっけ?」

「シミは黙って受け取ればいいんだよ?」

エリカンはそう言った。

素直にお礼を言ってアイスにかぶりつく。

「つまらないこと言ってるなよ。
これはおれたちからのごちそうさ♪」そういうことだろう。

この距離感がたまらなかった。

 

 

 

 

「よし。それじゃあ今から
歩いてあそこまで戻るぞ!」

フィケットの顔が若干ひきつっている。

ハッピドキアまで別の道から歩いて帰った。

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後ろからは韓国人の乗ったバギーが
何台も僕たちを追い抜かしていった。

夕日が畑をオレンジ色に染める。

なんとなくハーモニカを吹いた。
小学校の音楽室から聞こえてきそうな音だった。

これで7ホール目が壊れてなかったらなぁ。

タイで買ったホーナーのマリンバンド。
チェンマイで壊れてからずっとそのままだ。
7ホール目に息を吹き込むと音が外れる。

フィケットにハーモニカを貸すと
宿につくまでずっと吹きっぱなしだった。

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二人のトルコ人と一人の日本人。

あぁ、なんか幸せだなぁ。と思わずにいられない。

あんなに焦がれた世界一周。

いろんなことが繋がって、今僕はここにいる。


そろそろ僕が旅に出て一年が経つ。

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カッパドキアがここまで居心地がよかったのは宿がよかったからだと思います。心から。

今は値段も上がっちゃって、
だいたいどこも安くてドミトリーが11ドル。朝食ついてるけどね。

同じ値段でもどこに泊まるかによってそこを楽しめるかどうかが
違ってくるんだなぁと思いました。

すげー満たされた3日間。ハッピドキア。ご機嫌な名前だぜ♪

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