世界一周370日目(7/3)
イスタンブールに行くつもり
だった。
![IMG_1962](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そのつもりだったんだ。
いや、ほんとさ!うそじゃない。
「おれもイスタンブールに行くから
一緒にヒッチハイクで行こう!」
とサジュークが誘ってくれたから
僕はそうすることにしたんだけどー…
時刻は14時をまわった。
小柄で芸術家みたいに頭がモジャモジャで
ギターの上手いクルド人のサジュークはまだ起きて来ない。
き、きっと彼に名案があるのだろう。
僕は彼のことを起こさずにテーブルで
ずっと日記を書いていた。
「グッモーニン…」
「あ、出発、明日にする?」
「そうだねー…」
ここはトルコ、イズミルの街。
![IMG_1963](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
偶然会ったクルド人のサジュークの
シェアルームに居候中。
サジュークが作ってくれた
遅めのご飯を二人でもそもそと食べる。
シェアルームのある建物に入るためには
入り口の鍵と家の鍵の二本が必要だ。
だから僕だけ個人行動をとる分けにはいかない。
仮にも泊めてもらっている身だし。
キッチンと食べ物は自由に使っていいと言ってたけど、
やっぱりそれは遠慮してしまう。
てか僕料理できねーんだわ。
泊めてもらうと、
ホストの生活リズムに合わせることになる。
それなりに気を遣うし、勝手な行動はできない。
なんか飼い猫みたいだ。
それでもありがたいっす!
タダメシィィィィ!!!
![IMG_1965](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サジュークは近々このシェアルームから
別の場所へと引っ越すようだ。
大学まで1時間以上かかるらしく、
もっと近くの部屋を見つけたんだとか。
ご飯を食べ終わってギターの練習なぞしたあと、
僕たちはようやく街へと繰り出した。
デイパック二つと衣類の入ったビニール袋3袋。
ギターとバイオリンとトルコの民族楽器、
バララマを二人で持って市バスに乗り込む。
![IMG_1964](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サジュークはお金を受け取ろうとしない。
僕の分の料金も払ってくれる。
ご飯だって、材料を買う時に
さっさと会計を済ませてしまい、
こっちがお金を払う隙を与えない。
ホスピタリティーがあるのは嬉しいんだけど、
こっちにもお金払わせて欲しいだよなぁ。
車内に荷物を一カ所にまとめると、
僕たちは空いた席に座った。
窓から海が見えた。
夕日を反射して波打つ。
逆光で乗客の姿が黒くシルエットになった。
![IMG_1967](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
海に沈む夕日を見るたびに
なんとも言えない気持ちになる。
「夕日が好きなんだね」
「ああ。綺麗だ…」
「あと一時間半ほどすれば
空がもっと綺麗な色になるんだ」
![IMG_1970](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
バスを乗り換えた。
海は建物で見えなくなり、反対側に山が見えた。
「イズミルは海と山があるのがいい。
それなのになんでったって
自然を壊す様な町づくりをするんだろう?」
山の一部には建物が建っていた。
イズミルの街自体、海沿い以外の山々には
それを埋め尽くすように建物が建ち並んでいる。
将来、故郷の村で暮らしたいと言っているサジュークは
街の暮らしが好きではないらしい。
もっとナチュラルであるべきだと言っている彼は
ベジタリアンで甘党だ(笑)。
サジュークの次の家は彼の大学のすぐ近くにあった。
建物のひとつに入っていき、最上階まであがる。
迎えてくれたのは同じくクルド人の
気の良さそうなユサフというヤツだった。
![IMG_1972](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
次のシェアルームからも海が見えた。
サジュークに割り当てられた部屋は
その反対側で山が見える。
「ほら、前の家は全然光が
入って来なかっただろう?
ここなら毎日気持ちよく朝を迎えることができるよ!」
二日連続で爆睡をかましている彼には
ちょっと説得力にかけた言葉だったが、
気分がよさそうだった。
ルームメイトのユサフはサジュークのことを
「ケケ」と呼んだ。
クルド語で「兄弟」という意味らしい。
二人でギターとバララマで
お互いに知っている曲をセッションした。
音楽は時に人との結びつきを強固にする。
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![IMG_1984](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サジュークがここに来るのはまだ2回目だと言う。
いいルームメイトだ。
てか、トルコもクルドも気さくで
フレンドリーなヤツらばかりなんだよな♪
22時をまわり
僕たちは大学へ行った。
![IMG_1987](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
大学はこの時間だというのに開いていた。
他にも数人敷地内に生徒の姿を見れる。
この大学の自由な感じ。
僕の大学もこんなんだったら、
もっと楽しめたかもしれない。
![IMG_1986](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サジュークは僕に映像関連の仕事に就く友達や、
アニメーターの友達を紹介してくれた。
みんな日本人の僕に対してとてもフレンドリーだ。
「なあ、もっとここにいろよ!
おれたちがメシも寝床も用意してやるよ」
「ははぁ!みんなシミに同じこと言ってるよ。
「Food and Bed」って!」
旅が一年を経過し、旅の期限を考えるようになった。
何もしがらみがなければ、
僕はここにビザで滞在できるめいいっぱいの
3ヶ月いたかもしれない。
それでも間もなくトルコを旅して一ヶ月が経とうとしている。
どこに行ってもトルコは楽しい♪
名残惜しいときもあるさ。
でもそれも旅なんだと思う。
![IMG_1996](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
バスに乗ってシェアルームまで帰った。
![IMG_1999](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2006](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
就寝前のチョコプリンが沁みた。
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トルコで嫌なことあったっけなぁ?と考えた時に、
思い浮かばないです笑。国によって相性みたいなのはあるかもしれない。
もちろん訪れた国どれも素晴らしい経験を僕にさせてくれたけど、
トルコの楽しさは一番かもしれません。
毎日知らない人とあって、すぐに仲良くなれてしまうそんな国。
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